(2017年5月20日 アルツハイマー型認知症の診断から約10年3ヶ月 草間彌生様の展覧会で購入した折り紙を使用しています。)
*これが入浴拒否か❗️
認知症の方にお風呂に入ってもらうのは、なかなか難しいと聞いた事があります。
介護施設のスタッフの方も認知症の方の入浴拒否を和らげるのに苦労していらっしゃるとか…。
ジジの話によれば、「おママもどうしてかなりなものだよ」だそうです。
おママは元々お風呂好きだったはずなのに…。
どうして、入りたくないのかしら?
怖いのかしら?
皮膚にお湯が掛かるのが嫌なのかしら?
*昨夜、残業のチャーコは見た❗️(^。^)
昨日の記事にも少し書きましたが、夜のジジとおママの様子が少し垣間見れたのです。見れたと言うか…、私は書類と格闘していたので、聞いたと言うべきです。
( )内は私の独り言です。(笑)
夕食後、ジジはお風呂を炊き始め、沸いたらすぐにおママに言いました。
「お風呂できたから、あなた、入ったらどうですか?」
「私、今日は頭痛くてお風呂なんてとても入れないわ。」
(これはいつものセリフらしい。)
「また、そんなこといって、昨夜も同じっtことを言って、あなたは入らなかった。何時だってそう言うじゃないの❗️」
(ジジ、虎の尾を踏んでるよ…。)
「そんなことないわよ。今日は気分が良くないよ。」
(まぁ、そうよね。覚えてないもの。)
「いつもいつも、そう言うけど、入ったらスッキリするんだから。入りなさいよ。」
(ジジも悪循環に飲まれてるか〜⁉︎)
「だから、今日は入れそうにないのよ。私は元々お風呂は好きなんです。だけど、今日は体の調子が良くないからダメなのよ❗️どうして、分かってくれないんだから。
本当に嫌な人‼️」
(そこまで言うか〜⁉️プンプン怒ってる〜。こわっ。)
2人はなんだかんだと言い合っていましたが、暫くすると静かになりました。
9時半を過ぎて、私が仕事を切り上げ2階に上ってみると…。
ジジとおママはテレビを見ていました。
(お風呂は諦めたのかしら?)
何時もいない時間に他の人が居た。私が居座っているのは忘れてしまうのだけど、結局その空気をおママは感じ取っていたのかもしれません。
あれこれ考えながら、私は実家を後にしました。
*それで、あれから…。
気になっていたのです。あれからどうしたか?
せっかくのお湯は入る人もなく虚しく冷めたか…?
それで、今日、ジジに聞きました。
「あれからお風呂はどうした?」
すると、ジジはあっけらかんと言うのですよ。
「入ったよ!」
えーっ❗️それも2人とも⁉️
どういうテクニックを使ったのかしら?
「言い合いの最後に『私は寝る前に入りたくないのよ❗️』って強く言うから、『そうですか、そんなら明日から夕方に、ご飯前に入りましょう❗️いいね』と言ったら、頷いて黙ったよ。」
「ほほぉ…。」
「それで、チャーコさんが帰った後ね。落ち着いて言ったんだ。
『お風呂ができているから、お先にどうですか?』
そうしたら、素直に入ったよ。まぁ、仕切り直しをするんだな。」
ドヤ顔のジジを見て、私はつくづく思いました。
さすが、アルツハイマー型認知症のおママとの10年。その為せる技❗️
あの剣幕だったおママをお風呂に入れちゃうんから…。(白眼をむく私。)
これはジジとおママの場合であって、どなたにでも当てはまるわけではないと思います。まぁ、おママの性格や繰り返しと感情の波を掴んでの事ですね。
もし、ジジが怪我をして入院でもしたら…、私やオネコはその代わりが出来るとも思えず…。
私は気が遠くなりましたわ。(もう一度、白眼をむく私。)