(2019年4月19日 アルツハイマー型認知症の診断から約12年3ヶ月)
*実は前回の続きです。
最近、ジジは前屈みになってきて、動くと腰だけでなく足先まで痛んだり痺れていました。それで近所の整形外科に行きました。
診断は「腰部脊柱管狭窄症」。
本格的に痛みを軽減しようと思うなら、手術しかないようで…。
91歳のジジは高齢を理由に手術はしないと言っております。
*付き添いの私
家族の通院に付き添うのって、体力的にも疲れますが、神経も消耗します。
今回は近所の整形外科なので、まだまだ楽なものだと思います。
いつも、血圧の薬やおママの認知症の薬を処方してもらっている掛かり付け医のクリニックなら御馴染みだし、だいたい毎月話は似たり寄ったりなので、私が付き添わなくても大丈夫だと思います。だから、ジジとおママと2人だけで行ってもらう事も多いのです。
しかし、今回のように気掛かりな点があり、今までと違う診断やアドバイスを聞く場合は、耳の遠いジジの補助として、オネコか私が一緒に先生のお話を聞いた方が良いでしょう。
そして、問題はおママ。
たとえおママはどこも悪くなくても、今のおママを家に1人にはできません。
今回は連れて行くしかありませんでした。
整形外科の内でも、なるべくおママを待合室に1人にはできません。
もし、「何故、私はここにいるのかしら?」と疑問に思って外に出たり、受付のスタッフに繰り返してあれこれ聞いたりしたら…。これは家族として防ぎたい。
だから、おママも一緒に診察室に入ったり、可能であれば診察室のドアを開けたままにして、待合室のおママからジジと私の姿が見えるようにしておきます。
ジジが診察を受けるために動いたり脱ぎ着するのを手伝うより、おママの様子を気にしている方が、よっぽど神経を使ってしまいますわ…。
*付き添われる私
ジジがリハビリ室にいる間、私とおママは待合室のソファーに並んで座っていました。
その間、私は先々を考えると心配でなりません。
スマホを手に「腰部脊柱管狭窄症」をネットで調べて、いくつかのサイトを読み回りました。読めば読んだだけ、更に心が揺れます。
手術をしなければ治らない。
でも、ジジはそれはしたくない。
その選択は私も賛成だけど、いずれ歩けなくなるのではないか…。
ジジが歩けなくなったら、おママはどうなるだろう…。
本当は今のうちに手術をした方がいいのではないか?
いやいや…。ジジは91歳。本人もやる気はない。
でもさ、でもでも…。
堂々巡りとなり、出口が見えなくなってしまいました。
しかし、何故か?
思い悩んでいると、私は睡魔に襲われるのです。
脳が考える事に向いていないのでしょう。ショートするのだと思います。
「ちょっと‼️あなた❗️」
おママの声で、私はハッと気が付きました。
私が取り落としたスマホを、見事におママがキャッチしておりました。
反射神経いいですね。私はとても感心しました。
「あ…、ありがとうございます。」
「大丈夫なの⁉️」
「すみませんでした。」
私はおママからスマホを受け取りながら考えました。
落ちるスマホをキャッチするためには、落ちる前から注視していないと無理なのではないか?
スマホを手にしながら舟を漕ぐ私を、おママは暫く心配で見守っていたのかも知れません。
付き添いとは…。σ(^_^;)
付き添っているつもりが、私の方がおママに付き添われていたようです。
*本日アップの貼り絵
上記の記事の関連作品です。
⬇︎こちらのマーブル紙を小さく切っています。
おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。