(2017年6月10日 アルツハイマー型認知症の診断から約10年4ヶ月)
昨日あたりからテレビやネットでも訃報が流れていますが、
俳優の砂川啓介さんがお亡くなられました。
心からご冥福をお祈り申し上げます。
2月にこのブログでもご紹介しましたが、砂川啓介さんは妻である大山のぶ代さんのアルツハイマー型認知症を公表されていました。
砂川さんがご病気になられるまでは、御自宅で大山のぶ代さんを介護し、その事をずっと伏せていらしたそうです。
今日、この件について、ジジとあれこれ話しました。
「1人で抱え込んで、無理をして、病気になってしまったのだろう…。」
ジジのつぶやきに実感がこもっていました。
「他人事ではないよね…。」
この訃報を聞いて、こう思った方は多いのではないでしょうか。
オネコや私も昼間は顔を出しますが、夜から朝は2人きりです。
おママの安心な暮らしは、ジジの存在があるから成り立っているとも言えます。
「先には死ねない。」
ジジもよく言います。
これは認知症の介護者の悲願でもあるのですが、
世間的にはそんな例ばかりではありません。
夫か妻が認知症の場合、介護している連れ合いの方が先に亡くなったり、病気になるケースは少なくないと思います。
実際に私の知人の中で、そのような話を聞いています。
どんなに介護保険のサービスを利用しても、介護を担う家族の負担を完全に取り除く事は出来ないでしょう。
今後、国は在宅での介護を勧めていくそうですが、アルツハイマー型認知症の患者だけでなく、介護者の心身共へのサポートはより重要になるのと思います。
ジジは今年介護認定の申請を行い、要支援1になりました。
立派な(?)老老介護です。
仕事にも区切りをつけ、福祉の支援を積極的に取り入れていこうと、
心も新たな今、
「今年の夏さえ無事に越えられたら、なんとかなるのではないか、良い目も出てくるのではないかと思うんだ」
ジジはそう言っています。
オネコも私もサポートするから、まだまだ元気でいてくださいね。
100歳過ぎても現役のお医者様だった日野原重明さんとまではいかなくても、
長生きしてくださいね。