アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

またしても、還付金詐欺⁉️

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(2019年5月14日  アルツハイマー認知症の診断から約12年3ヶ月)

 

エイブラハム・リンカーンはかく語りき

ところで、皆様はご自分の顔に自信はおありでしょうか?

こう問われて「はーい」と手を挙げる方も少ないでしょう。(^O^)

言い換えます。

ご自分の顔に責任を持てますか?

アメリカ合衆国の第16代大統領リンカーンは閣僚を選ぶとき言ったそうです。

 

「……40歳を過ぎたら自分の顔に責任を持ちなさい。」

40歳を過ぎたらその人の性格や生き方が顔に出るから、親の遺伝子のせいにするなと言う事でしょう。

私はイマイチ責任を持ちたくありません。

なぜなら、私は53年間の人生の中で、金品を騙し取られる詐欺被害にあった事がない疑り深い性格なのですが、ある種の人々からは非常に騙され易い顔に見えるらしいのです。

 その1つは新興宗教の勧誘者たち。

実は先月もバス停で待っていると2人組の女性が近づいてきて私に言うのです。最初は道を聞く素振りだったのですが、急に話が変わりました。

「私たちは〇〇教会の△△支部の者ですが…、なにか悩み事を抱えていらっしゃいませんか。お顔の相を拝見しますと、人生の岐路に立っているようにお見受けしますが…。宜しければ、今集まりがあるのですが、いらっしゃいませんか?」

行きませんよーーだ‼️

 

もう1つは警察官。

彼らの目から見ると、私は詐欺被害に合いそうな顔なのかもしれません。

4月にこんな事⬇︎がありましたもの。

harienikki.hatenablog.com

 

またかっ‼️ ᕦ(ò_óˇ)ᕤ

これは先月6月下旬のことです。

娘のアズキと私は同じアイドルグループ(ジャニーズ)のファンクラブに入っています。

6月末までに会費を振り込まないとアズキ名義が失効するギリギリの時期でした。

それで、仕事で抜けられないアズキに代わり、私は振り込みを頼まれました。

アズキからLINEでPay-easyの振込番号などを送信してもらったので、

スマホを片手にATMに入った刹那、後を追うように中年の男がいきなり私に声を掛けました。

「あの、この地域は大変詐欺被害が多いので警戒中なのですが、還付金詐欺などではありませんか?」

「えっ⁉️」

 

マジか…。何でしょう。このデジャブな感じは…。

2ヶ月半前に別のATMで、私はイケメン警察官に声を掛けられたのです。殆ど同じ文言でした。

(今度は全然イケメンじゃない❗️)

ではなく…、なぜ私は又声を掛けられたのでしょうか?

 

私が口を半開きにして呆然としていると、この私服の中年オヤジ警察官は私の心中を察してか、こんな事を言っておりました。

「お声掛けをさせていただいているのは、振込に手間取っている方と、携帯やスマホを手にしてATMに入っていらした方です。」

私はそれに該当するわけですね。

「振込でしょうか?」

「ええ、まぁ。」

「どの様な振込でしょうか?」

「ええ、はい…、それは…。」

私は不覚にも言い淀んでしまいました。

 

(これは絶対に疑われている。娘に頼まれたと言えば余計疑われそうだわ。でもジャニーズのグループのファンクラブ会費となると、年甲斐なく思われそうだわ。)

ここで白状しますが、私名義でも10年以上入っています。だから、何を今更恥じらうのか?と自分でも呆れてしまいますが、この時はとっさに言葉が出ませんでした。

「あの、怪しい振込ではないのです。」

「そうですか?」

オヤジ警察官は余計に疑う様な眼差しになりました。

そりゃぁ、そうですね。詐欺にあって振込をしている人ほど「大丈夫です、 怪しい振込ではありません」と言い張るのでしょう。

「そうですか…、では、どの様な?」

(え、えぇ〜❗️答えないと解放してくれないこの雰囲気は何?)

私は頭が真っ白になりました。更に暫く言葉に詰まっているので、オヤジ警察官は、「きっと、この人は騙されている」

と確信を持ったに違いありません。

 

何か言わないとダメだと思い、私はようやく答えました。

「ファンクラブ会費の振込です。」

「本当ですね。大丈夫なのですね。」

「はい、大丈夫です。」

「わかりました。失礼しました。」

それでようやくオヤジ警察官は外に出てくれたのです。

 

私はなんか釈然としません。

4月の時もそうでしたが、私の顔はまだ高齢者ではないはずなのに、なぜ警察官から「騙されている人」と思われるのでしょうか?

 

しかも、私の後から60歳くらいの男性がスマホを片手にATMに入ってきたのに、例のオヤジ警察官は声を掛けていないじゃないか‼️(*´Д`*)

 

私はそんなに騙され易そうに見えるのでしょうか⁉️

40歳はおろか、50歳を過ぎても、自分の顔に責任を持てませんわ。 

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  この事をアズキに訴えれば、上の⬆︎イラストのような事言いました。

元々は君に頼まれた振込が招いた事なのに❗️( ̄^ ̄)ゞ

 

オネコに言えば、「なんでかしらね〜」と笑っていました。しかも私の愁嘆を聞いて、おママは今度もケラケラ笑っていたのです。

 

おママよ、話の内容を理解して笑っているの?

それとも、オネコが笑っているから、つられているの?

 

あのね、私は貴女が産んだ娘なんですよ。

おママにその自覚はもう無いかもしれないけど、

おママがこの極めて騙され易い顔に産んでくれたんじゃないのーーー。

どうしてくれるの?(^O^)

 

本日アップの貼り絵

 日本橋小津和紙で購入した千代紙2種を使っています。

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寄木細工のような千代紙で、おママは良く使っています 

www.ozuwashi.net

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

祈りの姿…。

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(2019年4月24日 アルツハイマー認知症の診断から約12年2ヶ月)

 

実家の仏壇

最近では仏壇の無いお宅も多いと思います。

実際、我が家はありませんもの。

 

実家の仏壇は、1階のパソコン部屋の奥にあるんです。

そこにはジジの両親と兄弟の位牌が祀られています。

 

私にとっては祖父母と叔父に当たるのですが、いけないとは思いつつ、あまり拝む気持ちが沸き起こらない…。それで仏壇の前に行くことも滅多に無いのです。

 

おママのお参り

最近のおママは、ちょっと私とは違うようです。

前はあまり感じなかったのですが、このところ何度も仏壇にお参りしている姿を見かけます。感心な事ですわ。(^O^)

 

私は驚きました。だって、おママの頭の中に「仏壇はお参りするもの」という認識や記憶が残っていた事です。

おそらく、「仏壇」という言葉を聞いただけでは、おママは全く何の事か分からないと思います。それでも、実際に目の前にあれば、「仏壇はお参りするもの」という経験が自然に沸き起こったのでしょう。

 

今週の月曜日の事です。

ジジと私がパソコン部屋で話をしていると、おママが2階から降りてきて来ました。

「あら、いらしたのね…。」

笑顔で私に会釈すると、おママの視線は直ぐ仏壇に注がれました。

そして無言のまま、おママはさっと仏壇の前に行き、

チーン 🎵

鈴(りん)を鳴らしました。

そして、「南無阿弥陀仏」とお参りするかと思えば…、違いました。(^。^)

パン!パン!

と2拍手して1礼。

「………⁉️」

あれ⁉️

仏様と神様へのお参りを間違えていないか⁉️ (^◇^;)

 

まぁ…どんな形であっても、おママのお参りしようという気持ちは、祖父母や叔父に伝わっていると思うわ。

 

ショックです。

昨日(7月18日)、京都にある「京都アニメーション」のスタジオで放火による火災があり、多くの方が亡くなりました。

亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。

お怪我をされた方々のご回復をお祈り申し上げます。

 

私はここ20年くらい、アニメをろくに観てきませんでしたが、娘のアズキはバッチリ「けいおん!」等のお世話になっています。アズキの嘆きは相当なもので、

「普通にいつも通り会社で仕事をしていた人が大勢亡くなったのもショックだけど、これはね、日本の文化が破壊されたのと同じなんだよ❗️」

アズキの言う事はもっともだと思います。悲しみは深いです。

 

本日アップの貼り絵

 テッシュボックスの青い花を中心に据えて、周囲を楽しげに飾っています。

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 この作品は千代紙を多く使っています。

ピンク色はマーブルペーパー。

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 ⬇︎この中に使用した箱があります❗️(^O^)

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おママの貼り絵を見て下さりありがとうございます。

胃癌だったのか…。(番外編)

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(2019年6月26日  アルツハイマー認知症の診断から約12年4ヶ月)

 

どうしたものか、言葉もない。(◞‸◟)

今日のタイトルを見てびっくりされた方もいらっしゃると思います。

予め申し上げますが、私ではありません。

ジジでもおママでもなく、

義母のクレバアです。

 

私の自宅と旦那の実家は歩いて1分の距離。

しかし、私は週3回実家へ行くので、近い距離にいるクレバアより、電車乗り継ぎ1時間弱の実家に居るジジおママの方が会う回数が多いのです。

嫁の私には気を使う人なので、あまり何か言ってくることもなかったから、私もすっかりクレバアに甘えていたと思います。

 

これからは、クレバアの事も考える必要もあるから、私は暮らし方を見直さなければいけないかなぁ…。そうなると、この件はジジやおママにも関係していく問題になるでしょう。

そんなことを考えながら、ちょっと忘備録的に書いておこうと思いました。

 

発見の発端

現在、84歳のクレバアはずっと普段通りに生活してきました。

しかし、6月頃からイマイチ食が進まなかったようです。歩くとフラフラするので、今月に入ってから掛かり付けの内科に行きました。そして血液検査をする事になったのです。

 

7月12日金曜日に掛かり付け医から急に電話があり、検査結果が出たから大至急来るようにと言われました。びっくりしてクレバアは息子であるダンナと一緒に診療所へ向かいました。

私は立ち会っていなかったので細かい数値は分かりませんが、只事ではない貧血の値が出ており、1番近くの大病院に直ぐに行くようにと指示されました。

大病院の外来時間は終わっていましたが、掛かり付け医が連絡していてくれたので、即診察と再検査を受けることが出来ました。

 

結果は血液の量が正常値の半分しか無く、赤血球も白血球も少なかったそうです。

その場で即検査入院となりました。

この日は点滴と輸血を受け、私が夕方お見舞いに行った時は、入院前より随分顔色も良く、元気そうにしていました。

 

3連休中は24時間心電図を録ったり、点滴をしながら病院食も少しは食べたようです。

「週明けの検査で異常がなければ、金曜くらいに退院できるらしい。」

本人、そう言いながら「長く居たくないわ」と笑っていました。

そうですよね。家に帰りたいでしょう。

 

内視鏡検査

週明けの16日火曜日。

クレバアは胃や十二指腸の内視鏡検査とX線検査をしました。

終了後、割りと直ぐに医師に呼ばれ、クレバア、義姉、ダンナの3人でお話を聞きました。

結果は「進行胃癌」

貧血を引き起こしているのは胃壁に出来た腫瘍から出血しているためだと分かりました。

 

内視鏡検査の時に癌と疑われる箇所の組織を取ってあり、それを生検、病理検査に出したので、結果が出るのは早くて週末、おそらく来週の初め頃との事です。

この結果によってステージや治療方法についてのお話があるとの事でした。

(クレバアは土曜日には退院して、家に帰る気でいたのになぁ…。選挙にも行くつもりだったのに…。)

この時、クレバアは気丈に告知に耐え「絶対切りません❗️」と意思表示をしたそうです。

 

午後、私は戻ってきたダンナと義姉に話を聞き、内視鏡検査の白黒写真を見ました。

そこには丸く盛り上がるように膨らんだ腫瘍がくっきり写っているのです。

「何センチとは言わなかったけど、写真から見れば結構な寸法かも知れないわよ。」

義姉の言葉に私は黙って頷くしかありませんでした。

 

進行胃癌って…。

私は知識がないので、この「進行胃癌」がいまひとつ理解できませんでした。

「これからどんどん進んじゃう癌なのかしら?」

いえ、この「進行」とは既に進行していると意味だそうです。

 

胃癌は胃壁の組織のどの深さまで癌が達していたか(深達度)によって、「早期胃癌」と「進行胃癌」に分けられるそうです。

 

「早期胃癌」は、

胃壁の1番浅い所の「粘膜」「粘膜下層」までしか達していない状態。

「進行胃癌」は

それより更に深くまで浸潤しているもので、転移のリスクは高くなります。

 

気がつかないうちに「進行」してしまったのね…。(°_°)

 

なるべく、クレバアには生活の質(クオリティ・オブ・ライフ)を保てるような闘病生活を送って欲しいし、それを私もサポートしていかなければと思いました。

 

今年の後半戦は忙しくなりそうです。

 

www.onaka-kenko.com 

www.kindai-geka.jp

 

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(2019年7月5日撮影。オネコが育てているバラ)

 

 本日アップの貼り絵

カロンです❗️私はあまりマカロンは好んで食べたいとは思わないのですが、ビジュアル的には可愛くて大好きです。

このマカロンをどの雑誌や広告から取ったかは不明です。

そこに組み合わせたのは、⬇︎下の包装紙と千代紙です。

最近良く登場するハワイのマカデミアナッツチョコを包んでいた包装紙のどこの部分を使ったのか?

すぐ分かってしまいますね。(^O^)

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おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

記憶についてNo.37 「あなた様」

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(2019年5月6日  アルツハイマー認知症の診断から約12年3ヶ月)

 

おママの「あなた」発言

(おママは私の名前が分からなくなっているのではないか?

それどころか、娘という認識もなくなっているのではないか?)

私がそう思い始めたのは今から4年半くらい前。

おママが私やオネコを名前ではなく、

「あなた」

と呼ぶようになったからです。

それだけではなく、「あなた」に続くおママの話しっぷりが敬語を使った丁寧な言葉遣いで、とても他人行儀だったのです。

この時はおママとの距離が出来てしまって、少しショックを感じたものです。

それから年月は経ち、おママが家族を忘れている現実に、私はすっかり慣れっこになっております。

別に名前を忘れられても良いのです。「あなた」で良いではありませんか?

おママが家族関係を認識できなくなっても、事実は変えられないのですから…。(^O^) 

harienikki.hatenablog.com

 

 「あなた」には、まだ先があった‼️

5月に私の娘のアズキが実家へ行った時、彼女は少なからず感じるところがあったようです。

「おばあちゃんから見ると私は完全にお客様みたい。遠い間柄なんだね。」

なぜ彼女がそう思ったかと言うと…。

「おばあちゃんは私の事を『あなたさま』って言うんだ。お母さんの事は『あなた』だったから、私は普段頻繁にあっているお母さんより、遠い存在でお客様という認識だったんだね。」

彼女のこの時の印象を図解すると、⬇︎下記イラストの上段になります。

 

ジジはおママにとって一番身近で関係性が濃い存在。

配偶者という認識は薄くても「あなた」「パパ」「お父さん」と呼んでいます。

ジジは今だにおママにとって家族の範疇でした。

私チャーコは、おママにとってのジジほど濃い関係ではないが、

頻繁に会うから「あなた」。

しかし、アズキは年に数回しか会わないので、お客様にすぎない。

だから「あなた様」

なんですって❗️

 

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*現実は、そんな甘くはない。

アズキの解釈を聞いて、私はナルホドと思いました。我が娘…、賢いじゃん。

しかし、次の日に私が実家へ行ってみると、

おママは私の事を「あなた様」と呼ぶではありませんか‼️

この日だけではありません。それから毎回頻繁に、私はおママからそう言われるのです。

という事は…。(°_°)

 

現実に近いと思われる私の印象は、上のイラストの下段です。

 

おママにとっての1番身近なジジの他は、どっと関係性が薄まり、距離感も離れた印象になるのかも知れません・

 

つまり、週3回頻繁に来る私も、年に数回しか会わないお客様のアズキも、おママからすれば同じ「お客様」になっているのでしょうね。

 

考えてみれば、そりゃぁ、そうでしょう。(^O^)

私が週3回実家に行っているなんて、おママにはそんな記憶もないのですから。

仕方ありません。

 

またしても、おママが遠くなってしまったような気がして、私は少し寂しさを感じました。

 

 イラストについて。初登場のアズキは24歳。最近、髪の毛を切ってボブにしたら、予想外に若く見えるようになりました。10歳くらい若返った印象です。そうすると14歳。身も心も中学2年生か⁉️ (^O^)

内カールは髪の毛先を内側にカールする事。外カールはその反対で、外側にはねるようにカールする事です。

 

 本日アップの貼り絵

⬇︎これらを使っております❗️ 

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 金色と黒の三角形はチョコレートを個別包装している紙です。

 

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

見えないものは存在しない。(空のテッシュボックス編)

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(2019年5月8日  アルツハイマー認知症の診断から約12年3カ月)

 

あれもこれも

おママの貼り絵…。

5月〜6月はいつもよりティッシュボックスを使った作品が多かったです。

え?  常にティッシュボックスはヘビロテじゃないか❗️ですって⁉️

そうなんです。

でも、ここにきて又増えたのには理由がありました。

 

 ⬇︎これも同時期の作品です。

harienikki.hatenablog.com

 

畳んじゃぁ、おしまいよ。(^O^)

以前から、おママは空になったティッシュボックスを切り抜いて貼り絵の材料にするので、ジジも私達も安易に捨てないようにしていました。

それで、そんな空箱がおママの作業部屋だけでなく、家中ゴロゴロしているのです。

それが増えてくると嵩張ってしかたありません。

 

それなら畳んでおけば良いじゃないか!

 

そうです。ごもっともでございます。

しかし、それだとおママの目に付きません。

 

おママの記憶は、その動作や物事が終了した途端、ほんの数分で失われます。

どこかにしまい込んだら、次におママがその紙を発見するのはいつのことか分からない。もしかしたら、永久に出てこないかも知れません。

だから、その瞬間、おママにとって目に見えるものが全てだと思います。

 

割と本人が気に入っているなら、目の付く所に分かりやすく置いておいて上げた方が楽しめるのではないかしら?

 

⬇︎貼り絵の話ではありませんが、昨年はこんな事がありました。

harienikki.hatenablog.com

 

 現実には限界がくる。

それで、おママの作業部屋やリビングなどのあちこちに空のティッシュボックスを積んでいました。

しかし、5月にジジはたまりかねた様です。

「使う部分だけ切り抜いて、あとは捨てなさいよ❗️」

 

おママはジジに素直に従いました。

何箱かまとめて自分で潰しながら、使いたいところだけ切り抜いたそうです。

全部とは言いませんが、幾分⁉️減った様です。(5箱くらい?)

「それで、ティッシュボックスから取ったパーツがいっぱいできたんだよ。」

ジジも笑っていました。 

おママはそれをせっせと作品に使ったのです。

5月の後半から6月の貼り絵はティッシュボックス祭りでしたよ〜。

 

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 ⬇︎これも同時期の作例です。

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(2019年5月3日  アルツハイマー認知症の診断から約12年3カ月)

 

 

 本日アップの貼り絵ではてん。

次の箱が使われています。

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⬇︎ おママが主に使う箱の種類

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おママの貼り絵を見て下さりありがとうございます。

梅雨寒で体調不良?

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(2019年5月19日 アルツハイマー認知症の診断から約12年3ヶ月)

 

 寒がりにもほどがある。(°_°)

このところ、関東地方は梅雨寒です。身体に脂肪が少ないジジは殊に寒いようです。

今週の月曜日に私が実家に行ってみると、ジジったら!ユニクロのダウンジャケットを羽織っていました。

梅雨寒とは言っても私は半袖(脂肪が多くて寒くない⁉️)でしたが、長袖のポロシャツくらいが丁度いい気温なのに…。

年齢が高くなると、暑い寒いを感じにくくなると言われますが、

そもそも寒暖の感覚自体が怪しいのではないか⁉️(°_°)

ただ、低温傾向の陽気のせいで、この日のジジは体調がイマイチだったようです。

 

  「昼ご飯が多かった」ですって⁉️

月に1回、ジジとおママは歩いて10分くらいの掛かり付け医のクリニックに行きます。診察と薬を処方をしてもらうためです。

この日には、2人とも薬が底をつき、是が非でも行かなければならない状態でした。

 「だから、午後は3時前に家を出てお医者さんに行くよ」

と、昼前の時点ではジジもその気でした。

 

先月(6月)も薬が底をつくまで行かず、全て無くなってしまった日は大雨でした。それで、私1人でクリニックに伺い、薬の処方をお願いしました。

 

だから、今月こそ❗️

「そうね。先月は診察してなかったもんね。じゃあ、私もお伴します。」

 

しかし、いざ3時ごろになると、ジジのお神輿が上がりません。

私が様子を見ると、

「貧血でフラフラする…」

と、のたまうではないか。

「貧血……⁉️」

「昼ご飯を食べ過ぎたみたいだ…。」

つまり、私の出したご飯が多くて食べ過ぎてしまったらしい。えーーーっ。(°_°)

「それで、消化のためにお腹の方に血が下がって、頭に血が行かなくなったという事なの?」

「そうだね。フラフラして危ないから、チャーコさん、薬だけ処方してもらってきて。」

 

ジジもおママも割と食が太いのです。

それにジジは栄養が身に付きにくい体質なので、掛かり付け医から「食事はタンパク質を多めに、なるべくたくさん食べさせて下さい」と言われています。

私はこの日もいつも通り、タップリめにしていました。

それが多かったのか…⁉️

だからと言って減らせば余計に身体が温まらないでしょう。

それに、タンパク質は減らせません。

 

「本当は調子が悪い時ほど医者に診てもらった方がいいように思うんだけど…。」

「気力がないんだ…。」

勧めてみましたが、やはりダメでした。

元気なおママも、ジジが行かないなら行かないわけで…。(^◇^;)

仕方ない…。結局、私が2人の代理でクリニックへ行きました。

 

今後について

「血圧 は上が144、下が71、体温は36.1。

血圧は少々高め。体温も普段が35.7度くらいですから微熱です。

本人、気力がないと言っています。」

お昼食の量と貧血の事などもお話ししましたよ…。

 

そして、掛かり付け医は内科なので、整形外科から脊柱管狭窄症の診断を受けた事、動くと痛いから神経痛の薬とコルセットで凌ぐ事なども報告しておきました。

 

「91歳という年齢を考えれば、歩いてこちらに出向くことが、段々難しくなるかも知れませんね。今後、往診も考えてみましょうか。」

 

お医者さんに往診していただくのは、寝たきりになった場合だと思っていたから、

私は少し意外でした。

(もう、そんな時期なのか…。いや、ジジはまだ頑張れば歩けそうだぞ。)

 

「今回は今まで通り、お二人とも処方しますが、流石に来月来られないと3カ月診察していないことになるから、無理そうなら仰ってください。往診します。」

 

実家に帰って、私は先生の仰った事をジジに伝えました。

「まぁ、いざとなったら往診してくれるなら安心だけど…。」

ジジもちょっと考えてしまったようです。

 

「なんとか、頑張って行きましょうよ。それにお薬は完全に切れる前に、余裕のあるうちに処方してもらいましょう。」

 

一般的に、お昼過ぎは誰でも眠くなったりしますね。

普段、ジジは夜中に何度もトイレで起きてしまうから、お昼ご飯の後はタダでもフラフラしそうです。午前中のクリニックは混みそうですが、検討してみたほうが良いかも知れませんね…。

ジジ、もう少し頑張れるといいね。(^。^)

 

因みに、翌日のデイサービスには何とか2人で行けたとの事です。

 

 本日アップの貼り絵

川の流れにような構成ですね。

下記⬇︎の千代紙を使っています。おママはこの千代紙を随分前から持っていたようで、過去の貼り絵ファイルにも使用作品が繰り返し散見できます。

お気に入りの紙ですが、残りは少ないようです。

赤い菱形は元が不明です。

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おまけ

7月に入って、オネコが実家のベランダで育てているバラがポツポツ咲いています。

これはアンブリッジというバラですって❗️お上品な色合いです。

背景がイマイチですが強引に撮影してみました。

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おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

おママの介護保険認定調査(2019 令和元年)

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(2019年5月8日 アルツハイマー認知症の診断から約12年の3ヶ月) 

おママ4度目の介護保険認定調査

6月末で認定期限が切れるおママの介護保険

5月の中旬に調査が行われました。

いつもの通り、調査員の方がみえて本人と面談します。ウチは毎回、本人を除いて家族と調査員だけでの面談も希望しています。ですから、おママが上手に取り繕っても、私が後で全部チクってしまいます。ψ(`∇´)ψ

 

質問とおママの回答

5月17日、オネコは用事がありジジと私が立ち会いました。

文字の色分けは次の通りです。

緑色の文字が調査員の方の質問事項です。

赤い文字はおママの回答。

黒い文字が私やジジの感想・直後の行われた家族と調査員の面談でのフォロー。

 

お名前を教えてください。

おママはなかなか自分の名前が出てこない。首を傾げたり、私やジジの顔を見たり教えてほしい素振りをするが、こちらは無視。「苗字でなく下のお名前だけでも教えてくださいますか?」と聞かれた。暫く考えてからようやく「ふきこ…?です…。」

 

生年月日は?  今回は全く答えられなかった。

 

今誰と住んでいますか?  「……?」分からず首を傾げていた。

 

今、何人で住んでいますか? 

おママは分からないなりにジジを指して「この人と…?」今度は私を指して「こちらと、ほかに子供と?4人かしら?」

正解はジジと二人暮らし。私は通いです。昔はジジ、おママ、オネコ、私の4人の時もあったけど、祖父母も同居していた時期もありました。

 

普段は2階で住んでいますか?  「はい」

転びませんか?  「私は大丈夫です。転びません。」

杖なしで歩けますか? 「歩けます。」

バンザイは出来ますか? 「はい、出来ます。」おママは実際にやって見せた。

 

寝るのはベッドですか?布団ですか?

おママはベットと布団が何なのか分からなかったらしい。結局、答えられなかった。

 

着替えは出来ますか?「自分で出来ます❗️」

おママは自信たっぷりに言うけれど、朝は着替えに1時間くらいかかり、季節感はメチャクチャの格好をしたりするから、自信を持って「出来ます!」と言う状況ではない。

お食事は作っていますか? 「食事?私は食べるの大好きなんです❗️」

確かにおママは食いしん坊の食べるの大好き人間です。しかし、質問されている事からはズレた回答でした。

 

お食事は作りますか?

「作ります。だって私がやらないとダメですから。片付けも私がやるんです。」

さも、良き主婦をやっているという口振りでした。しかし、おママは食事は作れません。時々果物を切ってもらったり盛付けを手伝ってもらいますが、ほぼ私が付きっきりです。よくも言ってくれたもんだわ。(^◇^;) 食器洗いはしますが、キレイになっていない時もしばしば…。

 

お風呂はどうしていますか?身体は洗えますか?「出来ます。」

おママはデイサービスで週に一回の入浴介助を受けています。家では実際ちゃんと洗っているのかは不明です。誰かに覗かれるのは嫌なようですから。(°_°)

 

新聞などを読む時、眼鏡は使いますか?「使います。」

 

この絵は何だか分かりますか?(A4の紙に人差し指で上を指した絵)⬇︎

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『これです!』

おママは嬉しそうに、絵の真似をして人差し指を立てながら答えました。

今までの認定調査ではこのようにイラストが描かれた紙を使うことはなかったので、ちょっと驚きました。「上です」とか「手です」など、様々な回答が出来そうです。

おママのように言葉で回答せずに、手の形を真似をする人も案外多いかも⁉️(^O^)

 

普段お薬は飲んでいますか?「飲んでいません。」と主張していました。実際はアリセプト、メマリー、血圧の薬を飲んでいます。

 

定期的にお医者さんへ行く事は有りますか?「ないです」

月に一回はかかりつけ医の診療所に行き、上記の薬を処方してもらっています。

 

1人でバスや電車に乗りますか?「乗りますが、あまり出掛けません。」

実際は、おママは1人で電車に乗りません。意外と不安感が強いのか、どんどん1人で出掛ける事は今のところないです。

 

今は定期的にお出掛けをしますか?デイサービスとか?

「別にありません。友人に誘われたら出掛けますが、この人(ジジを指して)が具合が悪かったら出掛けません。」

調査員の方がデイサービスとヒントを下さったのに定期的な外出はないと答えたおママ。その割に、3年ほど前まで数ヶ月に一度行われていた女学校時代の友人達とのランチは朧げに目に浮かんだのかしら…。

 

今日は何日ですか?5月ですが…。

全く答えられなかった…。前回までは「何月何日ですか?」と聞かれていたので、今回は難易度が下がったと思います。しかし、答えられませんでした。

 

今の季節は?春・夏・秋・冬ですとどれでしょうか?

全く答えられず、聞かれていることもよく分からなかったようだ。

 

夜眠れますか?「眠れます。」実際、夜中トイレに起きるジジの証言では、おママは良く眠れているようだ。

 

その後、調査員の方とジジ、私の3人で面談をしました。ジジは自分の身体の事、歩けなくなる可能性への不安と心配を切々と語りました。朝晩と土日は娘達がいないので、2人だけになってしまうとか…、思うところを述べていました。

私はおママの回答について補足説明をしました。

 

<2019年7月9日 9:30ごろ追記。>

以上は5月17日の面談調査の時に、私がメモとして残していた走り書きを書き起こしたものです。

(id:yoshihide-sugiura )様❣️そうなんです。(^。^)すぐ忘れてしまうので私はひたすら記録屋です。調査員の方から質問事項などの報告は全くありません。

でも、毎回このように家族がメモとして記録しておきますと、後で見返すことが出来るので良いと思います。私はブログで公開していますが、これは私自身の忘備録としても役に立ってます。*1

 

過去の調査と比べて

最初の認定調査は下記の⬇︎のような感じでした。結果は要介護1。

harienikki.hatenablog.com

 2度目(2015年)は記録を残していませんでした。結果は要介護1。

 

前回3度目(2017年)の認定調査は下記⬇︎の通りです。この時に要介護2になりました。

harienikki.hatenablog.com

 前回の時は自分の名前だけでなく、住所も言えていたんですね…。やはり、今回はかなり進んでしまったと痛感しました。

 

それで結果は…。

ハキハキと上手に取り繕う場面もあったので、もしや認定区分が下がるのではないかと心配でした。

しかし、6月下旬に届いた結果は、要介護3でした。

 私達家族から見ても、この2年でおママの症状は随分進んだは思います。しかし、調査で更に認定が重くなると、客観的にそれを突きつけられたようで、気持ちが重くなります。逆に軽くなると納得いかなかったりするでしょうから、私の気分も勝手なものです。

ただ、同居の主たる介護者ジジの年齢(91歳)や身体を考慮に入れての認定区分なのかも知れません。

 

本日アップの貼り絵

以前にクラフトパンチで型抜きした小さいパーツを並べました。好き放題に貼っているように見えて、案外考えているみたい…。(^O^)v

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⬆︎紙は違いますが、クラフトパンチの例です。青い星型のクラフトパンチは本来の使い方です。赤いハート型のクラフトパンチは上下を逆にして紙を挟んでいます。

 

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

*1:o(^∇^)o