(2017年7月31日 アルツハイマー型認知症の診断から約5ヶ月)
坐骨神経痛の私。
神経痛をブロックするお薬がなくなったので、今日は整形外科に行きました。
せっかく行くんですもの。
リハビリをサボりがちなジジと外出したがりなおママも一緒です。
*おママを待合室で1人にしないために
前回同様、ジジが先に処置室に入って、私はおママと待合室に残りました。
なにせ自分の用事ではないし、おママはなぜここに居るのかよく分からないようです。
「どうしたんだっけ。」
「お父さんが機械で腰を伸ばしているのよ。終わるまで待っていましょうね。」
「あぁ、そうなのね〜。」
そんなやりとりを繰り返した後、おママは入口が気になるようで、何度もチラチラ見始めます。
(外が気になるのかしら?出て行きたいのかな?)
私は急に不安に襲われました。目を離した隙に出て行かれたらと思うと背筋が凍ります。
とりあえず、おママは立ち上がって外に行こうとする気配は見せません。しかし、ずっと入口を見つめていました。
その視線の先には…。
午後の診療開始から間もないのに、既に入口には靴が私たちの物を含めて7足ありました。
おもむろに、おママは言うのです。
「ねぇ、私の靴はどれだったかしら?」
あー。
(そうか、おママは自分の靴を確認したかったんだ。)
「あの端っこにある、茶色のよ。」
「そうよね〜。」
おママの表情はパッと明るくなりました。
そして、気が済んだのか、しばらく何も喋りませんでした。
もしかしたら、
アルツハイマー型認知症の人は、忘れて分からなくなった事をしょっちゅう自問自答しているのかしら?
この時は、たまたま隣に連れがいて聞くことが出来た?
忘れて答えの見つからない事を自問自答し続け、ふとした弾みに自問自答していた事も忘れてしまう?
ご機嫌さんで待合室に座っているおママを見ながら、私はそんな気がしました。
*ここからは付け足し。(^o^)
それで、ジジのリハビリが終わる前に、私は診察室に呼ばれてしまいました。
仕方ないから、先生に断っておママも一緒に入れさせてもらいました。
私ときたら情けない事ですが、
ベッドにうつ伏せになり先生に腰を押されれば、
ぎぇー❗️
仰向けになるよう言われて、
いたーい‼️
その都度、おママは心配そうです。
最後は起き上がれなくて、
「お母さん❗️手、手を貸して〜〜。」
結局、今日はアルツハイマーのおママの手を借りて診察室を出た私でございます。
とほほ…。
おママの貼り絵を見て下さり、有難うございます。