アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

Kit Kat

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     (2018年2月14日  アルツハイマー認知症の診断から約11年)

 

本日の貼り絵について
  一目見て、私は腕組みしてしまいました。
(うーむ。特定の商品を宣伝する意図はないのだが…。)
おママったら、Kit katの広告みたいですよ。
実家では時々購入しているようです。確かに老若男女問わず好まれるお菓子。私も好きです。おママは味わった後に貼りたくなってしまったのでしょう。(^。^)

 

新しいドラックストア
  月曜日はジジの調子が悪かったので、私はおママと買い物に出かけました。
「洗濯洗剤がない…」

商店街に最近大きなドラックストアが開店したので、そこに寄ってみようかしら。


   開店したばかりの外観はなんだかピカピカしてます。店の外壁にも棚カゴが並んでいてお菓子が置かれていました。おママは遠目に

「あんな外に置いて取られないのかしら?」

などど言いながら、まんまとお菓子に釣られて近づいて行きました。そして、Kit katの赤い袋を見て、周囲にも聞こえるような黄色い声を上げたのです。


「私❗️これ好きなのよ❗️これ、買うわ。良いでしょ。」
「どうぞ、どうぞ。」
やっぱり、相当にお好きなのね。笑笑

 

おやつタイム
  実家に戻れば当然オヤツです。

テーブルの上の赤いKit katの外袋を見て、1つ取り出すおママ。


「私は子供の頃からこれが好きだったのよ。」
………えっ⁉️」


おママ。あなたの少女期って、戦中戦後の食糧難の時代でしたよね…。

でも、一応、訂正を試みましょう。


「このお菓子は私が子供の頃に発売されたのよ。」
「そう?」
しかし、おママは私の言葉など意に介しません。


「長年、好きで食べてきたのよ。死ぬまで食べ続けてやるわ。でも、お金がなくなっちゃうかしら?」
「毎日買うわけじゃないし、高価なお菓子ではないから大丈夫よ。」


  おママは安心したように、再び袋から1つ取り出しました。そして、嬉しそうに袋の「Kit kat」の文字をキットカットと読み上げるではありませんか。
(好きな物は横文字でも読めるのか…。)
ビックリ‼️


  しかし瞬く間に4つ食し、5つ目に手を出そうとするので、私はストップをかけました。
「お母さん‼️もう、やめたら?すでに4つ食べてますよ‼️」
「あら、そんな事ないわよ。それにこれ好きなんだから。」

おママが言い張るので仕方ない…。

「いいの。これが最後の1つ。」
私は折れました。でも、直ぐにKit katの赤い外袋を輪ゴムで厳重に閉じました。

 

いくら好きでも食べ過ぎ注意‼️


少し後に気がついたのですか、おママは自分で出して更に1つ食べておりました。

「やられた❗️」
o(`ω´ )o

見えない所に片付けなかった私が悪いのね。笑笑

 

因みにおママがよく買うのはキットカットミニ14枚入りです。 

⬇️こちらを見ると、日本上陸は1973年でした。

nestle.jp

 

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。