アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

○○っ放し〜(涙)

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(2017年8月月5日  アルツハイマー認知症の診断から約10年6ヶ月)

 

  日付は変わってしまいましたが…。

今日も昨日も関東地方は酷暑でした。

ひたすら暑い。💦  家の近所は夜になっても暑い暑い暑いです〜。

 

昨日(8月23日)は甲子園も熱かった。

  花咲徳栄広陵の決勝戦。午後2時からジジはテレビの前で観戦中。

私はおママの貼り絵を撮影したりで、初めは音声だけの観戦でした。

その後、オネコが来て、決勝戦をチラチラ見ながら3人であれこれ話していると、

ブチッ❗️

誰も観ていないと思ったのか、おママがテレビを消してしまいます。

「あ〜っ、お母さんつけといて〜。」

しかし、おママは1時間くらいの間に、この動作を3回ほどやってくれました。

ブチッ❗️

ブチッ❗️

野球中継の付けっ放しが気になったようです。

おママは昔からお相撲には馴染んでいたのですが、野球はあまり興味無かったと思います。

興味が無いと情け容赦がない。ブチッ❗️です。(笑)

この「◯◯っ放し」はまだ良いのですが…。

 

今まで私は目撃したことはなかった。

  決勝戦の八回くらいの時でしょうか。

身体を動かしたくて、買い物に行きたいおママはジジに強く言うのです。

「ずっと家の中にいたらダメよ。お外に行きましょう‼️」

もう少しで終わるから見せてあげれば良いのに…。

私はそう思うのですが、おママはそうではないんですね。

行くと思ったら、行きたいのです。しかも、まだ暑い…。心配だわ。

「暑いから1番近いところにして、すぐに帰ってね。」(私は歩いてすぐのコンビニを想定)

「あ、1番近いとこね。」(ジジは歩いてすぐのコンビニを想定)

「そうよ、1番近いところにすれば良いのよ。」

おママの言う1番近いところは、一体どこなのでしょうか?(笑)

結局、ジジはおママに引っ張られるように出掛けて行きました。

 

   2人が出掛けた後、私はなんとなく台所に行ってみました。

取り立てて用もなかったのですが、虫が知らせたのでしょう。

すると、なんと、水道の水が出しっ放しになっているではありませんか。

その水を受けている桶の中には、さっきまでコーヒーに使っていたマグカップが3つ、浸かっていました。

(おママは洗おうと思って水を出したのだけど、買い物に行こうと思いついたのかなぁ。)

今も食器洗いはお得意のおママ。

水を出しっぱなしにした事なんか、私は見た事は無かった…。

 

今までアルツハイマー認知症の進行が緩やかだったから、私も油断していましたが、

これからは「◯◯っ放し」には気をつけないと❗️

肝に命じました〜。

 

 

 

 

キラキラしてる? & アイスの災難続編

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(2017年8月2日 アルツハイマー認知症の診断から約10年6月)

 

  この貼り絵、私にはキラキラして見えるのです。

娘のアズキも見たら

「キッラキラ〜❣️」

と叫んでおりました。

寄木細工模様の千代紙(小津和紙)を小さく切って、縦横無尽の使っております。

それに鹿の子模様の赤い千代紙を配置して、

中央部分のグレーっぽいベージュ系のパーツは古いベルン(洋菓子メーカー。関東ではチョコレートコーティングのミルフィーユが有名)を使っています。

 

   最初の完成形はこんなにキラキラしていませんでした。⬇️こんな風です。

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   私が制作中にのぞいてみると、⬆️こんな感じでした。

「どう思う?これで貼っちゃおうかしら?」

少しあっさりしていますが、これはこれで良いと思いました。

「ステキよ。貼って良いわよ〜。」

「そうぉ〜❣️」

おママは嬉しそう頷いたので、貼り始めた…と、私は思いました。

しかし、気が変わったのですね。

翌日、私がファイルの中で見つけたのはキラキラの貼り絵でした。

おママ、粘った甲斐がありましたね。

 

追記です。

昨日の記事で話題にしたアイスのことですが。

冷凍庫から出して開けて見ました〜。(涙)

2日間、こんな風に冷蔵庫に入っていて⬇️  再冷凍。

 

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  今日冷凍庫から出してみると、なんだか箱全体が湿っているような…。(涙)

開けると…、やはりだわ…。

本当にメーカー様。ごめんなさい。せっかく美味しいアイスだったのに、

保管が悪くてこんなことになり、アイスにもごめんなさい。(涙)(涙)

全部ではないけど、バニラアイスが漏れている。⬇️

 

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試しに傷が少ない粒を食べて見たのですが、

うーん。やっぱり、違う。

「ごめんなさい」とアイスに謝りながら、やめました。(涙)

 

このアイス、私は好きなのです。

でも、今日はモヤモヤが残ってしまい、帰宅途上で買って帰りました。

無傷の(?)アイスを開けて、一口食べれば❣️

「やっぱり、この味。美味しい。」

気が晴れました。美味しい❣️

 

  おママが買ったアイスを冷蔵庫に入れてしまうのは、ある意味仕方のないことです。

それをチェック出来なかった私達の問題ですね。

ジジによると、

「おママは『これ美味しいのよ』って言って買ったんだよ。」

確か以前、おままと2人でお留守番の時に、一緒に開けて食べたこともありました。

覚えていたのかな〜?

 

このアイス、おママも好きだったのね。

今度は美味しく食べられるようにしたいです。

 

harienikki.hatenablog.com

 

 

 

 

アイスの災難

 

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(2017年8月2日  アルツハイマー認知症の診断から約10年6ヶ月)

 

昨日、実家の冷蔵庫を見ると…。
  時々あるのですが、アイスが冷蔵庫に入っていたのです。
冷凍庫ではなく…。

おママ…。またやってくれたか〜。(笑)

 

何度発見しても、私はこれに対して慣れるという事はありません。


「あ〜〜❗️ちょっとぉ〜〜、これ〜〜‼️」


と、思わず声を上げてしまいます。


カップアイスでしたら、今までも経験があるのですが、

今回のアイスのは初めてだぁ。

 

私はとりあえず現実逃避

  いくらおママでも、カップのアイスでしたら、上下逆さにして冷蔵庫に入れる事はまだありません。
しかし、今回はちょっと違うのです。


よくスーパーで売っている商品。
一口大のチョココーティングしたバニラアイスが6個並んで入っている。

あの美味しいやつ。細いスティクで箱から取り出して頂くタイプです。


  この未開封の箱が平らではなく、

冷蔵庫の壁面に貼りつくように立ててあったのです。
平らに寝かせてあったら、そんなにアイスの形状は問題ないかも知れない…。

でも…。立ててあるから…。😭

 

私は見つけて直ぐにジジに聞きました。
「これ、いつ買ったの?いつから冷蔵庫に入っていたの?」
ジジも困惑のご様子。
「冷蔵庫に入れていたのか…。何日か前だな。どっちに入れたか確認し忘れたよ。どうする?」

おそらく土日でしょう。金曜日はなかったもの❗️

 

とりあえず、私…。中を見たくなかった。

それで、私は冷凍庫に放り込みました。(一応、平らに入れました。)
中はどんな風になっているかしら?

チョココーティングされているから、もしかしたら、バニラアイスがベッチャリと崩れてる、なんて事はないかも知れませんが…。


確認するのも気が重いです。(溜息)嗚呼…。

 

 

最近でもお気に入りの千代紙はヘビーローテーションです。

小津和紙で購入したものです。元はこれ⬇️です。

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                                                                                   ⬆️手毬柄の千代紙

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おママの貼り絵を見て下さり、有難う御座います。

クレジットカード払い

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 (2017年7月22日  アルツハイマー認知症の診断から約10年5ヶ月)


   昨日の記事「ウナギ」の追記ですが…。
998円のウナギは美味しかったそうです。(笑)

 

  一般的にクレジットカード払いは現金不要ですから便利ですね。
でも、認知症にはちょっと理解しにくいのかも知れません。

 

もしかして…、
買い物から帰宅したら、必ずお帳面を付けるおママに限った事でしょうか。

 

まず、レジで…。
   スーパーのレジで支払いをする時、お財布から現金を出すというのは昔からあたりまえ。私がジジから預かったクレカで、例のウナギの支払いをしようとすると、
「お金払わないと、えっ、あなたが払ってくださるの?どうして?」
と、こんな風に混乱をきたすのです。
「お父さんからクレジットカードを預かったのでそれで払います。」
私が説明しても、
「どうして?いいの?私払うわよ」
は止まりません。

不安なのでしょう。お代を払わず店を出る事は犯罪ですからね〜。

クレカ払いの仕組みがすっぽり抜けていたら、私でも怖くて出来ませんわ。(笑)

 

   それでも、いつも一緒に買い物をしているジジならば、黙ってクレカ払いを見ているそうです。これは慣れとか、安心感があるからなのでしょう。(実際、おママの依存度は私よりジジの方が高い。)

 

帰宅後さらに…。
   おママは買い物をすると、「お帳面」を付けます。

これは家計簿の名残で、昨日の残高から本日の支出を引いて残高を出すだけの簡単なものです。

 

   普通はレシートと買った現物を見ながら、1品ずつお帳面に記入していきます。
クレカ払いの場合は現物とレシートは有りますが、お財布から現金が出ていません。
それなのに「お帳面」に書いてしまうと、お財布の中身と本日の残高はかけ離れてしまいます。


   おママにクレカ払い分を記入させないように、レシートを隠してしまうのですが、それでもおママの混乱は止まりません。


買った物を前にして、
「これはどうしたらいいの?どうして書かなくていいの?」
を繰り返します。
いくらクレカ払いだったと説明しても分かってくれない〜。

 

今日のジジと買い物に行った後も同じ。
  今日も夕方の買い物から戻ると同じ光景が繰り広げられました。

それで、しまいにジジは言いました。
「これは私のおごりだからね。あなたは買ってないから、お帳面に付けなくていいんですよ。」


それでも堂々巡りが続きそうなので、

私は買ったお惣菜などをテーブルの上にあったタオルで隠しました。

 

目に見える物がすべて。
   今までおママの様子を何年も見てきて思うのですが…。


認知症の患者には目に見える分かりやすさが大事なのではないか?

 

お金を払って商品を持ち帰る。

買った物を目の前に、お金が減っている事が分かる。

 

昔からおママがやってきた現金払いには、この安心感があります。

目に見えないクレジットカードのシステムには疑心暗鬼になってしまうのでしょう。

 

   最近、おママはレシートを見ながら「お帳面」付けをしても、何度も同じ項目を計算し続けて、誰かが見てあげないと、なかなか終わりません。
それなのに御本人は「お帳面」に固執している…。

 

だから、先月あたりから、ジジはそんなおママの負担軽減のために、1番たくさん買い物をするスーパーをクレカ払いにしています。

 

  何をどうしたら、おママのストレスを軽減できるのか?
こちらが良かれと思う事が、必ずしもアルツハイマー認知症のおママに良いとは限らないし…。

 

まだまだ、私達は暗中模索が続くようです。

 

とりあえず、クレカ払いの買い物は、レシートだけでなく、買った商品もさっさと片付けて、おママの目の前から隠した方が良いのかも…。(笑)

 

⬇️「お帳面」付けが上手くいかない…。こんな話もありました。

harienikki.hatenablog.com

 おママの貼り絵を見て下さり、有難う御座います。

 

ウナギ

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 (2017年7月19日  アルツハイマー認知症の診断から約10年5ヶ月)


   盆休み明けの先週金曜日。

久しぶりに行ってみると、元気なんだけどおママはなんだかボンヤリした感じです。
さてはキツ〜イ娘が来なかったから刺激が足りなかったか?(笑)
それとも夏バテか?

 

一緒にお使いに行きました。

蒸し暑くて元気のないジジ。

午後になるとどうしても買い物に行きたくなるおママ。


それで、私がおママと出掛けることになりました。


「スーパーの支払いはこれにして。」
ジジは1月に作った10倍ポイントの貯まるクレジットカードを私に託しました。
「ご飯は炊くから、何でもいい。簡単に食べられるオカズを買ってきて…。」
ジジ…、バテてますね〜。心配です。

 

何が食べたいの?
   ジジが一緒ではないから、おママはスーパーで何を買ったら良いか決められないようです。
「お父さんは何だって?」
ここで何でも良いのよと言えば、余計混乱しそうです。


「お母さんは肉と魚とどっちが食べたいの?」
私が投げかけたらおママは即座に答えました。
「魚かな〜。」


  それで魚のコーナーに連れて行くと、

おママが「食べたい」と言ったのはウナギでした。

 

それも国産一尾1980円也。(o_o)
いくらクレジットカードを預かっているとはいえ…。
いくら2人で一尾で済むとはいえ…。
私だって躊躇しますわ。

でも、ウナギが食べたいなんて、やはりおママも夏バテなのかしら。

その気持ちを無下にはできません。


  ふと横を見れば、中国産一尾998円と言うのがあります。
「お母さん!こっちはいかが?」
貧乏性の娘は安い方を強烈に薦めましたが、それでもジジがいつも買うお惣菜の倍はします。
(一応、確認を取り付けよう。)


  私はジジに電話をしました。
「おママがウナギ食べたいって言うんだけど、中国産一尾998円なのよ。買っていい?」
電話の向こうからジジの溜息交じりの笑いが聞こえました。
「まぁ、良いよ。」
それで、めでたくおママは嬉しそうにウナギのパックを買い物かごに入れました。

 

案の定…。
  ものの数分でしょうか。レジに並ぶ前のことです。
おママは買い物カゴを見て首を傾げました。


「どうして?こんな高いものが入っているの?」


ある程度予想できていたので、私は驚きはしません。
「お母さんが食べると言ったのよ。」
「えーっ❗️そんな事ないわよ。」
「それで、お父さんに電話を掛けたら、買っていいと言ったの。だからカゴに入れたですよ〜。」


「そんなの知らないけど、お父さんが買いたいなら、しょうがないわね。」
「………。」


私の目の前で、絶妙な逆転現象が起きました。


何もジジはウナギがどうしても食べたいわけではありません。おママがそれほどでもなければ、チキンの照り焼きあたりの変更した方が良いのではないか?
そう思って、私はおママに再確認しました。
「お母さんはウナギは食べたくないの?」
すると満面の笑みに乗せて返事がありました。
「あれば私は食べるわよ〜。」

 

実家に戻って、私はジジにカードを返しました。
「食べたいと言い張ったことを忘れるのは、いつものことだから。」


ジジの笑顔に諦観が滲んでいましたわ。
お疲れ様です。美味しかったかな?

 

⬇️この時のクレジットカードです。ジジは実はすでに10000ポイントを貯めおおせて、お米やらペット飲料にかえております。 私の完敗です。

harienikki.hatenablog.com

おママの貼り絵を見て下さり、有難う御座います。

 

 

私もそうだし…。

 

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(2017年7月10日  アルツハイマー認知症の診断から約10年5ヶ月)


  私は盆休み中、すっかり実家はご無沙汰してました。
暑さのせいもあり、ジジもおママも何となく精彩がありません。

 

  昨日の昼前、私は実家の最寄駅からジジに電話しました。


「お昼どうしますか〜?なんか買い物ありますか〜?」


毎度同じ質問。

そして、私はたいてい牛乳やヨーグルト、キャベツなど重い物を担当します。


  お昼は有る物で済ますことになり、
「あ、ヨーグルトお願いね」
とジジの明るい声がしました。
「牛乳はあるの?」
「ある。ヨーグルトだけお願いね〜。」

はいはい。私は450mlのヨーグルトを1パック買って行きました。


  それで、実家の冷蔵庫を開けてしまおうとすると…。


なんと❗️
奥の方で未開封の450mlの未開封ヨーグルトが2つも有るではないか‼️


  幸い2つとも賞味期限はまだまだ先です。しかし3つ目とは1〜2日違いだわ。
という事はですよ…。


盆休み中に、立て続けに買った可能性が高い。(笑)


「冷蔵庫にすでに2つ入っていたわよ。」
私は極力優しく(?)ジジに伝えました。
「えーっ。本当?ちゃんと冷蔵庫を見たのにな…。」
「まぁ、皆んな、よく有ることだから。」

でもジジはショックを隠せないようです。

 

冷蔵庫に在庫している3パックのヨーグルト。
そのうち1パックはオネコに貰われることになりました。


「遂におかしくなってきたよ。もうだめだ。」
ジジは笑いながら娘達に言いました。
笑いながらですが、やはりショックだったかなとも思います。
今までジジは買い忘れは良くありますが、

買った事を忘れるのはあまりなかったかも。

 

でも、大丈夫ですよ。大丈夫…。
えっ?その根拠は?ですか…。
だって…。


6月の事ですが、私はとんかつソースを立て続けに2度買ってますので。
この1件でジジがダメだとすると、私もダメって事になりますもんね。(笑)

 

おママの貼り絵を見て下さり有難う御座います。

 

おママとジョージの思い出 その2

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(2017年6月30日  アルツハイマー認知症の診断から約10年4ヶ月)

 

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昨日の続きです。

チャーコの恨み節
  私とジョージの深〜い因縁とは?(笑)

 

   私が因縁などと言えば、「ひとまねこざる」のジョージは迷惑でしょう。

おママにとっても、今やただの言いがかりに過ぎない。

でも、私は忘れるもんか❗️

  幼稚園に上がる前から、私はおママから、
「チャーコは頭から背中にかけての線や、全体の風情がジョージにソックリ、似てるわ〜〜」
と言われ続けたのです。

こんな風情でしょうか?⬇️ 

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(表紙の見返し。上から「ひとまねこざる」「たこをあげるひとまねこざる」「じてんしゃにのるひとまねこざる」より。様々なジョージの動作が可愛い。)

 

  確かにジョージは可愛い。しかし、おさるです。
おさるに似ていると言われて、娘は果たして嬉しいか?(笑)

  幼心に私は心中複雑でした。小学生のオネコも同調しますし…。


ジョージは好きだが、おさると言われるのはイヤ。)


好きなんだけど悲しい。

おママとジョージのせいで、私はそんな捻れた感情を抱くようになったのです。

 

なぜ、おママはそんな事を言ったのか?

   出版社は廉価を目指して刊行した「岩波のこどもの本」。しかし、昭和40年代の一般家庭には決して安くなかったはず。それでもジョージのシリーズ全6冊を揃えるのですから、おママはたいそうジョージが気に入ったようです。長女に読み聞かせながら挿絵を見て、可愛くてたまらなかったのかも知れません。

そして、次女が生まれた。私…。

 

  最近、この件でオネコと話しました。

「つまり可愛いって意味だったのよ。おママは自分がジョージのこと可愛いと思っていて好きだったから言えたんだよね〜。そして次女が似ていて嬉しかったのよ〜〜。」


   確かにおママに悪気はなかったと思います。

だって、それを言う時のおママは屈託がありませんでした。


でも、娘が可愛いなら、普通に可愛いとだけ言えば良いじゃないかと思います。

おさるに似てると言わなくってもね〜

 

   しかし、思えば、昔の親ってあまり我が子を可愛い可愛いと言わなかった気がします。これはウチだけだったのかしら?
昭和一桁世代は素直にストレートに感情表現しない?

 

オネコはもう1つ思い当たる事もあるようです。

「もしかして、私のこと気づかってたかも?
下の子可愛い可愛いいったら、姉がかわいそうだから。
ストレートに可愛い可愛いいわないで、おサルのジョージに託したのかも
今では想像するしかないけれど。」

 

  おママなら、上の子を気遣ってと言うのも考えられます。

でも、なんとなく私は釈然としません。

だからって、私がおさるのジョージに似ているって…。(納得できない)

 

  でも、オネコの言う通りです。今になっては想像の域を出ない事です。

50歳を過ぎて、あーだこーだ言う私もどうかしてますね?(笑)

はい…。

懐かしい「ひとまねこざる」の原画を見て、

あれこれ思い出してしまっただけです…。

 

今のおママは…。

今日、実家で古い「ひとまねこざる」シリーズの絵本を出して、私はおママに見せました。


「お母さん、覚えてる?ひとまねこざるのジョージよ。」
「……えっ?」

暫く沈黙してから、
「まぁ、そうね〜」
と、はっきりしません。そして、
「あー、古い絵本。覚えているわよ」
と言いますが、どうなのでしょう。疑わしい。
「もうウチはお父さんと2人きりだから、あなた、良かったら持っていって良いわよ。」

 

こんな調子なら、私にジョージに似てる」と言った事など、

覚えているはずもありません。(涙)
私は全身から力が抜けました。(涙)

まぁ、もういいわ…。もう、2度と言うまい。

 

しかし、世のお母様方。何気にお子様に
「〇〇に似てる〜」なんて事をおっしゃる時は、ご注意下さいませ。
おママのように、40年以上経ってから、

こうしてブログに書かれる事もあるのです。(笑)

 

   私は娘のアズキとこの展覧会に行きました。

会場でおママとジョージの思い出を語って聞かせると…。


アズキのやつ💢
原画と私をしげしげ見比べて言うのです。
「今もその面影が…、似てるわ〜〜。」

「似てないわい‼️」

おママの再来か⁉️
くわばらくわばら。

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(実家で見つけた古い古い「ひとまねこざる」です。スパゲティーがうどんになっている時代のものです。)

 

私にとっては重大問題でしたが、大した因縁でもなかったですね…。

すみません。m(_ _)m

おママの貼り絵を見て下さり、本当に有難う御座います。