(2017年4月9日診断から約10年2ヶ月 赤い四角は布のリボンです。)
仕事の区切りがつかず、遅れてお昼の食卓に就いた私。
あらま⁉️
今日のおママはお汁を作ってくれていました。玉ねぎやキャベツがたくさん入っているので、上出来ですね。
素晴らしい。パチパチ👏👏👏
私は台所でお椀にお汁をすくいました。
こういう場合、私には鉄則があります。
具をなるべく多くいれ、汁は極力少なくする。
よく、ご家族が患者の認知症を疑う要因の1つに、
料理の味付けがおかしくなる、というのがあります。
主に、しょっぱすぎてしまうのです。
おママも初期の段階から塩辛かった❗️
それは仕方ないのです。
味付けしたそばから忘れるのですから、何度も入れてしまう。
だから、おママがコンスタントに野菜スープを作っていた頃から、私はこっそりと、おママの目を盗んで、汁だけ捨てていたのです。
例によって、私は汁を極端に少なくよそったお椀を御膳にのせました。
すると、ジジが突然電気ケトルから私の椀に湯を注ぐのです。
「…⁉️」
私は凍りつきました…。
ジジ、何するんだ⁉️
「しょっぱすぎるから、お湯を足すと丁度良いよ。」
「…⁉️」
男性は無頓着ですね。驚きました。(笑)
私は常々、ジジの血圧を心配しています。だから、ジジにはおママに内緒で汁を残すように言ってきました。
だからと言って、それをおママの目の前でやってはなりませんよね〜。💦
食事を作る者は皆、それなりに頑張って料理をするのです。
自分が作ったおかずやお汁に、自分の目の前で、家族に醤油やソースで味を足されたらムカッとするでしょう。
私だったら尊厳を踏みにじられたように思います。(大袈裟か(笑))
ジジだって、私が結婚して家を出るまで、そんな事しなかったと思います。
それに今更どうして…?
案の定、おママは
「なんでお湯を入れるの?」
と言っていました。
「だって、何度も入れるから、しょっぱくなったでしょう。」
と、更にだめ押し。
おママはかなりムッとしてましたね。
私も今日は疲れていたので、ジジに物申したりはしませんでした。
ジジにも理由があるはず。今日のお汁は耐え難い辛さだったのでしょう。
確かに、ジジが湯を注いだおかげで、塩加減はバッチリでした。
でも、アルツハイマー型認知症になっても、気持ちはしっかり主婦のままなんです。
デリカシーの無い行動はご法度ね。ジジ❣️
おママ、せっかくお汁を作ってくれたのに、少し残念でしたね。