(2017年11月 26日 アルツハイマー型認知症の診断から約10年9ヶ月)
今日、このブログは1周年を迎えました。わぁお❗️
おママの貼り絵を見て下さり、私の拙い文を読んで下さる方、
ありがとうございます。とても励みになります。
今日のアップの貼り絵は「バンザーイ」に見えます。
おママは全然意図せずに制作しているはずですが…。
それで、私達家族とこの1年を振り返ってみようと思います。
* 讃
手先を使う事。色や形を選ぶ事。
ハサミがささやくように紙を切る音。そして小さな画面に貼り付ける事。
一枚一枚にその楽しさと喜びが溢れています。
十数年にわたって紡いできた貼り絵の詩は、遥かに三千を超えました。
出来ることが少なくなってきた今、
はがきサイズの画面はおママの魂であり、
色彩に溢れた貼り絵のファイルはおママの宇宙です。
このブログはアルツハイマー型認知症のおママが日々制作する貼り絵を暮らしを紹介しています。
*私達のこと
それで、再び私達の事をご紹介します。
おママは84歳です。認知症の診断を受けたのは73歳の時です。
現在は要介護2です。
アルツハイマー型認知症の診断を受ける以前から、白いハガキに包装紙や千代紙で貼り絵をしています。
おママの貼り絵の特徴は幾何学文様であることです。具象的なものはほぼありません。文様が好きなのかもしれませんね。
夫である89歳のジジと同居しています。
ジジは足腰が弱くなりましたが、まだ頑張ろうと努力しています。今年初めて介護認定を受け要支援1になりました。
歩く事を大事にして、天気のいい日は必ず、おママと駅前のスーパーまで行きます。週一度おママと共に行くデイサービスではマシーンでの運動にも取り組んでいます。
高齢男性の割に生活のスペックが高く、主に電子レンジですが調理もします。何か買ってくるにせよジジが食事の算段を付けて準備しています。食べることに意欲があるのは元気の源だと思います。
実家の近くに長女のオネコが住んでいます。在宅ワークあり。可愛い孫が2人います。デイサービスの日はジジも帰ってきて疲れているので、実家に夕食を届けています。
次女の私チャーコがブログを執筆しています。週3回実家に通っていて、その時は昼食は用意しています。
*この1年のおママ
昨年の12月23日に私は最初の記事をアップしました。
その月のおママはあまり貼り絵をしていません。その頃、アルツハイマー型認知症の症状が進んで、家族を家族として認識しない時も増えました。
この先もう新しい貼り絵は出来ないのかも。
一気に症状は進んでママはおママでなくなってしまうのかも。
かなり不安でした。
でも、この1年間、おママはこれまでと同じように家で暮らし、貼り絵を作り続けています。
勿論、症状は進んでいます。
既に家族を認識できないようになっている事実を知っても、おママはさほどショックを受ける事もなくなりました。
食事や排泄の自立は保たれていますが、着替えの時など「分からない」と迷うことが多くなりました。
ほんの一瞬でおままの記憶は失われます。
長期記憶である子供の頃の事も失くなりつつあります。
来年、おママは出来ない事が確実に増えていくでしょう。
診断から11年になるのですから。
今この先を考えると、やはり不安です。
でも、今までと同じようにおママの症状と様子を見ながら、私達は暮らしていきます。
明日に続く
おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。