アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

ようやくの初詣

 

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(2017年12月6日  アルツハイマー認知症の診断から約10年10ヶ月

小花も中央パーツもおママが昔から持っていた千代紙を切り抜いたようです。)

 

なかなか行かれない

私が子供の頃から、実家の初詣は地域の八幡様と決まっております。

わりと大きい神社なんですよ。

元旦には大勢の人が参拝に訪れて長蛇の列になります。

 

通常なら実家から八幡様まで徒歩15分くらいですが、高齢夫婦の足では30分以上かかります。交通機関も無く、タクシーもあまり拾えません。オネコも私も運転しませんし…。

 

なにせ高齢になりますと…、

寒いお正月には出るに出られず、体調次第では無理もできず、三が日は人混みで、

近年は参拝できない年もあるのです。実は去年は行かれませんでした。

 

行こうか❗️

そんなこんなで古いお札が2枚になっています。

それで、今日(6日)は比較的暖かかったから初詣をしました。

勿論私も付き添いました。ジジはシルバーカーで、念のため杖も持参です。

長道中、往路のおママは

「どこまで行くの?何しに行くの?」

私の花柄のバックを見るたびに、

「あら、あなたのこれは綺麗だわ。」

それをエンドレスに繰り返しながら、シルバーカーを押すジジの背中について歩きました。

 

八幡様に着くと、境内は6日だというのに、多くの参拝客が訪れていました。

ジジは新しいお札を求め、古いお札を納札所に預けてひと安心です。

 

復路は又、30分以上の道のりです。

流石にシルバーカーを押すジジにも疲労の色が見られました。

おママは二言目には

「まだ歩くの?どこに行くの?」

「なんで歩いているの?」

を繰り返し、息も上がっているようでした。

 

それで、途中にあるオネコの家で休憩する事にしました。

草臥れている2人、私も疲労困憊。

 

ふと子供の頃を思い出しました。

まだ小学校高学年くらいの時、私はジジと2人で初詣に行った事があります。

ジジは昔から早足で、ついて行くのが大変でした。子供ながらジジの背中を必死で追ったものです。

だから、八幡様はとても近くに感じられました。

 

それが年々、ペースが落ちて往復の時間が余計かかるようになり、

今年は本当に遠かった。

近い遠いは距離の問題だけではないのですね。(^。^)

 

来年も八幡様に初詣に行かれるといいな。

でも、さらに遠くなっちゃうかもしれませんね。

 

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。