オネコの話を聞いて、私も胸がざわつきました。
折しも夏休み。小学生だった娘のアズキが実家にお泊りに行きます。
私は因果を含めて送り出しました。
「おばあちゃんが自分のやった事を忘れたらね、後で教えてね。」
アズキは目端の利く子なので、ちゃんと報告がありました。
(2006年頃 診断前)
おママはアズキとお買い物に行きました。スーパーで2人は夕食のおかずを選ぶのです。
「シャケにしよう!」
戻って冷蔵庫にしまい、それから数時間後、おママは夕食の支度に台所へ行きました。アズキも一緒です。
冷蔵庫を開けたおママは
「あら?どうしてシャケがあるのかしら?」
と首を傾げたそうです。
「夕飯のおかずよ〜。」
とアズが言うと、おママはにこやかに笑いました。
「そうよね〜。」
アズキがちょっと目を離していると、台所では仕事がはかどっていないようです。
台の上にジャガイモやあれこれ野菜を出しているのですが、
「何するんだっけ?」
と、おママはアズキに問いかけたそうです。
「お味噌汁を作るのよ〜。」
アズキが笑って答えると、おママも笑顔になりました。
「そうよね〜。」
アズキは楽しい小噺のように話してくれましたが、私は笑えませんでした。