(2020年11月20日または21日アルツハイマー型認知症の診断から13年9か月)
*進んできたのか
特別養護老人ホームに入所したおママに月に一度面会に行っています。
11月は19日火曜日にオネコさんと2人で行ってきました。
予約は午前11時なのでその10分ほど前に着き、ロビーで検温や面会者の健康チェックの用紙に回答してから、おママの居室のある3階に案内されます。
エレベーターに乗る前におママのフロアの責任者に会えたので挨拶をしました。いつも感じの良い方で、こちらの質問にも丁寧に答えてくださるのでとても助かっています。その人がふと言うのです。
「ここ2週間くらい前から傾眠傾向が強くなり、ずっと目を瞑っていらっしゃることが多いです。お食事もそれまではご自分で召し上がっていたのですが、すぐに目を瞑ってしまうので、お一人では食べられなくなってきました。」
ええええ…。(°_°)
食いしん坊で、食べることが大好きだったのに。
「それで,食事は…。」
オネコさんが尋ねると
「私達がお口まで運んで食べさせてあげれば、なんとか食べられて、完食できる時もあります。」
それならよかったけど、おママの認知症の症状が俄然進み始めたのか。
「目が見えていなくて、目を瞑っているのでしょうか?」
「いえ…、多分そうではないと思います。」
緑内障で視野欠損し、目を開けていても閉じていても同じ世界なのかと思いました。
しかし、おママの目は、まだ、そうなってはいないのでしょう。
認知症の最末期。
やがて食事を咀嚼したり嚥下する事も分からなくなり、身体を動かすことも出来なくなって、寝たきりで衰弱していく。
おママにとって、そんな時期は近いのかもしれません。
*目を開けてる❗️
面会前にその話を聞き,私はショックで頭が真っ白になってしまいました。
(今回も絵本を持ってきたけど、目を瞑ったままだったら、もうおママは見ることも出来ないのか…。)
しかし、共有スペースからスタッフさんに支えられながら現れたおママはニコニコしているではありませんか。
(目が開いてる❗️)v(^O^)v
今回持参したのは、おママも私達姉妹も大好きだった『ぐるんぱのようちえん』と
0歳から楽しめる『まるくておいしいよ』です。
読み聞かせるとかより、眺めているだけで楽しいようでした。目はまだ見えているようなので、私はそれを実感できてホッとしました。
<おママは絵本を眺める『ぐるんぱのようちえん』>
2024年11月19日11:13頃〜(32秒)
西内ミナミ作 / 堀内誠一絵 福音館書店 初版1966年12月15日
この絵本は色彩豊かでとても綺麗です。おママも楽しそうに眺めていました。
<おママは絵本を眺める『まるくておいしいよ』>
2024年11月19日11:19頃〜(29秒)
小西英子作 福音館書店 初版1999年5月15日
単純な丸い形がページをめくると美味しい食べ物になるのが素敵。
絵本は楽しめたようですが、おママは20分ほどすると疲れてくるようでした。それで、私達は面会時間終了前に帰る事にしました。
おママは男性のスタッフさんに支えられてエレベーターまで見送ってくれました。
その時、気になっていた事を私は聞いてみました。
「傾眠傾向が強くなってきたと聞きましたが、おトイレには誘導すれば歩いて行けるのでしょうか?」
「はい、必ず誰かが一緒に支えて移動しますが、ちゃんと便座に座れています。」
それならよかった。
「でも、お食事はご自分では食べられなくなって心配です。」
「そうなんですね…。月に一度はと思っているので、また来月参ります。どうぞよろしくお願いいたします。」
すると,そのスタッフさんが
「月に一度でなくても、もっと頻繁に来て頂いてもいいんですよ、たくさん会いに来てあげてください」
と言った言葉が心に残りました。
コロナも5類になったから、面会についても緩和されているのでしょう。
傾眠傾向で目を瞑っていることが増えても、誰かが会いに来たら、おママは一生懸命に目を開けてくれるのかも知れない。
そう思いました。
*個別記録
面会の時に直近1週間分の食事や排泄,入浴などの『個別記録』をもらっています。
その中には食事をスタッフさんに食べさせてもらっていることは書いてありませんでした。
これまで、食事の量は先月まで判で押したように全て完食の10割でした。
しかし今回は10割の時もあれば,3割,4割くらいしか食べなかった時もありました。自分で自ら食べなくなると少しづつ量は減る傾向なのかも知れません。
12月はなるべく早めに面会をしたいです。
*本日アップの貼り絵
2020年11月20日または21日の作品です。
私がセットした「お題パック」を使っておママは1人の時に取り組みました。
(↓)これです。
「お題パック」の前に 「お題方式の貼り絵」とは
2019年の夏ぐらいから、おママは貼り絵に使う紙を自分で1から探して選ぶ事が難しくなってきた。それで、あらかじめ私が「お題」と称して何種類かの紙を用意することが多くなりました。そして、他に組み合わせする紙片をおママに選んでもらってから、切り貼りを楽しんでもらうようになりました。私はこれを「お題方式の貼り絵」と呼んでいます。
おママの貼り絵を見て下さり,ありがとうございます。