(2017年6月10日 アルツハイマー型認知症の診断から約10年4ヶ月)
タイトルから、少女時代のおママと米国少年の思い出話を連想した方は、
ごめんなさい。(そんな方、いらっしゃらないか?(笑))
絵本の思い出です。
*「おさるのジョージ展」を見てきました。
お盆休みに娘のアズキと展覧会に行きました。
これです。⬇️
私がまだ幼い頃、昭和40年代の半ばですが、家にはカラー印刷のきれいな絵本が何冊もありました。
5歳年上のオネコのために、おママが買って読み聞かせをしていたのでしょう。
福音館書店の「こどものとも」や岩波書店の「岩波こどもの本」などなど。
今も書店で見かけるロングセラーが多いので、おママの絵本選びの眼は確かだったようです。
その中に「ひとまねこざる」がありました。
「ひとまねこざる」のジョージ❣️
ジョージと言えば、若い方はNHKで放送されているアニメ「おさるのジョージ」を思い浮かべるのでしょうか。
しかし、昭和30年代から50年代生まれの世代にっとては「ひとまねこざる」のジョージですね。
ハンス・A・レイとマーガレット・レイ夫妻の「Curious George」(原題 知りたがりやのジョージ)は1941年にアメリカで発刊されました。以来1968年まで、世界的に愛されシリーズは全6冊にのぼります。
日本では1954年に「岩波のこどもの本」から「ひとまねこざる」として出版されました。ジョージの可愛さとストーリーの面白さから好評を博し、以後順次シリーズは出版されたのです。
おママはこのジョージが、お気に入りでした。
この展覧会ではハンス・A・レイが描いた6シリーズの原画と、夫妻の足跡を辿っています。そしてナチスのフランス侵攻を辛くも逃れ、アメリカで出版にこぎつけた誕生秘話も興味深いです。
*可愛いジョージの原画を見て。
物語を書いたのは妻のマーガレット・レイ。
温かみのある愛らしい挿絵を描いたのは夫のハンス・A・レイです。
「ひとまねこざる」シリーズの真骨頂は、知りたがりやのジョージの行動が連鎖的に騒動を生んで、それがどんどんヤバイ状態になってしまう可笑しさでしょう。
そして生き生きと描かれるジョージの可愛らしい姿です。
(オネコの家に有った洋書の絵本です。ハンス・A・レイが描いた幼い子のためのアルファベット学習書の表紙です。邦題は「ひとまねこざるのABC」日本版初版は1992年6月)
時にいたずらっ子のような表情をみせ、散々やらかして二進も三進もいかなくなり泣きべそをかくジョージ。
なんだかサルを超えて人間の幼児の姿とダブってきます。
例えば⬆️の表紙写真で左下に描かれているジョージの姿。まさに指をくわえている子供を彷彿とさせますね。
絵本では見慣れているはずのジョージですが、ハンスの描いた原画はより親近感があり、他人とは思えない雰囲気がありました。原画ならではの美しさも魅力で、絵本制作の過程も分かり、昔からのファンとしてはとても楽しめました。
おママにも見せてあげたかったわ。
実は私…、「ひとまねこざる」のジョージに深〜い因縁が御座いました。(^O^)
(次回に続く)おママの貼り絵を見て下さり有難う御座います。