(2017年5月31日 アルツハイマー型認知症の診断から約10年3ヶ月)
*1人にするのは心配ですが。
ジジと私は仕事で出掛けることがあります。
心配なのですが、おママに暫く1人で家に居てもらわなければなりません。
その場合は必ずA4の紙に大きな字で書いたメモを残して行きます。
必須事項は
何処に行き、いつ帰るか、
ですね。
しかし、どうしても懇切丁寧なメモ書きにしたくなるのが人情というもの…。
*詳しいのは酷。
先週、午後1時の約束がありました。ジジと私は正午には出発しなければなりません。それで、昼ご飯は私がスーパーでおにぎりと唐揚げ棒を買ってくることになっていたのです。
それらを下げて実家に着いてみると、玄関の外までおママの声が響いていました。
「もう、どうしたらいいのよ。分からないじゃない!」
それは金切り声の一歩手前です。
「だから何もしなくていいんだってば‼️」
ジジもかなり高ぶってますね〜。
私が呼び鈴を鳴らすとバタバタおママが玄関に来て、ドアを開けるなり訴えかけてきました。
「もう、何が何だか分からないのよ〜。どうしよう。」
手には筒状に丸めたA4の紙を握りしめています。
「お母さん、分からないのはこれね。貸して。」
おママは暫く抵抗しましたが、結局その手を離しました。
『開けてびっくり‼️』ではなく予想通りの内容に私は目眩を感じました。(笑)
「お母さん。そりゃぁ、分からないよね〜。なるほど。」
すると、おママは激しく同意するのです。
「字が悪くて何が書いてあるか読めないのよ。」
(いえ、そういう問題ではないよね…。)
理解できないだけで、読めているんですから。(笑)
*それでジジの書いたメモはこんな感じです。
⬇️最初に書いたジジのメモはこれです。
『本日の予定
○○○○様を訪問します。家を12時に出ます。私は昼はにぎりめしを食べて出ます。
3時に帰宅します。駅から電話します。
フキコさんのにぎりめしは用意しますので、ゆっくり食べてください。
オネコさんが12時半にきます。』
普通の人には問題ないでしょうが、おママにとっては頭がこんがらがります。
当然、読んだおママは混乱をきたし、
「私がおにぎりを作るの?どうしたら良いの?」
分からない、分からないの挙句、
「字の書き方が悪いから分からない」
と言われたとか。
さすがに読み返して、ジジも話を盛り込みすぎだと思ったのでしょう。メモ全体に大きなバツを付けて、裏面に書き直したようです。
⬇️裏面に書き直したジジのメモはこれです。
『①○○○○様のところへ行きます。
②12時に家を出ます。
③3時に帰宅します。
④お昼はチャーコさんがおにぎりを買って来ます。』
かなり、簡潔になりましたね。それでも②と④は要らないでしょう。
残念な点はもう1つ。なぜ、紙を変えてくれなかったのか?
何か書いてあったら、バツが付いていても、誰だって両面とも見るでしょう。(笑)
*メモを渡すタイミングと内容は?
しかも、今回は朝に書いて渡したので、
おママは何時間も両面のメモを読み返しては不安感と不快感に襲われ続けていたのです。
「とにかく、『分からない、分からない』と、あーだこーだ言うんだよ。もう!」
ジジも辟易してお気の毒です。
でも、メモを早くから渡してしまうのは、逆効果だと思うのです。
何度も「今日はどっか行くの?何時に行くの?」と同じ事を聞かれると面倒だから、早くからメモを書いて渡したくなりますが、私の経験上、結果は同じです。
ママがメモを読み返すたびに、私は確認と質問責めにあいます。
そして、メモに細かい事を幾つも書くと、頭で処理しきれなくなるのでしょう。不安を通り越して半パニックになりそうです。
行き先と帰宅時刻だけで良いと思います。
おママの場合は最寄駅が気になる人なので、行き先に『○○線の○○駅』と付け加えます。
あくまで、おママ向けにオネコと私が考える方法ですが、
メモは簡潔に‼️
出掛ける直前に書いて渡す。
それがお互いのためだと、改めて実感しました。
おママの貼り絵を見て下さり有難うございます。
昨日は更新が途切れてしまいました。忙し過ぎたので、残念でした…。