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アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母が作った貼り絵たち。

記憶についてNo.14 家族を忘れて⑦ (2016年1月〜夏頃)

 

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(2016年2月14日  診断から約10年 『シュガーバターの木』の包装紙の一部を使っているようです。)

 チャーコひがんでいます。
  不思議だわ〜。おママは花見の日以降も現在も(2017年)ジジの事は「お父さん!」とか「パパ!」と呼びます。
それで時々、思うのです。
腹を痛めた我が子より、何ゆえ夫の存在の方を認知し続けるのか?(笑)なぜ〜?

  そんなこんなを思いながらも、私達は無事に2016年のお正月を迎える事が出来ました。

野菜スープを作る。
食器を洗う。
ジジが促せば洗濯物干すし、取り込んで畳んだりします。
ジジと一緒におつかいに行き小銭も払える。
暮らしに大きな支障はきたしてない。
それで良いではないか…。
私の事を娘だと思ってなくてもさ〜。(僻んでました。)

 

2016年のお正月❗️
  この件でまだ悶々としている私に、朗報もありました。お年玉がわりかも。

2016年の正月は、例年のようにジジもおママもオネコの家でおせちを頂きながら、孫達や曾孫とひとときを過ごしました。

  曾孫のモモちゃんはこの時、1歳10ヶ月です。
おママは普段のお使いの時など、商店街で赤ちゃんや幼児を見ると顔をほころばせます。小さい子が可愛くてしょうがなかったのでしょう。
いつも記憶保持時間は5分くらいなのに、この時ばかりは、15分くらい前に耳にした曾孫の名前を覚えていて、「モモちゃん」と、声をかけていたそうです。

 

しかし、楽観視は出来ませんでした。
この年はおママの長期記憶にかなりな陰りが見え始めたのですから。

 

この年(2016年)の8月。戦争体験をなくして。
  毎年、終戦記念日が近くなりますと、テレビでも第二次世界大戦関連の番組が放送されます。
数年前まではおママはアズキ(私の娘)にも自分の戦争体験を語っていました。

例えば…、静岡に疎開して空襲に遭った事など。
ところがこの年は様子が違いました。

一緒にテレビを見ながら、
「お母さんも空襲に遭ったんでしょう?」
と話掛けたら、暫く首を傾げて唸るのです。
「そうね〜。そうだったかしらね〜?」
そう言ったきりでした。

 

おママはあの強烈な戦争体験も失くしてしまったのか⁉️

アルツハイマー認知症でも、最近の事はダメですが、わりと昔の事は覚えている方はいらっしゃいます。
長期記憶が失われるのは相当に症状が進んでからと聞いた事がありました。

いよいよ…。
怪しくなってきた…。
家族を忘れるのも無理はないかも…。
夏の茹だるような暑さの中で、私はぶるっと身震いをしました。

読んで下さり有難うございます。

次回に続きます。