(2018年1月18日 アルツハイマー型認知症の診断から約10年11ヶ月)
今年も上半期が終わりました。この半年間、おママの生活の中で変化した事もありました。気がついた点などをまとめてみようと思います。
*本日アップの貼り絵
今年1月の貼り絵です。
まだついこの間の様に思いますが、制作から半年近く経ってしまったか…。
私には綺麗な花束のように見えて、とても好きな作品です。
シンメトリーがピッタリ決まっていていますね。左右の余白が均一ではないのに、不思議なほど均整がとれて見えるのは、目の悪い私だけでしょうか?
寒い季節に、暖房のない作業机の上で、おママはこの貼り絵を制作しました。
*貼り絵制作の変化について
⑴ 私からの働きかけが多くなった。
今年は1月末あたりから非常にに寒くなりました。おママの脳味噌も凍り付くのか、作業机に向かえない日が多かったです。
平昌オリンピックもありました。テレビのある暖かいダイニングでボンヤリと見ている姿をよく見かけました。
なにせアルツハイマー型認知症の診断から10年以上経過していますから、何日も紙を切ったり貼ったりしなくなれば、その能力は直ぐに失われそうです。そのため3日ほど貼り絵制作をしなかったら、私から「この紙は綺麗だから切って遊びましょう」と提案しています。
その回数が今年に入って昨年より格段に増えました。
一旦紙を切ると、おママはそれを並べたくなるんですね。私と一緒に切って作った小さなパーツをハガキの上で構成していくのは、おママ1人の作業です。
⑵シンメトリーが難しくなった。
おママが大好きでこだわってきたシンメトリーですが、最近は昨年よりもピシッと決まらなくなってきました。昔から表現や制作においては几帳面すぎたおママですから、後日ファイルを見返して不本意そうです。でも、私は少し崩れているのも「遊び」があってと面白いなぁと思います。
⑶糊付けしながら構成が変わってしまう。
おママは糊付けする前にハガキの上でパーツを構成します。それから、糊付けをします。最近は糊付けしようと一旦指でハガキから持ち上げると、そのパーツを元の位置に戻せない事が多くなりました。要するに、持ち上げた途端に持ち上げる前の位置を忘れてしまうのです。そうすると、自然に構成は当初の計画から大きく変わっていきます。
*暮らしの変化
⑴外出が減った。
ジジは足腰が弱くなり、シルバーカー(高齢者用手押し車)を使わないと外出が難しくなりました。そのため、昨年までほぼ毎日買い物に出ていた2人ですが、今はめっきり回数が減りました。今後は運動のためにおママだけでも外に連れ出した方がいいかなと思います。暑いとなかなかそうもいきませんが…。
⑵食事
朝食 2人暮らしなのでジジが用意します。
昼食 (平日)私が居る時は私が用意。デーサービスに行けばお昼が出ます。
(土日)基本的にジジとおママでなんとかする。
夕食 (平日)私が居る時は私が用意。デーサービスの後はオネコが用意。
(土日)基本的にジジとおママでなんとかする。
昨年より、ジジの負担は少し軽減されたと思います。
おママは最近、食が細くなったような気がします。それでも、胃腸が弱いオネコさんよりは食べているもよう…です。(^。^)a
⑶デーサービス
ジジの介護保健認定区分が要支援2になりました。これにより、デーサービスに週2日通えるようになりました。
そして❗️なんと‼️ おママは5月から週に1回、入浴サービスを受けられる様になりました❗️ 今まで空きがなくて順番待ちをしていたのです。おママも割と機嫌よく入浴しているようです。
⑷「お帳面付け」をやらなくなった。
長年おママはその日の支出と残高だけ記録する簡易家計簿「お帳面」を付けていました。アルツハイマー型認知症が進んできても慣れ親しんだ算盤で計算も出来ていました。しかし、今年になると、それも困難になりました。2月末でジジが決断し、おママはやらなくなったのです。
オネコの話ですが…、5月に1度だけ自ら「お帳面」を付けたことがあります。
その事は「記憶について」シリーズとして書こうと思います。
こうして改めて書いてみると、おママはこの上半期で確実に症状が進んだと思います。身近で見ているとペースは緩やかですが、進行を食い止める事は出来ないのだと思い知らされます。
しかし、今はまだ自分でトイレに行き排泄ができます。自分で箸を持って食事ができます。
そして貼り絵もまだ続けています。
今年の下半期も、ジジをサポートしながら、おママの今残されている能力を保てたらと願っております。
おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。
今週のお題「2018年上半期」