アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

桜の墓参

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(2018年2月26日  アルツハイマー認知症の診断から約11年)

実家の墓参り

実家の祖父母が鬼籍に入って、どのくらい経つのかしら。

祖父母ってジジの両親です。

祖父は43年前、祖母は31年前。

私は子供だった…、まだ学生だった…。

春爛漫の桜の下で、昨日私達は御墓参りをする事ができました。

 

  昨年から春と秋のお彼岸の頃に、私の従妹が車を出しておママとジジを送り迎えしてくれます。そのお陰で御墓参りが出来ています。今回は私もお供しました。

ジジは妹(私の叔母)にも会えますし、従妹にはとても感謝しております。

ありがとうございました。

 

桜はあっという間に一斉に咲き、そして花吹雪とともに散ってゆきます。いつも今年のように満開の時に御墓参りができるわけではありません。

桜と共にわいわい賑やかなお参りだったので、祖父母も喜んでくれたと思います。

 

帰途の車中で

  往きはそんな事もなかったのですが、おママはとても不安そうでした。

道中1時間くらいですが、乗って間も無くそわそわしていました。

「ここはどこか全然わからないわ。どこに行くのかしら?」

車窓から外を眺めては

「どこかしら、分からない…」を繰り返しました。

「みんなで一緒におウチに帰るから大丈夫よ。」

私がそう言うと暫くは納得してくれます。しかし、これを何度もリピートしました。

 

往きは全く言わなかったので、疲れてくると不安は増幅されるのでしょう…。

 

  しかし、後部座席で自分のバックをしっかり小脇に抱え、身構えるようにじっと座っているおママの様子を見ると、おママの不安感は私の想像をはるかに超えているんだと思います。

だいたい家族と認識できませんから、知らない人に何処かへ連れて行かれるように思ったのでしょうか。それでもジジがいるから、まだ安心なのだと思います。

 

そう言えば…、お墓でジジは笑いながら言っていましたっけ…。

「あと10年は呼ばないでって頼んでおいたよ。」

私達は激しく同意しました…。

今年も皆が元気に過ごせますように。

 

⬇️ こちらはジジが霊園で撮影した満開の桜です。(3月28日撮影)

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本日アップの貼り絵

  紫色のパーツは⬇️ティッシュボックスの紫バージョンだと思います。紫も切ったものが手前にありますね。

おママの貼り絵にはよくティッシュボックスが登場していますが、どれだけ鼻を噛んでしょうね。(^。^)

いえいえ…。

最近、おママの作業机のある部屋に何箱もいろんな色の空箱が貯めてあります。空になると自分で確保して部屋に持っていくようです。

あるいはジジが

「これ使うでしょ。」

なんて手渡しているのを、私は目撃した事もあります。2人で捨てないようにしているのでしょう。

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中心軸の青パーツがちょっと曲がったのはご愛嬌…。(^_^;)

明るい水色のパーツは千疋屋の包装紙のようです。地の部分です。

上部の角はティーパックの欠片。下の黒とベージュの小紋は元が分かりませんが千代紙でしょうか。

 

 おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。