深刻な状況になる前に、老年科や物忘れ外来に連れて行った方が良いのではないか?
「進行を遅らす薬を飲ませたい」
まだ70代の初めなのだ。先があるのだから。
私は強くそう思いました。しかし、おママの認知症を確信しながら、あれこれ調べているオネコには別の思いもありました。
(2006年頃 診断前)
老年科は大きな大学病院にしかなくて、診断には脳のMRIや血流の検査をしなければならない。
処方される薬は多分アリセプトでしょう。これは進行の速度を緩やかにするだけで、完治を目指すものではありません。
人によっては気分が悪くなったり、気持ちが不安定に高ぶったりする事があるようです。
おママに大変な検査や嫌な思いをさせるのは忍びない。
状態が悪くなれば大変だけど、成り行きに任せてみるか…。そんな風にも考えていました。
一方、生活を共にしているジジはあまり問題は感じていませんでした。
忘れっぽい点はあっても、いつもいつもではありませんし、少なくともジジにとって、日常生活は滞りなくおくれていたのですから。