(2017年3月5日 診断から約10年1ヶ月)
あっという間に桜も終わったこの頃。
4月5月は紫外線の強い季節と言われます。
でも、骨が弱ったジジにとってはビタミンD生成日和。
日差しの良い日は窓辺でウトウトしながら日向ぼっこををします。
ついでにカルシウムの吸収を助けるビタミンDを体内で作り出し、骨を強化したいものですね。
窓ガラスから射す陽にジジの背中や頭がほんのり温まり、
気持ちが良くなったその時、頭上からおママの口撃にあいました。
「あなた!そんなところで昼寝したらダメ!
頭があつくなって、おかしくなるわよ!」
「大丈夫だよ。そんなに暑くない。」
「あついわよ!やめなさい!」
「大丈夫だって…。」
ジジが一向に耳を貸さないから、おママは何度も繰り返し、やがては
「そんな昼寝してるならごはんたべさせないわよ!」
とまで言う始末です。
誰が昼ご飯を作るやら⁉️
私が気がついた時は些か手遅れでした。おママは興奮気味だし、
ジジもその強烈なこだわりに困惑気味です。
「夏じゃないから、窓ガラスもそんなに熱くないわ。」
「こんなに暑い陽気なのに、頭が痛くなるわよ!」
高齢になると寒暖の差に体が鈍くなるとよく言われますが、
この時のおママは、季節がちゃんと把握できていないみたい。
見当識障害の一種でしょうか。
「お母さま。テレビでも見ましょ。」
私は強引におママの腕を引いて、ジジから離しました。(笑)
おママはアルツハイマー型認知症になっても、その瞬間瞬間の判断力はありました。ですから、ジジは何かの弾みで虎の尾を踏んでしまうと、おママの自論で集中砲火を浴びてしまうのです。
それが昨年末頃から、おママは感情や意思がふんわりしました。
妙に大人しくなり聞き分けがいい。口撃回数が激減したのです。
これを私は認知症が一段階進行した状態と思います。
自分の感情や感覚も分からなくなりつつあるのではないか?
なかなか、恐ろしい事ですね。
ところが最近、それが部分的に回復しているように感じます。
この日向ぼっこの話もその一例です。
2月にはこんな事もありましたね〜。
⬇︎
「おママ、少し戻っているね。でもまた、口うるさくなったね〜。」
ジジは苦笑していました。
おママの症状が戻ってくれるのは嬉しいが…。
あらあら…そんなぁ。
ジジ、ほんとお疲れ様です。(笑)