アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母が作った貼り絵たち。

手の込んだパーツ

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(2017年11月6日  アルツハイマー認知症の診断から約10年9ヶ月)

 

今日アップの貼り絵は問題作

  実のところ…、

私はこの貼り絵を「今月のイチ押し‼️」(11月版)にしようと考えていました。

オネコと話し合ううちに気が変わったのですが、この貼り絵は今もおママの「問題作」又は「野心作」だと思っています。

 

何がというと…。

ちょっと見はわからないのですが、手が込んでいるのです。

 

この日、私が作業机の上で見つけたのはこれ。⬇️ 貼り絵に使っているストライプの千代紙と四角い黄色の紙もセットされていました。

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これって、元はこちら⬇️  小津和紙で買ったもの。

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⬆️の千代紙の白い正方形の部分を、丹念に細い刀で切り抜いています。

そして裏からブルー系の紙を当てのです。

「お母さん❗️これは…。」

おママは自分でやった記憶がないから、「なになに?」と笑っていました。

 

私は今まで気になっていたのです。

よくおママは「眼が見えないわ〜」と繰り言のように言うのですが、

本当のところ良くわかりませんでした。貼り絵は何となくやっていますし…。

でも、これを見て確信しました。

 

「おママ…。わりと見えてるじゃん…。」

 

私は緑内障白内障を患っています。こんな事しようという気にはなれません。

でも、やりおおせてしまうおママの眼は、

少なくとも、私より眼が見えていますよね…。(^O^)

 

せっかくですから

おママは自分でこのパーツと配色を考えた千代紙などをセットにしておりました。

アルツハイマー認知症のおママはほんの少し前の記憶も保持できません。

ですから放っておくと、この労作とも言えるパーツが作業机の何処かにしまわれ埋もれる可能性もあるのです。

私はおママに「貼り絵をしましょう」という事は滅多にありません。

でも、このパーツだけは失くす前にハガキに貼って欲しかった…。

「お母さん。とても素敵ですよ。せっかく材料を用意しているのですから、ハガキにお貼りになったらいかがですか?」

「そうね。」

おママは満更でもなかったらしく、すぐに取り掛かってくれました。

 

制作過程

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昼ご飯の前に、30分ほどおママは悩みました。⬆️

ほとんどドツボ状態。

構成がまとまらなくて、作業を中断して食事をしました。

 

昼食後、作業机の上に途中の貼り絵を見つけたおママは、また挑戦し始めました。

しばらくして、私がのぞいてみると、こんな感じになっていました。⬇️

 

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えっ⁉️ 何貼っているの⁉️

四隅に貼っていたのは、湿布薬の裏に付いていたシートでした。

ま、良いですけど…。

どうして、そんな物まで取って置いたのかしら…。

どうして、そんな物まで貼る?

 

手も混んでいて、久しぶりに悩んだ末におママが仕上げた貼り絵です。

ファイルの中でこの貼り絵を見ると、今も私は胸が熱くなります。

 

harienikki.hatenablog.com

 おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございました。