アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

月末企画❗️今月のイチ押し‼️(2018年6月版)

 

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(2018年6月8日  アルツハイマー認知症の診断から約11年4ヶ月)

 

溜息しか出ない…。

どうします…?

今年も半分終わってしまったんです…。

7月を前に関東は梅雨も明けてしまったんですよ…。

外を3歩歩くと気を失いそうな灼熱地獄。

大袈裟か…、いえ…、私にはそう思える。

毎年、夏の酷暑の時期になるとジジと話してきました。

「この夏を越せるか…。」

これは高齢者だけではないです。私も同じです。

 

見つけた❗️

  愚痴はこれくらいにしますわ。今日は月に一度の『月末企画❗️今月のイチ押し』の日ですから。(^。^)

 

   昨年4月の『イチ押し』に私が選んだのが ⬇️ こちら。

harienikki.hatenablog.com

  光の当たる角度によってキラキラと色彩が変化する紙を使っていました。でも、去年登場したはこの貼り絵1枚だけです。ずいぶん昔に切った残りがひょっこり出てきて、おママは使ったのだと思います。

「あの紙…、もう無いのかな?」

私は気になっていました。

 

  それが見つかったのです。古いおママの紙挟みの中からペラっと1枚出てきました。昨年4月の『イチ押し』に使われた紙と同じかどうかわかりません。でも、確かに仲間です‼️

  去年おママは「あまり好きじゃない」と言っていたのに、私が取り出したら歓声をあげていました。

  それが ⬇️ こちら。圧倒的な存在感を放つ紙❗️煌めいています。

波打っている訳ではありません。真っ平らなのですが、ウェーブがかかって見えるのです。

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   おママはウェーブに沿って10㎝幅ほど切り離し、私は残りを元の紙挟みに戻しました。

  因みに…、

おママの紙挟みは大判の千代紙が入るくらいの大きさで、既成のものではありません。大きな厚手のボール紙を何枚も束ねていて、それぞれの間に綺麗な紙が入っているようなのです。これは数十年前からおママが集めてきたお宝で、私も全容はまだ把握していません。

(どれだけ紙を溜め込んでいるんだぁ⁉️)

 

さっそく

   水を得た魚のように、インスピレーションを感じたのか、おママはすかさずカットを始めました。楽しそう❣️ 

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 この貼り絵を傾けて光を当てますと、 ⬇️ こんな色合いを見せてくれます。

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  中央の丸も立体感があってキラキラの紙とよく合っていますね。

それは今まで何回か登場しているマーブルチョコ柄の折り紙だと思います。

 ⬇️ こちらに使われています。

harienikki.hatenablog.com

  このようなキラキラ光る紙を上手く使いこなしているから、

この貼り絵を『今月にイチ押し』に決定‼️  

パチパチパチパチパチパチ👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏❣️

 

おママの貼り絵を見て下さりありがとうございます。

おママのこだわり (切り落とし)

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(2018年5月1日  アルツハイマー認知症の診断から約11年3ヶ月)

 

ソワソワ

  日頃サッカーにさほど関心のない私でさえ、今夜は気になります。

ワールドカップ ロシア大会の 日本VSポーランド‼️

始まってるーーー❗️

決勝リーグが見えてきたのですから、是非是非、選手の方々が力を出し切れますように❗️決勝リーグ進出を祈って、日本‼️頑張って下さいませ。

 

何度見ても

⬆️ 上の貼り絵をファイルの中に発見する度に、おママは指差しながら言います。

「これはねぇ〜。ここが良いのよ。(工夫して)やったのよ〜。」

その嬉しそうなこと❗️

おママの記憶は持続できません。だから自分の気に入った作品を見つけると、いつも新鮮な感動を感じるのでしょう。

おママが指差したのは、ここ⬇️ 赤い矢印のところです。

前回アップの貼り絵でも、ピンキングハサミでカットした「切り落とし」の利用例をご紹介しましたが、これは更に一捻りしています。(ひと曲がり?)

手と身体をくねらせながら、

「こうなっているから、よけい良いのよね。」

他のパーツと組み合わせてS字カーブを描いたのも満足な点のようです。(カーブの左下に剥がしたような水色の汚れがあるのはご愛嬌として、見ないであげて下さいませ。m(_ _)m)

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  三角が連なっているカーブは⬇️  お馴染みのティーパックをピンキングハサミで切り落としたものでしょう。f:id:harienikki:20180531233847j:plain  

 

前日はボンヤリさん

  この貼り絵を制作したのが5月1日。おママはその前日の4月30日の午後はボンヤリしていました。退屈しているようにも見えました。

そこで私がよくやる手ですが、おママと紙を切って遊んだのです。

それは⬇️ こちらの折り紙、お友達が下さったものです。

「これ切ってみましょうよ。」

おママの好きそうな模様と色合いです。渡すと直ぐに食いつきました。

 

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 そして、⬇️ こんな感じの細長い材料とパンダちゃんの切り抜きが出来たところで、私は帰宅しました。

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 後日、ファイルを開けますとトップや ⬇️ こんな貼り絵がありました。

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(2018年5月1日 アルツハイマー認知症の診断から約11年3ヶ月)

 

  あ❗️これらの貼り絵には、他にもおママこだわりの「切り落とし」が使われていますね。三角が連なったものより、ずいぶん大きめですが…。(^。^)

 

 おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

ゴリラ

 

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(2018年4月18日  アルツハイマー認知症の診断から約11年2ヶ月)

 

おママ、お疲れ様です。

「あー、疲れたわ…。」

昼食の支度をしていたら、おママの悩ましい声がしたので、私は作業机の方に様子を見に行きました。おママは立ち上がって背を伸ばしたり腕を回していました。83歳とは思えないしなやかな動きに、おママの運動神経の良さを感じます。

 

肩がこると体操をする。

それは記憶とは関係のない、本能みたいなものなのか…⁉️(^。^)

 

私はいつも感心してしまいます。

「お昼ですよ」

一声かけながら、私は食卓へ戻りました。

 

モノマネ

 

ダイニングに移ってもおママの愁訴は続きました。ジジを見ると余計に言いたくなるのね…。

テレビの前に座って寛いでいるジジに、

「疲れたわ~、なんだか胸が苦しいの」

と言い、両方の掌で自分の胸を交互に叩きながら訴えました。

「どうしたのかしら。息苦しい…。」

 

その姿を見てジジ、一言。

「まるでゴリラみたいだね。胸を叩いてさ。ゴリラってよくそうやるじゃない。」

「ひどい❗️なんてこと言うの❗️

おママが目を三角にして抗議しても、ジジはやめません。自分の胸を両拳で叩きながら言いました。おママを挑発しているの⁉️

「よくゴリラはこうして『ワアー』って叫びながら胸を叩くよ。」

そのモノマネが滑稽で、おママも怒りながら笑ってしまいました。

 

おママ、反撃する。

「なによ!ひどいわ❗️

おママは言葉でうまく反撃できないので、掌でジジの頭を叩いたのです。

ペシッ❗️軽くて乾いた音がしました。

ジジは痛くはないようですが、ダメですよねぇ。手を出したら…。(^。^)b

「お母さん❗️頭を叩いたらダメよ❗️

私はその続きは飲み込みました。

(ジジは髪の毛が少ないんだから、マジ痛いでしょ…。)

 

いえ、そういう問題ではないですね。

髪があろうとなかろうと、身体のどこであろうと、叩いちゃいけませんよ…、おママ。

 

でも、女性だったら普通は「ゴリラ」なんて言われたら怒りますよ。

「ゴリラ」と言われて、おママはその姿を思い浮かべたかどうかは分かりません。

でも、これは褒められてはいない❗️どちらかと言えば侮辱だわ❗️と考えたわけです。

今もそう認識できた事が、私は嬉しいです。(^。^)v

 

ちなみに…、ゴリラって自ら攻撃を仕掛けることはなく、温和で繊細な性質なんだそうです。

 

 ⬇️ 去年の記事です。ジジは「横綱発言」でおママを怒らせています。

今回の「ゴリラ発言」で私はこれを思い出しました。

harienikki.hatenablog.com

 

本日アップの貼り絵

  見た目より繊細なゴリラにちなんで、⬆️ 上の貼り絵を選んでみました。

私は目が悪いので、どうもピントが合っていないか?と思いました。でも拡大して見たら、まぁまぁ良いような気もします。

ピンキングハサミで切りますと、裁ち落としもギザギザです。それを四隅に応用しているのです。繊細でしょう…。(^。^)v

 

  おママは本日アップの貼り絵と同じ紙で何枚か制作しています。

カメラの広告写真でしょうか? ジジは写真が趣味なのでカメラ系雑誌の広告をおママに上げたのかもしれません。

⬇️ 下の貼り絵は元の写真を大きく中央に貼り付けた作品で、私はこの手を「額縁タイプ」と呼んでいます。光を受けた水面のようです。綺麗ですね。

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(2018年3月19日  アルツハイマー認知症の診断から約11年1ヶ月)

 

⬇️ 元の写真です。 

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 おママの貼り絵を見て下さりありがとうございます。

フランスで抗認知症薬は保険適用外に & 「ひまりん」

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(2018年5月14日 アルツハイマー認知症の診断から約11年3ヶ月)

 

フランスでは

  友人がLINEで教えてくれました。⬇️

6月24日朝日新聞の朝刊に掲載された記事です。私は新聞を取っていないから、知らせてくれて本当に良かったです。

www.asahi.com

日本の話ではありません。フランスでのことです。

   抗認知症薬はあくまで症状の進行を遅らせるものなので、完全に治癒できる薬ではありません。⬆️の記事にも書かれていますが、日本でも効果については見解が分かれているように思います。

「本当に効いているのかな?」

私の周囲でも疑問の声は聞かれます。効果のほどは、例えば同じ対処療法の風邪薬や胃薬と違うから、分かりにくいですね。非常に個人差があるのでしょう。薬だけでは限界があり、ケアやサポートと並行する必要があると思います。

 

  おママはこれまでアリセプトやメマリーを服用してきました。

バッチリ効いているとも言えないし、どこまで効いているかはよく分からないです。

だからと言って、全く効いていないとは思えません。

たしかにおママの進行はゆっくりでした。目立った副作用がなかったので、身体に合っていたのかも知れません。

 

  ふと、思いました。フランスでも効果があると考える患者の御家族もいるのではないかしら?そのような方々にとっては、保険適用外になったら大変だろうな…。

 

本日アップの貼り絵

  このひまわりのキャラクターはどこの子なのでしょうか?

ゴミ箱を漁っても手掛かりなし。私は見た記憶もありませんでした。

「どこのかな〜?」

おママの作業机周辺を物色しても、考えても埒があかないので、ネットで検索して見ました。

「ひまわり  キャラクター」で検索しますと、千葉銀行のキャラクター「ひまりん」ちゃんと分かりました❗️

2016年3月1日に初めてお披露目したそうです。

 

しかし、なぜおママは「ひまりん」が載っている印刷物を持っていたのでしょうか?

私は以前千葉に住んでいましたから千葉銀行はお馴染みです。でも、ママの生活圏内に千葉銀行の支店やATMはありませんし…。

「私が千葉県に居た時に、広告かチラシを持って来たのかしら?」

それこそ、記憶にございません…。そもそも2016年3月以前に、私は引っ越して千葉県を離れています。

どう言う経緯で「ひまりん」ちゃんがおママの元に来たのかは不明ですが、

可愛い貼り絵の中で微笑んでおります。

www.chibanippo.co.jp

 

page.line.me

「ひまりん」の周りには、絞り染め模様の歌舞伎座の袋⬇️ が使われております。

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おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

 

この季節が来た〜‼️

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(2018年5月13日  アルツハイマー認知症の診断から約11年3ヶ月)

 

冷蔵庫の惨劇

  ジジから頼まれた買い物をして、昼前に実家に行くのはいつもの事です。

その食品類を冷蔵庫に納めるのも、いつものルーティン。その為に、私はすでに冷蔵庫に入っていた納豆のパックをチョイとずらそうとしました…。

すると、手元に違和感があるではないか。

「あれっ⁉️」

その納豆パックが冷蔵庫の棚板に貼り付いて待ち上げりません‼️ (°_°)  力を入れて持ち上げようとすると、ベリッと音を立てて剥がれました。

   私は嫌な予感がして、そっと棚板に触れてみると、ベタベタしているではありませんか。しかも下の段まで一部ベタベタが広がっていたのです。

 

(キーーーーィ❗️なに、これ❗️)←心の中で絶叫。

 

「お父さん❗️これはどうしたのよ❗️」

 

私はすぐさまジジを台所に呼びつけて、優しく(でもないか…)  詰問しますと、

「あ、あゝ、こ、これは…、あれか…。」

ジジ、心当たりあるのね。(°_°)

 

アイスの仕業(笑)

   ジジによると、先日の暑い日にアイスキャンデーを食べたそうです。

アイス❗️ 今年もジジとおママにアイスの季節が来たのです。

 

  アイスと聞いてピンとくる方もいらっしゃるでしょう。そうなんです。おママはアイスを冷蔵庫に入れてしまうんですね…。

この時も、おママは食べきれなかったアイスキャンデーを元の袋に入れて、取って置こうと思ったのでしょう。

  そして、後でジジが冷蔵庫を開けると、アイスキャンデーは棚板の上で横たわって解けてたのです。勿論、袋の口は開いたままでした。

「丁度、その辺でアイスが解けていたよ…。」

アイスか…。

去年もアイスがらみの事件(大袈裟)はあったけど、ただ驚いたり笑ったリするだけでした。でも今回は棚板2枚と野菜ボックスまで汚れ、拭いたり洗ったりしなければなりません。

正直、笑えん。(°_°)

 

私に絡まないで…。

  この際だから、私はついでにベタベタしていない棚板も洗うことにしました。

昼食後、冷蔵庫から棚板や野菜ボックスを取り外していると、その物々しさにおママはちょっと興奮気味でした。台所で作業している私の側で、

あなた、そんなことしなくていいわよ。後で私がやっておくから。」

「良いんですよ。気にしないで下さい。お父さんに頼まれてやっているだけだから。」

「そうなの?でも、良いのよ、あなた、そんなことしなくて。」

私は夕飯の準備もあるから、作業に集中したいのです。しかし、繰り返されるおママの問いを邪険にもできません。

あなた、そんなことしなくていいわよ。後で私がやっておくから。本当に、いいから。やらなくて…。」

元はと言えば、おママはが冷蔵庫でアイスキャンデーを解かしたからでしょう。(笑)私もいささか疲れを感じました。

「お母さん。私は今、忙しいから、構わないで下さい。あちらで座ってテレビを見ていたら如何ですか?」

おママは不承不承、退散しましたが、今度はジジに向かって言い放ちました。

「あの方がやってくださっているのよ❗️あなたも手伝いなさいよ‼️」 続きを読む

同じ構図 (^。^)

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(2018年3月30日  アルツハイマー認知症の診断から約111ヶ月)

 

慈しむ存在

   オネコには孫がいます。

3歳のモモちゃんと1歳になったばかりの弟ちゃん。可愛い盛りです。

オネコは時々、この孫ちゃん達に会いに行きます。楽しみですね〜。

 

  現代はスマホで写真や動画も撮影できるから、家に戻っても可愛い孫ちゃん達の姿が見られる便利です。

それを、実家でジジやおママや私に見せてくれるんですよ。ジジもおママ目を細めて喜んでいます。(おママは今ひとつどこのお子さんだか分かっていないようですが)スマホを操作するオネコも嬉しそう。

  小さい子らの成長はとてもエネルギーに満ちて良いものですね。

 

オネコは見た‼️

  以下はオネコの目撃談。

  ダイニングの定位置に座っていたジジに、おママが貼り絵を見せにやってきました。

ジジは笑顔で褒めたのです。

「良くできたね。」

そして、おママの頭を「よしよし」と撫でて上げました。

すると、おママは大喜びしてジジに抱きついたんですって❗️

 

オネコの目には、それは孫のモモちゃんがパパに抱き付く構図とそっくりに見えて、とても微笑ましかったそうです。

 

この話を聞き、私は思いました。

おママはこの時、ジジを自分のお父さんと思っていたのではないか…。

父親に褒めてもらって、娘として素直に喜びを表現したのではないかしら…。

モモちゃんがパパに褒めてもらって嬉しいように。だから、同じ構図になったのかも知れませんね。(^。^)  

 

実家に咲いた伊予獅子手まり(おまけ)

 

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  伊予獅子手まりは山アジサイの仲間です。

とても可愛らしく咲いたので思わずシャッターを切りました。

本当に小振りの鞠のようです。特に小さいお花はピンポン球くらいでした。

 

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

 

 

  

 

   

 

   

地震のあった日

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(2018年4月27日 アルツハイマー認知症の診断から11年2ヶ月)

 

  昨日6月18日朝、大阪を中心とした近畿地方で大きな地震がありました。

お被害に遭われた方々、お怪我をなさった方々、交通機関の乱れから帰宅困難になった方々に、心よりお見舞い申し上げます。

亡くなられた方々とご遺族の方に、心よりお悔やみを申し上げます。

 

降ってきたよ。

  前の日の群馬の地震では、東京もそこそこ揺れました。とはいえ、東日本大震災震度5を体感しているので、私も娘のアズキも揺れに対して耐性がついているのでしょうか。「あれ、わりと揺れてるね」という感じでした。

  むしろ私は千葉県東方沖のプレートがゆっくりと滑って動く「スロースリップ」が気になっていたのです。その矢先に群馬が揺れ、今度は関西です。しかもかなり強かったようです…。日本列島、どこもかしこも安心できませんね…。

 

   朝の通勤通学の時間帯に駅や電車の中で立ち往生をしている方々の姿を見て、あの日がフラッシュバックしました。あの時は午後だったから、帰宅時間帯に大勢の方々が歩いて我が家を目指したものです。

「早く電車が動かないかな…。」

気象予報を見れば、関東も関西もお天気は下り坂です。せめて困っている方々の上に雨は降らないで欲しい…。

 

    実家周辺では、予報より早くて午後3時にはポツポツ降り始めました。

「もう降ってるよ〜。」

ジジが溜息をつきました。実は血圧の薬がなくなってしまったのです。おママのメマリーなどはまだ数日分あるのですが、ジジは差し迫っています。雨だとシルバーカーが濡れるし、使っても傘もさせない。今のジジが杖で傘をさして歩くのは甚だ心配。

   掛かりつけ医は近いので、いつも晴れの日を狙って2人だけで行ってもらっていました。でも、今回は私も付いて行きますか…。

 

安心感に包まれて

   久し振りに私も掛かりつ医の先生に御挨拶出来て良かったと思います。

そして相変わらず、おママは待合室でも診察室でも自分はジジの付き添いだという気分で世話を焼こうとしているのが微笑ましかったです。

    往きのジジは左手で杖をつき右手で傘をさして歩けました。余りやって欲しくはないけれど、風が強くない小雨なら外を歩けるようです。

それで、帰りは2人で家に戻ってもらい、私は1人で処方箋薬局に回ろうと決めました。なにせ、薬を一包化してもらうので結構時間がかかりますから。

 

  処方箋を持って薬局に入ると、受付に居るスタッフの方が私を見るなり声をあげました。

 

「あら、田中さんの…。お父様とお母様はどうかなさったんですか?」

「いえ、元気は元気なのですが、雨なので、今日は私が頼まれまして…。」

「あゝ良かった。いつもお二人で連れ立っていらっしゃるから。どうなさったかと思いました。」

 

   私がそこの薬局に出向く事は滅多にありません。

それなのに、処方箋を出す前から、私が田中太郎と芙貴子の娘だと覚えていてくれたのです。そして、2人のを気にかけて直近の様子を訊いて下さる…。

胸に染みるほど嬉しかったです。

 

    彼女たちにしてみれば。それも仕事のうちなのかもしれません。

でも、高齢のジジとおママを見知っているだけではなく、余り顔を出さない娘までセットで把握していてくれるのですから、今日はとても心強く感じました。

   

   離れた地域だったけど、地震があった日だったから、余計にそう思ったのでしょう。何時だって誰もが災害に見舞われる可能性があります。要介護者を抱える高齢世帯ですから、顔見知りは多いに越した事はありません。

 

  朝からテレビの報道を見て、他人事ではない災害を目の当たりにして気持ちがブルーになっていました。でも、この小さな出来事から安心感を頂いたように思います。

 

夜になっても、近畿地方は余震があったようですね。

どうか、早く地震活動が収束しますように、お祈り申し上げます。

 

今日アップの貼り絵

お花の部分ですが、おママはこちらを使いました。⬇️

この⬇️んの写真は何度アップしているか分からないほど、よく登場しますね。

(^。^)b

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おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。