(2018年4月9日 アルツハイマー型認知症の診断から約11年2ヶ月)
*これでした。
4月末の「イチ押しミーティング」の時、もう1点候補がありました。
それは ⬆️ です。
これって、おママの苦心作なんですよ。
「ねぇ、左端がズレているように見えるけど…。わざとなのかしら?」
オネコは何気に疑問に感じたようですが、そこも苦心の名残です。
「あ、それはね…、ベタッと貼る時にさ…、ズレたというか合わなかったというか。」
でも、これだけではありません。
クラフトパンチで打ち抜きしてある千代紙をピンクの紙で裏打ちしてから、白いハガキに貼り付けているのです。
*お決まりのクラフトパンチ
おママは時折、制作をする気力を失くすのか、何日も貼り絵に取り組まない時があります。
興味を持てる紙が見つからないのか。
考える気力を失しない始めたのか。
体調が悪いのか?
おママは言葉で自分の状況を説明しきれないし、私達家族だって完全には分かってあげられません。アルツハイマー型認知症なのですから、仕方のない事です。
いつもそんな時、私は昔おママが愛用していたクラフトパンチを出してきて、
バン❗️バン❗️バン❗️と型抜きをしてきました。
音と1枚の紙の変化がおママの五感を刺激するのです。
今回の貼り絵もそんなおママのスランプが生んだ産物でした。
*四角い窓を開けて
私はこの日(4月6日)あまり考えもせずに洋風千代紙を型抜きしていきました。
クラフトパンチはその構造上、紙の端に近い方は抜けますが、奥の方は出来ません。1番効率よく抜くには千代紙を帯状にしてからパンチすれば良いのです。
しかし、私にはそんな手間は面倒くさい。(すみません、私は大雑把なもんで。)
私が千代紙の4辺を適当に抜き終えたら、ママが急にそれを手に取りました。
「あら、これを頂いても良いかしら?」(←私を娘と思っていないので丁寧語)
「どうぞ、どうぞ。」
しばらくして、 私はクラフトパンチを片付け作業机を見ました。
すると ⬇️のように、おママは型抜きできなかった千代紙の中央部分を四角く切り抜いて、裏からピンクの紙を貼り付けているではありませんか‼️
「たまには大きい貼り絵もいいですね。」
「そうね。」
しかし、その後丸2日間、おママこれを作業机の上に放置したようです。
この先どうしていくか、心が決まらなかったのでしょう。
*突然動く
4月9日の午前中に実家へ行くと、例の額縁みたいな状態で放置されていた千代紙が変化していました。
おママは少々強引にハガキに収めようとしていました。
「中をどうしようかしら?」
お花のイラストを窓の内側に貼ろうか悩んでいる…。
でも、それは断念。
結局、おママは周囲と同じような仲間を中心に貼りました。
その後も、なんだかんだと試行錯誤の挙句、完成したのが今日アップの貼り絵です。
おママ、頑張りました❗️
昨年の秋の作品 ⬇️。これも裏から紙を貼った労作です。
因みに、昨年4月の『今月のイチ押し』はこれでした。⬇️
おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。