(2018年6月18 アルツハイマー型認知症の診断から約11年4ヶ月)
高校野球も終わってしまいましたね。
大阪桐蔭は強かったですね。圧倒的でした。(^。^)v
内心では、やはり東北勢初優勝を望んでいたので、私はちょっぴり泣きました。
(ToT)
*上手❣️
又、やってもらいました。⬆️ の時に、おママに梨むきをしてもらい、良い感触があったので、再度挑戦してもらいました。
とは言え、おママには梨の皮を剥いた記憶もなければ、自分が手にしている物が梨(幸水という品種)だという認識すらありませんが…。(^O^)
包丁を使うおママを側で見張って(見守って)いると、心なしか前回より上達しているではありませんか⁉️
「お母さんは上手ですね。昔から果物が好きだったから、よく皮を剥いて食べていましたものね。」
「あら、そうだった?」
おママは嬉しそうに微笑みました。
*自信みなぎるおママ
梨の皮むきなんて、ちょっとした成功体験だし、おママは自分がお皿に盛られている梨を剥いた事もすぐに忘れてしまいます。その美味しそうな感じの物が梨であることさえ認識できているかと言えば、かなり疑わしいです。
でも、「できた」というプラスの印象だけはしっかり残っているようです。
だから、おママは気分も上々。
私にくっついて台所へやって来て、やる気満々。
「あら、あなた。すみません。何かやることあるかしら。」
これから火を使って炒め物をするので、私としてはおママに手を出して欲しくありませんでした。
とりあえず、シンクに置いたお皿でも洗ってもらいましょう。でも、大した数でもないし、そんなのはすぐ終わってしまいました。
フライパンで豚肉と野菜をたっぷりに炒めていますと、おママは私の隣にくっ付いてきました。
そして、「そうね。そうそう。そうするのよね。」なんて言いながら、
私の作業を見張って(見守って)いるではありませんか❗️
(この図はさっきと逆だわ…。梨を剥いたのがきっかけで、今のおママは冴えてる❗️)
不器用な娘の手元を心配する母親に戻っているのでしょう。(^O^)
*心臓が止まるかと思った
具沢山の炒め物をしていると、不器用な私はヘラで上手く返すことも出来ずに、具材をフライパンの外に落としてしまうことがあります。
この時もそうでした。もやしが1本、こぼれ落ちました。
「あら、やだわ。」
おママの声を聞き流し、構わず炒め続けました。でも、私はおママの不穏な腕の動きを感じていました。
そしてフライパンの下の、炎のすぐ横に落ちたもやしを摘んで取ろうとするおママの指を目の端で捉えました。
「危ない‼️」
そう叫ぶ一瞬前に火を止めた私。私は自分を褒めたい。幸いおママは炎に触れはしませんでした。
「火がついているのよ❗️熱いんだから❗️やけどするじゃないの‼️」
私はまさか、おママが炎のすぐ側に手を出すとは思いませんでした。
驚愕したのと、もし火傷をしたらと考えると、震えは治らないしショックで呼吸も乱れる始末です。本当に心臓に悪いわ。(°_°)
しかし、おママは自分がどれだけ危険な事をしたのか分からないご様子で、
「あら、ごめんなさい」
と、屈託のない笑顔で謝りました。
そして、私の叫びを聞きつけたジジにより、おママは台所から強制退去させられました。
*見えなかった炎
おママは私が炒め物をしているのに、なぜ炎があるとは思わなかったのでしょうか?
おそらく、フライパンの底は大きくて、コンロに載せていると炎は隠れて見えなかったからだと思います。
炒め物➡︎炎がある➡︎熱い・火傷をする。
これは普通の人だったら、連想して容易に導き出せるでしょう。
しかし、おママは想像したり、推察するのは難しいようです。
見えている現状しか認識できないなら、おママにとって見えないものの存在は無いものと同じ。
炎がなければフライパンだって熱くない。だから、もやしを拾っちゃえ!
そう解釈したら、説明がつくように思います。
なるべくおママに出来る事はやってもらいたい。
それに伴って、頭が冴えていたり、積極的になるのも嬉しいです。でも、やはり私達が当然と思う事をおママは分からないし、出来ないも多い。見守る側にその見極めがつかなかないと、事故が起きるのかも知れません。
気をつけなきゃ…。
今回は後々考えても、心臓に悪かったです。
*本日アップの貼り絵
赤いバラは度々登場するスッコティの空箱、青い三角は阿部蒲鉾店の包装紙です。水色とピンク系のチェック柄は折り紙(千代紙)です。
上下、左右の余白は揃い、三角もほんの少しズレがありますが、おおよそ対象になっています。制作しているところは目撃できませんでしたが、苦心したと思います。
おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。