(2020年2月21日 アルツハイマー型認知症の診断から約13年)
*ジジの悩み
これは3月の事。
私が実家に行くと、ブイヨンが1つ、2つと目に付きました。
それは台所だけではありません。ダイニングテーブルやおママの作業机にも有りました。
ある時などは、個別包装の紙が開かれているではありませんか。
(ブイヨンが剥き出し‼️)
もう、嫌な予感しかしません。それで、私はコソコソとジジに問い糺しました。
「実はね…。お母さんね…。このところよく、ブイヨンをそのまま口に入れてしまうんだよ。食べちゃうんだ。」
「舐めているの…………?」
「それが、舐めていたり、そのまま嚙って食べちゃったり…。」
ブイヨンは袋入りを買っています。そして袋のまま冷蔵庫に入れています。
おママは時々、冷蔵庫の中を漁りますから、ブイヨンの袋を見つけるのでしょう。
ジジはおママがブイヨンを食べているの見つけたら、
「そんな物食べないの‼️」
「塩っぱいから止めなさい❗️」
と止めたそうです。でも、おママったら…。
「あら、美味しいのよ。」
と平然としているし、ジジが取り上げようものなら、非常に不機嫌になったらしい。
「これは昔から知ってる物なのよ‼️」
そりゃまぁ…。
長年ブイヨンを使って野菜スープを作ってきたきたから、知っているでしょうよ…。
でも、スープに入れるのと、直接口に入れて食べるのでは大違い。
心配なのは塩分です。
「ブイヨンは塩っぱいよねぇ…。」
おママは86歳です。もう、健康よりも好きな物を食べて良いと思います。
でもさ…、ブイヨンを食べるのを容認するのは、ちょっと違うのではないか?
「なんとか出来ないものかな。」
ジジはお悩み中ですし、私もなんとかしたいと思いました。
↑このブイヨンです。(^◇^;)
*なぜ、おママはブイヨンを食べるのか?
私は考えてみました。
おママはブイヨンをお菓子と間違えているのではないか…?
お煎餅など甘くないお菓子もあります。そう言うものと思ったのかも知れません。
もしかして、四角くて包んであるから、キャラメルと思ったのかしら?
それだったら、甘くない事に気付いた瞬間に口から出しそうです。
でも、なんとなく美味しく感じてしまったとか?
兎も角、私は袋からブイヨンを出して、別の場所で管理する事にしました。
そして、他の物をブイヨンの袋に入れるのです。(^O^)
おママは騙されてくれるかな⁉️
何を入れましょうか?
形が似ている物がいいですね。キャラメルとか❣️
しかし、おママは飴やキャラメルを必ず噛んでしまいます。
(歯医者さんの虫歯治療で入れた金属が取れるのはイヤ❗️)
そこで私が思い付いたのはチロルチョコでした。
包んであるし、チョコレートは噛んでもキャラメルほど歯にこびりつきませんから。
私はチロルチョコの「きなこもち」を2袋買いました。
1袋7個入りです。4個はおママとオヤツに分け合って食べました。
そして、10個をブイヨンの袋に投入しました。
↑ブイヨンの袋に「きなこもち」(^O^)
そして、1ヶ月ほど経ちました。
どうなったかというと、おママは殆ど「きなこもち」を食べていません。
明かに、ブイヨンの袋は冷蔵庫のあちこちに移動していますし、口が空いていることもあったので、おママが触れている事は確かです。それでも、減ったのは1つだけでした。
「おママは騙されなかったか⁉️」
記憶力、認識力は極端に落ちていますから、本能的に袋と中身が違うと勘付いたのかも知れません。
恐るべき野性の勘‼️
しかし、考えてみると…、おママはブイヨンをブイヨンと認識した上で、食べたかったのかも知れません。
私は浅はかだったかも…。
胸に手を当てて考えてみれば…、私自身思い当たることがありました。
私は子供の頃に、お腹が空いて、こっそりカレールゥを少しだけ食べた経験があります。
こうゆう事は何故かいつもバレるんですね。
その時、おママは呆れる様な白い眼差しで私を見ました。
「いやだわ…。そんな物を食べたりして…。油と塩気の塊みたいな物なのに。」
おママもお腹が空いて、こっそりブイヨンを食べたかったのかも知れませんね。
「いやだわ…。そんな物を食べたりして…。」
昔のおママと今の私…。立場が逆転したみたいですね。(^O^)
*本日アップの貼り絵
チロルチョコの話題にちなんで選んでみました。
2月の初旬に、私は秋葉原にあるShopチロルチョコへ行きました。
その時買ったのが、これ❗️アウトレットの徳用袋です。
日によってチョコの種類は変わるそうで、これは「バターコーン」です。100個ほど入っているので、実家へ40個持って行ったところ、おママには大歓迎されました。
↓どんどん食べてます。
↓数えて遊んだり…。
それから10日以上経って、おママは残しておいた「バターコーン」の包装材を貼り絵に使いました。↓
おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。