アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母が作った貼り絵たち。

記憶はなくても

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(2017年11月17日  アルツハイマー認知症の診断から約10年9ヶ月)

 

制作中の一コマ

2階に上がって作業机の方を見ると、おママの背中がありました。

ハサミの音がします。

何を切っているのかしら?

白いハガキの上にはすでに三角のパーツが載っています。写真のようです。

「きれいな写真ですね。それは何からとったの?」

「さぁ…。何かしらね。」

「何かしらって、いま切り出したばかりでしょう。」

「そうねぇ…。」

笑って誤魔化すおママでありました。

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アルツハイマー認知症のおママには記憶を持続させることはできません。

分かっちゃいるのですが、私も可笑しくて笑ってしまいました。

 

おママの目の前に『銀座百点』の広告ページが開いてあるではありませんか。

そのページ右端に服地の写真が帯状に印刷されていました。(上の写真でモデルさんの右隣に切った跡が見えます。)

おママはその綺麗な服地の部分に心を惹かれたのですね。

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おママは私との会話に気が乗らないようです。

すでにハガキの上の三角形の配置に没頭し始めていました。

「ステキな写真ですね。」

「そうね…。」

せっかく貼り絵の構成に取り組んでいるのだから、

私が見ていない方が、おママにはいいでしょう。

退散、退散。出来上がりが楽しみ。

私はそっと側を離れました。

 

そして完成形がトップの写真です。頑張ったね、おママ。

 

こちらのお店の広告写真です。銀座  花菱のHPは⬇️こちらです。

http://www.hanabishi.co.jp

素敵なお洋服と服地❗️

 *12月16日追記  『銀座百点』2017年9月号掲載広告でした。

『銀座百点』については⬇️こちら。

harienikki.hatenablog.com

 

おママの貼り絵を見てくださり、ありがとうございます。