アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

何かに似ている?

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(2017年12月24日  アルツハイマー認知症の診断から約10年10ヶ月)

 

謎は深まるばかり

上の貼り絵ですが…。

おママは全く何も意図していないのに…。

私の想像は止まる所知りません。

 

  最初に見た時は戦国武将の兜に似ていると思いました。

2度目に見た時はカニに見えました。

3度目にはフグとかアンコウの正面から見た姿かと…。

 

それから見る度に違って見えてしまいます。

「なんとかモンスターのなかで似たのはいないかね?」

娘のアズキに聞いたら笑っていました。

似たモンスターはいないのかしら…。(笑)

兜またはカニ派のオネコも見ているうちに

「見ようによればキャラクターに見えるかな〜?」

と半信半疑になってしまいました。(^。^)

 

これはきっと未確認生物なのでしょう❗️

 

クリスマスイブの作品です。

この貼り絵は「兜だ、カニだ、未確認生物だ」と私に散々言われていますが、

よくよく見ると極めてクリスマス的な綺麗な図柄が印刷されています。

それをおママは上手くシンメトリーに当てはめましたね。(一部分シンメトリーになっていませんが、それはご愛嬌。)

ジジの証言ではデーサービスのクリスマス会でいただいたカードから、パーツを切り取ったそうです。ピンキングハサミも効果的でした。

 

見れば見るほど「不思議ちゃん」なのに、妙に愛着の湧く貼り絵です。

 

過去にも「何かに似ている」ように見えてしまった貼り絵たち。⬇️ 

harienikki.hatenablog.com

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おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

 

 

 

 

おママの貼り絵について

 

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(2017年12月22日 アルツハイマー認知症の診断から約10年10ヶ月

使用した紙については不明です。うろ覚えな私の記憶を辿ると、もしかしたら蔦屋書店でもらったチラシかしら?)

 

先月、ブログが一周年を迎えました。

それで、改めておママの貼り絵についてお話ししたいと思います。

もう、おママの貼り絵をよくご存知の方には重複になりますね。申し訳ありません。

 

 材料について

おママはアルツハイマー認知症と診断される前から、越前和紙耳付きはがき(小津和紙から購入)に様々な紙を使って貼り絵をしていました。

来月には診断から丸11年になりますが、今もなんとなく貼り絵を続けております。

 

使う紙は包装紙、紅茶のティーパックの袋、雑誌の切り抜き、

大好きな『銀座百点』の広告ページ、展覧会のチラシ、

テッシュボックスからお菓子を包んでいた小さな包装材などなど

もう様々で一体何を使うかわかりません。

「なんで、これを貼ったの⁉️」

貼り絵の材料になるかならないかは、おママの気分次第。

 その日、その時におママの目にとまり、心を揺さぶられなければ、貼り絵にはなりません。

「お母さん、これどうかしら?」

なんてオネコや私が渡しても、陽の目を見るまでに何ヶ月もかかったりします。

その反対で、一目で気に入る場合もあります。そんな時は速攻でハサミを手に取り切り始めます。

 

糊は文房具屋さんで普通に売っている「アラビック ヤマトのり」です。⬇️

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ハサミも一般的な物です。しかしギザギザや波型のピンキングハサミも2本持っています。それで、たまに思い出したように登場します。

 

デザインや色彩について

おママは何を思って、何を表現したくて貼り絵を作っているのでしょうか。

私はおママの頭の中を見た事がないので、定かには分かりません。

 

一つ言えることは、具象的なイメージで制作することは滅多にありません。

ほとんどの作品は幾何学と色彩の組み合わせを楽しんだ名残なのです。

様々な形のパーツを色や印刷されている柄や写真などを考慮しながら構成していく。

おママの興味はそれに尽きるのではないか。私はそんな風に考えています。

 

 特におママはシンメトリーを好んでいます。それは拘りかと思うほどです。

シンメトリー以外の構成は、おママにとって気楽に取り組んだ貼り絵のようです。

 

おママの構成する図柄は私の感性をはるかに超えています。

しかし、おママの記憶は、ほんの少しの時間で失われてしまいます。

パーツを糊付けしている最中に、何処に貼るのか忘れてしまう事も多く、

当初の計画と完成が微妙に(かなりの時もあります)違ってきます。

 

一昨年(2016年)あたりまでは、均整のとれた余白の美しさも考えた構成が多く見受けられました。

おママはとても几帳面で手先の器用な人です。

その精魂込めて取り組んだこれらの貼り絵は、余白の輝きも包み込み、手前味噌ではなくとても綺麗です。

 

ブログでは、最近の貼り絵を優先してご紹介しています。

過去9年間くらいの貼り絵もいつかアップしていけたらと思います。

 

あくまで私の目にはですが、

昨年あたりから、貼り絵の構成はその時の感覚が重視されているように思います。

均整が取れなくなったり、完璧なシンメトリーにならない時もありますが、

その分エネルギッシュな作品になりました。

これは好みの問題ですが、私は今現在のおママの貼り絵が大好きです。

 

貼り絵をしている記憶は?

作業机に作りかけがあったり、使い残りの紙片があったりすると、

おママは自然と貼り絵に向かいます。

しかし、そうでない時、例えば食事をしているなどは、全く自分が創作活動をしている記憶はありません。

 

20冊ある貼り絵のファイルを眺めると、

「どうして私はこんなにやっちゃったんだろう。」

と嘆きの声を上げたりするので、記憶の回路がうまく通じている時は、自分が貼り絵をしているという認識もあるのかも。

私はインスタグラムでおママの貼り絵をアップしていますが、

おママはそれを見ると、とても嬉しそうにします。

 

今後の不安

下手をすれば…、5歩歩くと記憶をなくすようなおママです。

昨年までは1週間ほど貼り絵を休んでしまっても、復活できました。

 

しかし、昨年の秋頃から記憶保持時間は本当に短くなってしまいました。短期記憶だけでなく、長期記憶の多くも失われているのが現状です。

 

秋から年末年始を超えて1月も熱心に制作していますが、

2日も貼り絵から離れたら、おママは貼り絵が出来なくなるのではないか。

私は最近そんな不安に付きまとわれています。

ジジが夫でなくなり、オネコや私が娘ではなくなっている今、ハサミで切り、糊で貼るという行為が、おママに残された能力の支えになっている気がします。

これが出来なくなると、食事や排泄の自立は一気にダメになるのではないか?

気が気ではありません。

 

でも、でも、でも、今まで続けられただけでも大したものです。

 

昨年も不安に取り憑かれて、私は随分ブログで弱音を吐いたような気がします。

今年はもう少しドンと構えて、おママの貼り絵を見守れたらと思います。

 

珍しい具象的な作例⬇️

harienikki.hatenablog.com

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 ⬇️ しばらく貼り絵を休んだあと、復活期の作例

ママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

 

身体の冷え対策

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(2017年12月30日 アルツハイマー認知症の診断から約10年10ヶ月)

 

 カイロ

  今日(1月26日)も引き続き寒い1日でした。日本列島を覆い尽くしている寒波は日曜日まで続くそうです。(溜息)

 

  朝出かける前にジジから電話がありました。

用事は途中で家電量販店に寄りプリンターのインクを買ってきてくれと言う事です。

ついでだから、昨日の記事でも気になっていた事を進言してみました。

「おママの作業机の周辺が寒いので温風機でも検討してみたら?見てこようか?」

でも却下。

「電気ストーブや温風機をあそこに(作業机周辺)置くのは危ないし、今までも使ってこなかったし、考える気は無い。」

の事でした。安全な温風機は売っていると思いますが、新しい機器には馴染めないおママです。結局使わないなんて事もあり得ます。それに紙の切りカスが上から落ちるかも知れません。ジジの言う事も一理ありますね。

 

「それなら今日は寒いから、おママのお腹にカイロを貼ってよ。」

「もう腰は痛く無いようだし、寒いって言わないよ…。

ジジ、おママは温度をしっかりと感知できないのよ。

「寒いんだから、お願いよ〜。」

ジジ…、自分だけでなく、おママにもカイロを貼ってあげて下さいな。

 

軽度の運動

  実家に着いて、私はおママに聞いてみました。

「貼るカイロをお腹に貼ってますか?」

すると…、

「そんなの知らないわ。貼ってないわよ。」

しかし、私が確認してみると、おママの下着にしっかりと温かいカイロが貼られていました。

良かった❗️

 

でも、今日も昨日と同じです。

ご機嫌は良いようですが、イマイチ何に対してもやる気が出ません。

貼り絵も全くする気がないようですし…。

 

   このところ寒波と路面凍結のせいで外出もしなかったから、運動不足なのでしょうか。適度に身体を動かさないと、冷えは治らないかも知れない。

 

そこで、いつもは私がやってしまう掃除機かけを、おママにやってももらいました。

初めは「これは使った事がないからムリよ」などと言っていましたが、

シンプルなコードレスのハンディタイプ(*マキタ)なので、おママでも楽々スイスイお掃除が出来ました。

私がやるより念入りでしたよ…。(笑)立派な主婦ぶりです。

 

その後、少しは覇気が戻ってきたような気がしました。

これからは、

外出できない時は、うんとおママに家事をお願いしながら運動してもらおっと…。

 

本日アップの貼り絵について

紫の花は見事に切り抜いています。おママは本当に手先が器用だと思います。

 

花模様はこちらの美しい紙から切り出しました。⬇️

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⬇️赤いギザギザのパーツは明治ザチョコレートの箱の内側からです。

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おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

 

頭が凍えるような

 

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(2017年12月21日  アルツハイマー認知症の診断から約10年10ヶ月)

 

寒波

  月曜日の関東の大雪から寒波が続き、天気はいいのに凍りつくような寒さです。

今週火曜日のデーサービスは無事に行くことができました。

送迎のスタッフさん達、ありがとうございました。

 

   道路が凍結している所も多く、ジジとおママには外出して欲しくありません。

昨日(1月24日)は私が夕方の買い物に行きました。

今日(1月25日)はオネコが必要なものを買ってきてくれたようです。

 

 寒い寒い…。

実家は築80余年の木造家屋ですから、エアコンをガンガン入れても効きにくい。おまけにおママの作業机の周辺はエアコンの温風も届きません。

今日、私は実家に行っていませんから、これはオネコからの伝聞です。

「寒いから貼り絵の部屋には入らないみたいで貼り絵もせず」

との事。温風機かストーブでも考えたほうがいいかしら。

 

寒さを感じにくい

  一般的に、高齢になると温度変化を感知しにくくなると言われます。

特に認知症の方は見当識障害もあるので、冬なのに薄着だったりします。

勿論、おママもその傾向にあります。

 

今回の寒波では、流石のおママも寒かったようです。

しかし毎年、あまり寒い寒いとは言いません。

真冬でも寒い作業机で30分〜1時間と貼り絵を制作していました。

「寒くないのかな…。」

気にはなっていたのですが、ご機嫌でやっているのでそのままにしていました。

 

しかし、昨日はおママの手に触れると、氷のように冷たくて驚きました。

「寒くないの?」

 「平気よ。私は大丈夫なのよ。」

そうは言ってもねぇ…。看過出来ない冷たさでしたよ。

 

 オネコに言わせると、

「自分では感じないのかな?というか、手足の血管しめてつめたくすることで、体内の温度を逃さないようにしているのかも…。」

なるほど…。

 

それに「腰が痛い」と言っているではありませんか。

私は冷えると腰もお腹も太股の付け根も痛くなるので、まずは体幹を温める方がいいと思い、お腹にカイロを貼ってもらいました。

そうしたら、おママは動きが良くなって、夕方に貼り絵をもう1枚仕上げているではありませんか。(笑) 

 

脳の動きは?

  オネコの話では、今日のおママは冴えていなかったそうです。

買い物をしてから実家に行こうと思い、オネコは電話をかけました。

するとおママが出てしまい、

「お父さんは居るかしら?」

と聞きました。するとおママったら❗️

「お父さんもお母さんもいると思うけど…。」

嗚呼、お母さんというのはですね…。おママ、あなた自身のことなのに…。

 

  自分以外に「お母さんがいるかも?」と言うのは、この時のおママには「私がお母さん」である認識がないからでしょう。

はっきりとおママからこのような発言を聞いたことがなかったので、オネコも驚いたそうです。話を聞いた私も溜息が出ました。

やっぱり、おママにとってジジとの暮らしは父娘という認識でいることの方が多いのかもしれませんね。 

 

 ⬇️  こんな事もありました。

harienikki.hatenablog.com

 

それにオネコが買い物の立替分を貰おうとしたら

10円玉と100円玉の区別がつかなかったらしい。これは極たまにある事ですが、おママは調子がでなかったようです。

 

寒いから冴えてない?

そんな事はないとは思います。頭寒足熱って言葉もありますし、寒い方が頭がシャッキリする人の方が多いでしょう。

 

でも、私は寒いと脳が痺れて思考停止になりそうです。

あ、暑くても思考停止になりますから、やはり関係ないですね。 (笑)

 

今日アップの貼り絵について。

昨年の12月の事です。

おママは絵本のカバーを触りながら私に聞くのです。

「これはもういらないかしら?切ってもいいかしら?」

見れば一部破れてボロボロです。

おママは雑誌には平気でハサミを入れるのですが、本や本に関わるものには慎重です。

本は大切なもの。未だにその意識は高いようです。

そして、この貼り絵のパーツになりました。

元の本はこれ。⬇️『アラジン』です。

表紙とカバーは同じデザインだったようです。

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おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

 

 

細胞レベルで鶴折ってる?🎵

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(2017年12月20日  アルツハイマー認知症の診断から約10年10ヶ月)

 

月曜日の昼食後

そろそろ雪の空模様になってきた頃です。

昼ごはんの後片付けも済んで、和んでおりました。

食後の甘みタイムです。

ジジ、おママと3人でスーパーで買った「栗しぐれ」を摘みました。

程よい甘さ…、これで至福の時を味わえるのだから、私達は安上がりです❣️

 

私がテレビ画面から視線を移すと、

「……。えっ❗️ 何しているの⁉️」

「えへへ。」

「栗しぐれ」を包んでいた四角い包装で何かを折っているではないか…。

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「まさか、それでお折り紙ですか⁉️何を折っているの?」

「そうね…。これはね…。」

どうもという単語は出てこないようです。

「滑ってうまくいかないわ。」

そりゃ、うまくいきませんよ。厳密に言えば、完全な正方形でないのだから。

 

そんなこんなで、私も指で押さえたり、協力はしました。

 

でも、こんなもので折らなくても良いんじゃないの?

 

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今までもおママは四角い小さなチョコレートを包んでいた紙などで、

飽きもせずを折る事がありました。

決まって、おママが折るのは鶴だけです。

 

鶴という単語が出てこなくても、鶴を折ることは出来るのが不思議でなりません。

 

おママ…。小振りの正方形を見ると、無条件にが折りたくなるのかしら?

こんな包装材でも折りたくなるなんて、よっぽどでしょう。

もしかして…。

ブルゾンちえみさんではありませんが、

「おママ、今、細胞レベルで鶴折ってる?」🎵🎵🎵

 

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⬆️ 結局できてしまいました。

 

折り紙の鶴

鶴って、考えてみれば、殆どの日本人が折れるのでしょう。

女子だけでなく男子も折れそうです。

「そう言えば、そうだよね。」

私の娘のアズキも言います。

 

折り紙で鶴を折る。

 

それは世代を問わず、日本の幼児教育では必須科目なのかも。

特におママの世代は子供の時の遊びが今ほど多様ではないから、女の子にとって折り紙は一番お馴染みなのでしょう。

 

その代表が鶴。千羽鶴など折る機会が一番多いのも鶴。

私達の身体に細胞レベルで浸透している折り紙の鶴だから、

今だにおママも折れるのかも?(^。^)

 

1つ完成させたところで、私は座ったまま居眠りをしてしまいました。(ジジは既に側でうたた寝中)  

ものの20分くらいでしょうか。

「ふ、増えてる…。」

私が目を覚ますと、鶴は3羽になっておりました。

 

やっぱり、細胞レベルで鶴折ってる?🎵🎵🎵

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⬆️  こうしてみると、透明感があってきれいでした。

 

本日アップの貼り絵について

折り紙を思わせるような貼り絵です。

おママこだわりのシンメトリーも良い具合に見えますね。

クリスマス用の包装紙でしょうか。四角も他のパーツもおママが自分で切り出しています。

 

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

 

 

 

 

四年ぶりの大雪

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(2017年12月10日  アルツハイマー認知症の診断から約10年10ヶ月)

 

関東は四年ぶりの大雪‼️

寒いです。寒くて…ぶるぶる…。

エアコンは直ぐに霜取りで動かなくなります。

う〜〜。雪が10センチ以上積もっています…。ぶるぶる。

これしきの事でオタオタする軟弱者で申し訳ありません。

 

 

午前中に実家へ向かい、ジジから頼まれた牛乳やらヨーグルトやらパンやら、夕飯のおかずも買いました。

「明日はデーサービスに行けるかしらね?」

「どうだろね。」

お迎えの車が来られるかしら。

気になるのは実家の北側に面した道です。雪をかかなければ車は通れません。

あ、でも、送迎車はそっちの道を使わなかったかな?

あれこれ考えながら、夕飯の算段も立てて、私は早めに帰途につきました。

 

 おママは相変わらず…(^。^)

前回アップの記事と相通じる話ですが…。

非常時のおママは、繰り返しの問答が多くなります。

気になって気になって、不安で仕方がないのでしょう。

 

テレビのニュースもしくは字幕で大雪の情報を見ます。

すると、おママは窓を開けます。

「あら〜、本当に雪だわ❗️」

それからジジに言い募ります。

「早く食べる物のことを考えないとダメよ。今夜と明日と…。一体どうするつもりなのよ。」

「心配しなくても大丈夫。もう、チャーコさんが買ってきてくれているから。」

「本当に〜❓」

懐疑心がありあり。

 

これをワンセットで繰り返すのです。

 

これは私が帰った後も、きっと続いたでしょう。

ジジ、お疲れ様です。

 

今日、アップの貼り絵について

「おっ⁉️  これはなんだ?」

最初に見た時、私はそう思いました。インパクト抜群。完璧な補色の構成ですから。

ジジによると、目撃していたジジにもかなり衝撃的だったそうです。

「あの緑のぶどうは何なの?」

「あー。買い物から帰って、お帳面が済んだら、いきなりスーパーのレジ袋を切り始めたんだ。驚いたよ。」

 

切りにくそうなのに、よくも切ったり❗️

 

どうやら、マセンダのパーツもツルツルで半透明の袋のようです。

パーツの切り口が乱れているのはおママらしくありませんが、それは滑る素材だからだと思います。

 

元のレジ袋はこちら⬇️  

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⬇️ スーパーの公式HPです。

株式会社ワイズマート

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

 

記憶について No. 25「これをどうするの?」

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(2017年12月17日  アルツハイマー認知症の診断から約10年10ヶ月)

 

毎度おなじみ写真撮影

    私は月に2回おママの貼り絵を撮影します。

撮影といっても大したことではありません。

 

「お母さん、貼り絵の写真を撮らせていただきますよ。」

と断りを入れてから、

いつもおママが座って貼り絵をしている作業机の椅子の上に黒い紙を乗せます。

次に、丁寧にファイルから貼り絵を取り出し、黒い紙を台紙にして上に乗せてから、

あとはスマホパシャ❗️

すぐにインスタ対策で正方形にトリミングして、

スマホのメモに写真と制作日を保存して1枚終了です。

1度に「撮影するのは20枚以上です。

 

 それだけの事なのです。

それだけの事なのですが…。

先週の撮影は結構大変でございました。

 

さっき承諾を得たばかりなのに、

 「ね、それ、どうするの?」

おママに聞かれたので、スマホでインスタグラムを開いて説明しました。

「お母さんの貼り絵を、よその方も見てくださるのよ。」

「あら、本当だ。これ、あそこ(ファイルの中)にあったわね。」

こぼれるような笑顔で、おママは言いました。

 

それで納得してくれればいいのですが、約5分ごとに中断を余儀なくされたのです。

嬉しそうに微笑みながら、

「ね、それ、どうするの?」

からのインスタ画面を見て喜ぶを繰り返したのです。

 

私はスマホで撮影しながら、スマホでインスタは開けない❗️

2〜3枚撮るごとに、この中断が入るのですよ。

心が疲れました。(^。^)

 

感情の記憶?

4回目の中断の時の事です。ニコニコしながらインスタの画面を見つめるおママ

の様子から、私は不思議な感覚にとらわれました。

(インスタに投稿された貼り絵の画面を見たくて、ワザと言っているんじゃないか?)

アルツハイマー認知症のおママですから、記憶があってワザと…と言うのは語弊がありますね。

ただ、記憶を失くしたから繰り返すよりは、おママに積極的な意図のようなものを感じたのです。

 

私の想像ですが、

 

「ね、それ、どうするの?」

そう聞くと、何だか分からないけど、いい気分になるようだわ⁉️

 

おママはそんな風に、良い気分や喜びの再現を願って繰り返すなら、

お付き合いしてあげたいものです。

 

結局、この日は6回中断しました。やはり、心が疲れましたわ〜。

 

本日の貼り絵

三越前にあるコレド室町の案内冊子を使っています。

⬇️

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おママの貼り絵を見てくださり、ありがとうございます。