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アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母が作った貼り絵たち。

歌舞伎鑑賞

   オネコはよくおママと歌舞伎を観に行きます。

これは長女の粋な親孝行です。

と言っても、経済的な問題から3階席での鑑賞ですよ。(笑)

   おママは親の影響もあって、子供の頃から芝居が大好きでした。
昔の芝居と言ったら、歌舞伎か新派です。
今でも、
「今日は歌舞伎座に行くのよ」
と私が言うと、目をキラキラさせます。
うれし楽しいお出掛けは、記憶に残らなくても、心に明るい印象を残すように思います。

まぁ、粗相がないから出来ることですが…。

 

   明日は母娘の歌舞伎鑑賞ですが、オネコはなんだかソワソワしています。

「大丈夫かしら…。」

 

   前回はちょっとだけ困った事が発生したようです。

 

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               (2016年11月26日  診断から約9年10ヶ月)

 

   3階席からの鑑賞は幾分、上から舞台を見下ろす感じになります。

そうすると、役者さんたちは実際の体型より若干、身長が詰まって見えるのです。
お顔が大きめで少々恰幅のいい役者さんは余計に頭が大きく見えます。

 

    これは前回の歌舞伎鑑賞の時の事…。

   いつものように、笑顔で歌舞伎の世界を楽しんでいたおママです。

しかし、最後の舞踊の演目で、まさにそんな役者さんが花道から出て来ると、

「あらっ小さい子じゃない?誰かしら?」

と、囁くのです。おママの目には子供体型に見えてしまったか…。
周囲の目もあり、小声で教えて上げても、すぐに繰り返します。
「後でね」
と無視すると、筋書きを必死でめくって探そうとしますが、たどり着きません。

「誰かしら?子供よね?」
「子供よね?」

子供が華麗に舞っているわ!
そんな、感動にとらわれて、おママはこの役者さんが気になって仕方なくなってしまったようです。


「子供よね?」

いえ、子供じゃありませんから!

 

  賑々しくも華やかな公演だというのに…。
ヒソヒソ話でも憚られるというのに…。

消え入りたいとはこの事でしょう。

オネコはじっとり冷汗をかきながら思ったそうです。

『はやく終わって〜!』

 

 通路ぎわの端っこの席ですし、スタッフの方からご注意を受けない程度の事でした。

でも、ヒヤヒヤものですね。

10年近くオネコはおママと歌舞伎を観ていますが、

こんな事は初めてだったそうです。

 

 今月は件の役者さんは出ておりませんし、演目も違います。

 

おママ、明日は楽しんできてね!(無事にね!)