(2017年5月2日 アルツハイマー型認知症の診断から約10年3ヶ月)
*貼り絵になかなか取り組めない時。
おママが貼り絵に取り組まない日は、以前のファイルを見返したり、
使っていた包装紙や色紙の欠片を出したり閉まったり、
そんな感じで、作業机の椅子に腰掛けていても所在ない感じです。
何かを確認しようとしているのか?思い出そうとしているのか?
何を思っているのか、分かりません。
そんな時に、 私が白いハガキを作業机に出しておくと、
おママはそれに一瞥して、素っ気なく片付けてしまいます。
1人で集中して取り組めるものがあった方が、おママの症状の進行を遅らせるのにも効果があるのではないか?
そう思うと、やはり続けられる環境作りはしたいです。
でも、こちらの思うようにはならないのですね〜。
*きっかけになれば。
しかし、おママが包装紙や紙片の整理を繰り返している姿を見ていて、私はふと思い出しました。
昔、昔の事です。
私が受験生で静物デッサンに取り組んだ時…。白い画用紙を前にいつまでも鉛筆を削り続けた…。白い画用紙に気後れしていた…。(一応美術系)
作品を制作をする前の、なかなかエンジンがかからない時の…画材ばかり見たり触ったりしていた…感じに似ている。
数日、間が空いてしまうと、おママも気持ちはあっても、なかなか白いハガキに1から構成するのが大変になるのかもしれない。
気後れしているのかしら?そんな風に感じました。
現に 今年の1月の初めには、付け加える作業を楽しんでいましたし…。
それで、白いハガキの上に、台形に切ったベージュ系の大人しい紙を貼り付けておママのところに持って行きました。(上の⬆️貼り絵)
きっかけになればと思ったのです。
「お母さん。私はここまでやったのですが、考えがまとまらないんです。お知恵を拝借したいのですが?」
私がそう言ったら、おママの目は一瞬光りました。
「そうね〜。こういうのはね〜。」
後は一心不乱に構成を練り始めました。
それで、出来たのが上の⬆️貼り絵です。台形の他は全ておママが選んで貼りました。
後日、もう一枚だけ、合作をやってみました。それがこちらです。⬇️
(2017年5月8日 診断から約10年3ヶ月)
私が貼っておいたのは、ベージュ系の円形が3つ連続したパーツだけです。
他のパーツは全部おママが選んで構成しました。
なかなか、やるね❗️おママ❣️
また、合作も楽しいかも知れませんね。
ちなみに私が使ったのは和菓子屋さんの紙袋でした。
『川越のくらづくり本舗』さんの紙袋でした。http://www.kuradukuri.jp
読んで下さり有難うございます。