アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母が作った貼り絵たち。

懐かしい絵と友人

 

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(2018年7月22日  アルツハイマー認知症の診断から約11年5ヶ月)

 

 遠出しました。

   三連休の最終日。ジジとおママは遠出をしました。

ちょっと大袈裟かしら。遠出といっても、旅行ではありません。

都内で私鉄、地下鉄乗り継いで片道1時間くらい…。それでもシルバーカーを押して歩くジジとアルツハイマー認知症のおママには十分遠出です。(^。^)ゝ

 

  オネコが実家からお二人さんと一緒に出掛け、現地で私とアズキに合流するという計画でした。

計画自体は無事やりおおせたのですが、乗り換え2回でエレベーターの場所を探したり、どうしても右往左往してしまったようです。

ジジは往路だけで消耗していましが、おママの方は割と平気なようでした。

引率のオネコは気が張っているのか、いつもよりエネルギッシュでした。(^。^)v

 

「不思議と行きの電車の中で『どこへ行くの?』とあまり聞かなかったわ。どうしたのかしら?」

オネコがそう言っていました。いつもだったら数分おきに聞きそうなものですね。

なんでかしら?

 

最近のおママは、ぼんやりしている時の方が穏やかで静かです。

そして、むしろ冴えている時ほど、疑問質問を機関銃のように繰り出して、その上記憶が保てないから堂々巡りに陥りがちです。

「いい具合に眠かったのか、ぼんやりしていたんじゃない?」

私もぼんやりとした答えしか思い付きませんでした。

 

会えて良かった

  行き先は叔母の個展でした。

叔母はジジの妹で、おママの女学校(途中から新制高校)時代の友人です。

私にとっては大学の先輩であり、今年から岩絵具の使い方を習っている先生。

日本画を専攻し、卒業後は団体展に出品してきた画家です。

おママと同じ今年85歳。今回は長い画業の区切りとしての個展だそうです。

従姉妹達を描いた懐かしい絵や、孫をモデルとした絵画たち。

私は改めて叔母の作品を観て胸が熱くなりました。静かな表現の中に確かな暖かさと情熱を感じました。

 

会場では叔母、母の共通の仲良しさんにも会えました。

勿論、その方はおママがアルツハイマー認知症である事を11年前から御存知です。だから、おママの手を取って、

「オトモ(おママの昔の愛称)、私は〇〇なの。分かる?」

と、優しく聞いて下さいました。おママが、

「うーーん、そうね…、あんまり…」

とピンとこない様子でも、

「それでも良いのよ、良いのよ、本当に元気で会えて良かった」

と再会を喜んで下さいました。

全身から親愛の情を注いで話しかけてもらい、おママは朧げに子供の頃の友人なのかしら?と思ったでしょう。嬉しそうな笑顔のおママとお友達、叔母を見ていて、私は目頭が熱くなりました。

みんな今年85歳になります(なりました)。出会ったのは12歳の時です。

ずっと交流が続いて一緒に年を重ねるって、素晴らしい事だと思いました。

 

  叔母の友人達は若い頃よく実家に遊びに来ていたので、ジジにとっても懐かしかったようです。持参したデジカメで皆と写真を撮りました。叔母、ジジ、おママを中心として私やオネコも一緒に集合写真を撮っている時、見渡せば男性はジジ1人。それを見ておママは楽しそうに言いました。

「あなた、良かったわね❣️こんなに綺麗な人達に囲まれて。」

いやいやぁ〜〜。

一同、笑ってしまいました。みんなオバさんとおばぁーさんばかりですものね。

撮影者のアズキも苦笑していました。

 

  私達は近くでお昼を食べて解散しました。少し歩く距離を減らそうと、3人は乗り換え駅までタクシーを使いましたが、シルバーカーを押しての移動はやはり相当疲れたようです。

因みにオネコによると、おママは帰りの電車の中で、「どこで降りるのかしら?」と何度も聞きたそうです。

本当に往きはどうしたんでしょうかね…。(^O^)/

 

本日アップの貼り絵

  随分以前から、もしかしたら10年以上前からかも知れません。水色とピンクの細い紙テープを組んでおママは栞を作ったのです。時々、作業机の上で見ていたので、私も記憶にありました。

  それが7月に突然小さなカードになっていたのです。⬇︎下の写真に写っています。

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(2018年7月13日撮影)

ところが、いつのまにか…❗️

カードごと貼り絵の中央にペタッと鎮座していました❗️v(^O^)v

⬇︎こちらの包装紙を使っています。

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おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。