アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

「お題」ですよ。

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(2019年9月2日 アルツハイマー認知症の診断から約12年7ヶ月)

 

風邪をひいたかな?

東京も朝晩はめっきり肌寒くなってきました。

昼間はわりと暖かいのですが、寒暖の差が大きいのですね。

毎年この時期に、ジジとおママはインフルエンザの予防接種をします。

今年は流行が早かったそうですし、2人とも風邪気味になる前に、予防接種を済ませることが出来てホッとしております。

事、風邪を引くひかないでは、ジジとおママは娘達より耐性があるようです。

オネコは先週まで数週間喉が痛かったし、私もいやーな感じがします。

喉が痛い。鼻がズコズコいって詰まり気味。

こんな時は、あまり夜更かしをしてはいけませんもの。(^O^)

そんなこんなで、本日はちょっと短めに…、貼り絵作品の紹介のみとなります。

m(_ _)m

 

本日アップの貼り絵

この夏ぐらいから、おママは貼り絵に使う紙を自分で1から探して選ぶ事が難しくなってきました。それが出来ない時が増えてきたのです。

 

作業机の周りには、これまでおママが貯め込んだ包装紙や千代紙などが、まだ沢山あります。おママがこれまで切り抜いたり分割した紙の切れ端も眠っています。

 

それは恐らく記憶力の低下のせいだと思います。

おママは自分が何のために何を探したり選んでいるのか、分からなくなるのかも知れません。

しかし、調子の良い時は、稀に自ら紙を選んで制作できる時もあります。人間の脳は本当に不思議です。

 

それでも、切ったり貼ったりする作業は、まだおママの生きる力になっているように思うのです。デザインを考えるのは頭を相当使うと思います。

もう少し続けて欲しい…。

おママが食事と排泄の自立が保てますように…。

 

そのため最近では、あらかじめ私が作業机に何種類かの紙や切れ端を出して置き、

まるでおママが貼り絵をやり掛けているたと思えるような、お膳立てをすることも増えました。

 

私はこれを「お題方式の貼り絵」と呼んでおります。

 

⬇︎これが9月2日の「お題」でした。

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私は作業机の引出しの中に可愛らしい紙を見つけました。カラフルな三角が連なって印刷されている帯状の紙です。

おママが何処から切り抜いたのかは不明ですが、「いつか使おう❗️」と思って仕舞い込んでいたのでしょう。

私は台紙にする葉書と手近にあった千代紙などと一緒に、これを広げておきました。

 

おママは「お題」を作業机の上に発見して、構成を考え始めました。⬇︎

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「お母さん、葉書の上にして下さいよ。」

「えっ?そんなの無いわよ。良いのよこれで…。」

私は慌てて葉書を出しました。そして、作業机の上に並べられた正方形3つをその上に並べてあげました。

 

暫くすると、デザインが決まりました。⬇︎

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あらっ?この写真(⬆︎)とトップに貼り付けた写真とでは微妙にデザインが代わっていますね。(^O^)

 

そして、もう1枚製作しました。

 

「お題」以外の紙や切れ端はおママ自身が見つけたものです。

 

きっかけさえ作ってあげれば、おママはまだ暫く制作できるのではないかと思っています。私の用意する「お題」はそのきっかけになれば良いなと思います。


おママの貼り絵を見てくださり、有り難うございます。