アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

乙女心と秋の空⁉️(^O^)

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(2020年1月10日 アルツハイマー認知症の診断から約12年11ヶ月)

 

初蔵出し?

年が明けて10日あまり過ぎました。あっという間です。

この分だと1月もすぐに終わってしまうかも?

令和2年になってもこのブログでアップする貼り絵は昨年のものばかりです。

なにせ、令和元年におママが制作した貼り絵で、ご紹介出来ていない作品がまだまだあるのです。それらから出していかないと…。

 

でも、ここらでちょっと今年の作品をアップしてみないと、私としても年が明けた気がしません。

それで、出来立てほやほやの貼り絵をアップいたしました。

 

おママ、大丈夫か⁉️

1月10日の昼前に私が実家に着くと、おママの気配がありませんでした。

 

「お母さんは寝ているんだよ。頭が痛いとか、帯状疱疹の跡が痛いとか言ってね。それで横になっちゃったんだ。」

 

私が様子を見に行くと、おママは白い顔をしていました。熱はないようです。

枕元には脱いだセーターとズボンが几帳面に畳んで置いてあります。その点おママはまだしっかりしていると思います。

「お母さんは具合はどうですか?お昼ご飯を作りますが、食べられそうですか?」

するとおママは蚊の鳴くような声で言いました。

「たぶん、食べない方がいいと思うわ。」

食欲なし❗️大丈夫だろうか…。その血の気のない顔色を見て私は不安になりました。

おママも高齢ですから、このまま…なんて不吉な事が、私の頭をよぎりました。

 

昼食の支度の合間に私は何度もおママの様子を見に行きました。

その都度、呼吸があるかどうか確認していたのです。

 

おママ、食べるのか⁉️

ジジの話を総合すると、

朝食はいつも通りに食べたとさ…。

やはり、左耳の下から肩、胸、腕まで広がった帯状疱疹の跡に、しばしば神経痛が起きていているようだ。

その神経痛が元で、痛む時は頭痛にまで発展してしまうらしい。

 

そうなると、やはり少しでもお腹に何か入れて、処方された鎮痛剤を飲んだ方が良いと思われます。

「ご飯できたよ。食べよう。」

30分余り眠っていたおママにジジが声をかけると、案外素直に身体を起こしました。

「さっぱりするからリンゴだけでも食べて、お薬を飲みましょう。」

おママはご機嫌で食卓につき、「こんなに食べられないわ❗️」とか言いながら、

下記のメニューを食べ始めました。

 

炒飯だけは半分残しましたが、他は完食でした。

リンゴは一個分を16切にしていて、おママは7切くらいは食べたのではないかと思います。

私は抜かりなく鎮痛剤を飲ませましたが、先程まで息が止まりそうだった様子を考えると、狐につままれた感がありました。

なんでしょう。コロコロ変わるではないか?

変わりやすいのは「乙女心と秋の空」ですがおママの体調もそうなんですね。(^O^)

 

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おママ、貼り絵するのか⁉️

食後のおママはご機嫌でした。でも、やはり薬が効いてくるまでは神経痛はあったようです。

ぼんやりしていると痛みを意識してしまうだろうし、気を紛らわせた方が良いのではないか?

ジジの計画では、3時過ぎにかかりつけ医のクリニックへ行き、お薬を処方してもらいたい。それまでの時間、私はおママの大好きな切抜き作業を提案してみました。

 

まず、おママに見せたのは⬇︎資生堂パーラーの包装紙。そしてネピア(テッシュボックス)の空箱でした。以前もおママはこれらを気に入って、貼り絵の材料に使っていました。今回も見せたら喜んでいました。

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 最初にやったのは空箱の解体作業。⬇︎

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 ⬇︎以外とやりだせば、拘って細かく切抜くおママ。

ぶつぶつ言いながら構成し、思うようなパーツを切り出しているところです。

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 ⬇︎糊付けする間に変化してしまうのは毎度お馴染みの事です。その原因は糊を付けているために持ち上げると、そのパーツをどこに貼るか忘れてしまうからです。

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おママ、痛みは残ってしまうのか⁉️

おママったら…。昼前はあんなにぐったりしていたのに…。

元気にジジと私と3人で、かかりつけ医の元へ出掛けました。

 

年末年始の帯状疱疹騒動を報告し、その跡を見て頂きました。

そして、昼前の体調不良をお話ししました。

血圧は104と70。おママにしては低めですね。

 

「ここまで帯状疱疹が広がってしまうと、もしかしたら痛みはずっと残るかもしれません。」

ロキソニンを飲んでからは痛みを訴えませんから、効いていると思います。でも、鎮痛剤をずっと飲み続けるわけにはいかないでしょうし…。」

帯状疱疹の神経痛のお薬があるのでそれを2週間飲んで様子をみてみましょう。」

処方されたのはタリージェ錠5mgです。

昨年発売されたばかりの新しいお薬です。市販胃腸薬との飲み合わせと、アルコールを含む食品は避けるようにとの事でした。

 

神経痛のお薬が順調に効いてくれると良いのですが…。

11日土曜日は、おママは1人で認知症専門のデイサービスに行く日です。

朝、機嫌よく出掛けられれば良いけど、少し心配です。

痛みを訴えた場合の為に、ロキソニンを内服薬の袋に入れて持たす旨、デイサービスのファイルにお手紙を付けておきました。

 

神経痛がしばらく残ってしまうとなると、おママにとって熱中出来る貼り絵が気散じになるのかも知れません。

今回のように、その前段階のパーツの切抜きなどは積極的に一緒にやった方が良いように思いました。

 

本日アップの貼り絵は、こんな体調に大きな波のあった日に制作されました。

私にとっては神経をだいぶ消耗させた日の感慨深い作品であります。(^◇^;)

 

おママの貼り絵を見てくださり、ありがとうございます。

新春の鶯?

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(2019年10月7日 アルツハイマー認知症の診断から約12年7ヶ月)

 

そのさえずりは⁉️

1月6日月曜日

私は正月明けて、実家へ行きました。

 

昼下がりのダイニングテーブルで、ジジとおママ、そしてオネコと私がまったりとしている。そんなゆるい時間も大事にしたいものです。

 

オネコと私が今後のことなどを話している側で、

ジジは頭が寒いのか毛糸の帽子をかぶって居眠りをしていました。

そして少しだけ、こっくりこっくり舟を漕いでいました。

 

するとね…、どこからともなく鳥の囀りが聴こえたのです。

 

ぴーぴよぴよ🎵

ぴーぴーぴー🎵

 

「あれ⁉️」

ウグイスでしょうか?

ちょっと早くないですか?

 

鳴き声のする方を探すと、それはおママでした。

「口笛してる。」

それもね…。

居眠りしているジジに向かって口笛を吹いているのです。

 

ぴーぴよぴよ🎵

ぴーぴーぴー🎵

ぴよぴよぴー🎵

 

おママさんよ。

ジジは耳が遠いんだから、そんな可愛げな囀りでは目を覚ましませんよ。

案の定、おママがウグイスみたいに鳴いても、ジジは眠ったままでした。

それを見ておママはクスッと微笑んでいましたとさ…。

 

新春らしい長閑なおママの様子が印象的だったわ。

 

でもね…、1月8日水曜日に実家に行ってみると、

おママはしきりと帯状疱疹の湿疹が出ていた所を気にして、

「どうして痛いのかしら…」

と繰り返していました。やはり後遺症の神経痛でしょうか…。

 

まだまだ春は遠いはず。

実家のウグイスさんは「イタイ、イタイと鳴くのかもしれませんね。

また口笛を吹いて、囀って下さいね。(^O^)

 

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図鑑で見たのですが、鶯はいわゆる鶯餡の色とは違うのですね。渋めの緑茶色。

 

本日アップの貼り絵

 「お題方式」の貼り絵です。

こんな感じで作業机に置いておきました。このお題を取り入れながら、おママは数枚の貼り絵を作ったのですが、今回アップしたのはその1枚です。

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 ⬇︎やってます。計画段階では完全なシンメトリーだったのですが、糊付の段階でうっかり一部崩れてしまいました。

それもご愛敬というところで…。(^O^)

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「お題方式の貼り絵」とは

昨年の夏ぐらいから、おママは貼り絵に使う紙を自分で1から探して選ぶ事が難しくなってきました。それが出来ない時の方が多いのです。

それで、あらかじめ私が作業机に何種類かの紙や切れ端を出して置き、まるでおママが貼り絵をやり掛けていたと思えるようにお膳立てをする事が増えました。私はこれを「お題方式の貼り絵」と呼んでいます。

 

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

1枚目、2枚目…連作の面白さ

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⬆︎2枚目

(2019年11月8日 アルツハイマー認知症の診断から約12年9ヶ月)

 

御報告

年末に発覚したおママの帯状疱疹の事です。

1月4日土曜日に、おママはオネコと一緒に大学病院の行き、皮膚科で2度目の診察を受けました。

今年に入ってからは、赤く水泡を伴う湿疹は鎮静化していました。まだまだ瘡蓋になりつつある段階ですが、部分的にはその瘡蓋さえ落ちかけていますから、抗ウイルス薬も効いていたようです。

1日の中で軽く痛みを訴えるのは数回で、殆ど苦痛はないようです。

 

その状況をオネコから聞いた医師はおママの患部を診て、治りの早さに驚いていたそうです。

結局、今回で治療は終了となりました。

元々、抗ウイルス薬は1週間分くらいしか処方されないお薬です。とても痛くなったら飲む鎮痛剤と湿疹には付ける塗り薬は初診の時に処方されたお薬がまだ残っていますしね。

「治療開始が遅れたのにね〜。さすが丈夫でまだまだ抵抗力があるのでしょうね。」

オネコの言う通り、おママは丈夫ですわ…。

下手したら、オネコや私より丈夫かも知れません。 

 

帯状疱疹が落ち着いてきて、おママも気分が良くなったからでしょうか?

私が実家へ行っていない1月4日と5日に、おママは自発的に4枚の貼り絵を作ったようです。優秀❗️

 

後は後遺症として痛みが残らないといいなぁ。

多分大丈夫なのではないか…⁉️

痛みを感じにくくなっているようだから…。(^O^)

 

 

 

harienikki.hatenablog.com

 

 本日アップの貼り絵

 本日アップの貼り絵は「お題方式の貼り絵」でした。

「お題方式の貼り絵」とは

昨年の夏ぐらいから、おママは貼り絵に使う紙を自分で1から探して選ぶ事が難しくなってきました。それが出来ない時の方が多いのです。

それで、あらかじめ私が作業机に何種類かの紙や切れ端を出して置き、まるでおママが貼り絵をやり掛けていたと思えるようにお膳立てをする事が増えました。私はこれを「お題方式の貼り絵」と呼んでいます。

 

⬇︎今回(2019年11月8日)の「お題」はこちら。

工芸品を集めた広告冊子の1ページです。

綺麗な江戸切子の写真なら、おママも興味を持つのではないかと勧めてみました。

すると、すぐにおママは切り始めました。

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 「きれいね。」

とか言いつつ切り抜くおママ。

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切り抜く形は単純だったようで、おママはすぐに構成を練り始めました。 

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 ⬇︎この日、おママは相次いで2枚の貼り絵を仕上げました。その1枚目がこちらです。

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1枚目⬆︎

(2019年11月8日 アルツハイマー認知症の診断から約12年7ヶ月)


「お題方式の貼り絵」で、特に私と一緒に何かを切り抜いて遊びながらパーツの原型を拵えた場合、おママはその切抜きをそのまま葉書に貼り付けることが多いです。

 

そして、2枚目、3枚目はもっと自由気ままに他の要素を取り入れるようです。

この本日アップした江戸切子の連作はその最たるものでしょう。

 

トップで御紹介した2枚目の貼り絵は 他の紙と組み合わせて、なんだか楽しげですもの。

画面左側の三角と菱形は何から切り抜いたかは不明です。自分で合う紙を見つけられたようです。その上、北海道の有名なお菓子屋さんのロゴまで入っていますね。(^O^)

 

「お題方式の貼り絵」でも、お題を出した私で驚きがあるので、

おママにはもう少し長く頑張って欲しいかな…。(๑˃̵ᴗ˂̵)

www.ryugetsu.co.jp

 

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

寝正月あれこれ

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(2019年11月24日  アルツハイマー認知症の診断から約12年10ヶ月)

 

不調なりにも吉あり。

この年末年始、私はどうもパッとしませんでした。

 

年末は慢性的に頭痛、腰から左脚にかけて神経痛があり、掃除もキツい有様でした。

おママの帯状疱疹の事もあったし、どうも物事が上手く回らない感じだったのです。

とは言え、何もしない訳にはいきません。

 

ちょっと台所周りの汚れや高い所の埃だけは取って、家全体に掃除機をかけました。

毎年、御節はほとんど買うのですが、私は黒豆とキントンと田作りだけは作ります。

 

前回の年末(一昨年)私は黒豆を焦がし炭にして大変な目に合いました。

でも、ご安心くださいませ。

今回は殆ど動かず、台所で座り込んでいたので、無事に炊き上げることが出来ました。(^O^)

そして黒豆は柔らかくぷっくりと出来たので、ほんの少しですが、クレバア(チャーコの義母)にも食べて貰えました。昨年のリベンジ成功です。今現在、クレバアの胃癌は小康状態ですから、来年のお正月も一緒に迎えたいものですね。

 

⬇︎黒豆とお賽銭の惨禍の記事。

harienikki.hatenablog.com

 

今年の初詣も、昨年と同じ我が家が氏子となっている神社に行きました。

昨年、私のお賽銭は賽銭箱の端に当たって、神様にも拒否られました。

でも、ご安心くださいませ。

今回はすんなりお参りできました。v(^O^)v

 

今年はもしかしたら…、昨年よりは良い事があるかも…?*1

 

新年は元旦に実家とオネコの家にお年始に行きましたが、どうも喉の奥の方がイガイガしていました。案の定、1月2日3日は半日寝込むという情けなさ…。

「よる年並み」とは、よく言うものですわ。(^◇^;)

でも、寝正月を決め込んだおかげで、なんだか疲れが取れてきたように思います。

 

禍福(吉凶)は糾える縄の如し。

 

そんな気分の年末年始でございました。

 

長寿でめでたい。

正月にジジは92歳になりました。

足腰は弱くなりましたが、頭はしっかりしています。

昭和のほとんどと平成の時代を生き抜いて、今は令和。

大したものだと思います。

ジジ、お誕生日おめでとうございます。

 

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チャーコの手作り御節と新しい漆器

なんせ、3品しか作らないので、自慢にはなりませんが…。

無事に拵えた黒豆は⬇︎こんな感じ。キントンと田作りも綺麗に美味しくできました。

それで、年末に瓢箪型の漆器を新調したので、ちょっと載せてみたくなりました。

 

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この瓢箪皿を制作した廣田洋子さんは 福岡県豊前市の漆芸作家です。

1月8日から21日まで西武池袋本店6階西部アート・フォーラムで開催される

「第37回日本伝統漆芸展」に作品(茶箱)1点を出品されます。

 ⬇︎こちらが池袋西武本店サイト内「第37回日本伝統漆芸展」のご案内です。

www.sogo-seibu.jp

 
本日アップの貼り絵について

おママの大好きな手毬柄の千代紙と紅茶のティーバックの袋が使われています。

残念ながら、ピンク地に赤い紅葉柄の紙は元がなんだったのか不明です。

 

手毬がV字を描きながら弾んでいるようにも見えます。

(今年の運勢がV字回復すると良いなぁ)

なんて思いながら選んでみました。

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 千代紙は日本橋小津和紙で購入しました。

⬇︎毎度お馴染みの紅茶のティーパック。これもV字になって使われています。

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www.ozuwashi.net


おママの貼り絵を見てくださり、ありがとうございます。

*1:o(^∇^)o

2020年 謹賀新年

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(2019年9月4日 アルツハイマー認知症の診断から約12年7ヶ月)

 

あけましておめでとうございます。

本年も皆様の御健康と御多幸をお祈り申し上げます。

 

おママの引出しには千代紙の折り紙がたくさんあります。

時々引き出しを開けて、思い出したように使っていました。

制作日は昨年の9月ですが、お正月に良いかなぁと思って、選んでみました。

 

いつも忙しい方は、ゆったり、のんびりできるお正月でありますように。

この休みを利用して旅行や帰省をなさる方は、楽しい旅のお正月でありますように。

 

体調を崩していらっしゃる方は、早く治りますように。

お子さん方は、健やかに成長しますように。

受験生の方は、風邪をひかないでラストスパート。持てる力を出し切れますように。

大人の方は、充実した毎日でありますように。

お年寄りの方は、お身体が少しでも楽でありますように。

 

令和2年。

新しいこの年が全ての方々にとって、幸せでありますように。

 

おママの貼り絵を見てくださり、ありがとうございます。

月末企画❗️今月のイチ押し‼️ (2019年12月版)

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(2019年12月11日 アルツハイマー認知症の診断から約12年10ヶ月)

 

『月末企画❗️今月のイチ押し』とは…。

 

このシリーズはその月におママが制作した貼り絵の中で、私やオネコが1番気に入った(面白いと思った)作品をご紹介するものです。

「月末企画❗️今月のイチ押し‼️」というカテゴリーがあるので、もし、ご興味があれば、他の月の「イチ押し」もご覧下さいませ。m(_ _)m

 

おママは今月12月30日現在で28枚の貼り絵を制作しました。

その中から「今月のイチ押し‼️」を選ぶ判断基準は⬇️こんな感じ…。

 

①綺麗もしくは興味深い作品。

②制作エピソードがある。

③制作途中の写真があれば尚良し。

④おママの独自性が強い作品。

 

今月は①②に該当します。

 

今回、12月27日の午前中に、オネコとイチ押しミーティングを行いました。

ちょうど、ジジを加えた3人でおママの湿疹について相談していた時でした。

どさくさ紛れにミーティングをしたので、ほぼ私の意見が通ってしまった感はあります。(^O^)

 

3枚目の貼り絵

この貼り絵には起爆力があるというか…、いえ、私には殆ど爆発しているように見えてしまいます。

「バーーン❗️ 」

弾ける音と、舞い落ちる破片。

それでも、あまり嫌な感じがしないのは、弾けたのが心の重しだからでしょうか?

私には、気持ちが何かから解放されるような印象があります。

えっ❗️  そんな風に見えるのは私が疲れているからですって⁉️

あながち、否定は出来ません。(^◇^;)

 

私が実家に着く前に完成してしまったので、制作途中の写真もありません。(残念)

 

一応、この貼り絵は「お題方式」の貼り絵です。(注1)

こちらが「お題」⬇︎

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 ⬆︎これの全て、かつておママが切り貯めていた物です。

 

私が12月9日に作業机に出しておいたこの「お題」は、その日のうちに2枚の貼り絵になりました。

 

そして、2日後に制作された3枚目がこの作品です。

不思議なもので、「お題方式」だと、おママは3枚目あたりが一番興に乗ってくるのです。「お題」で私が用意した紙やパーツが無くなってきて、おママは自分で他の何かを付け加えたくなるようです。だから、面白くなるのかしら…。

やっぱり、残り物には福がある?

 

(注1) 今年の夏ぐらいから、おママは貼り絵に使う紙を自分で1から探して選ぶ事が難しくなってきました。それが出来ない時が増えてきました。

それで、あらかじめ私が作業机に何種類かの紙や切れ端を出して置き、まるでおママが貼り絵をやり掛けていたと思えるようにお膳立てをする事が増えました。私はこれを「お題方式の貼り絵」と呼んでいます。

 

パーツの元はこちらです。 

電気屋さんからいただいた今年11月のカレンダー。絵はルノワールの『花瓶の菊』

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12月2日、私はおママと一緒にこの絵をハサミで切って遊びました。⬇︎

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 ⬇︎この写真にピンクとグリーンのネピアが映ってお写っております。この水色バージが使われました。

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兎にも角にも、

この心の重石をバーーンと弾けさすようなこの作品を

「今月のイチ押し」に決定‼️

👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏

 

おママの帯状疱疹ですが、御心配をお掛けして申し訳ありません。m(_ _)m

30日に実家へ様子を見にいきましたら、わりと元気にしていました。

薬はきちんとジジが飲ませておりました。エライ❗️

赤い湿疹も増えていないし、どちらかと言えば、鎮静化しそうな雰囲気でした。

時折「痛いの…」とか言っていますが、何か他の事をやっている時は感じないようです。

前記事に暖かいコメントをくださった方々、

有り難うございました。

 

年内は、これが最後の記事になると思います。

どうぞ、皆さま、良いお年をお迎えくださいませ。


 

おママの貼り絵を見てくださり、有り難うございます。

帯状疱疹だなんて⁉️

 

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(2019年8月16日 アルツハイマー認知症の診断から約12年6ヶ月)

 

まさか…⁉️

迂闊でした。

2019年もあと数日でおしまいです。ここにきてこんなことになろうとは…。

この時期にこんなに長文の記事をアップする事になるとは…。(^◇^;)

ジジとおママに穏やかでうららかなお正月は来るのでしょうか…。

 

懺悔

12月27日金曜日の夕方、ママは帯状疱疹と診断されました。

もっと早く気づいてあげることができなかったのかと、反省しきりです。

 

どこのクリニックでも年内の診察が終わろうとしているこの日、この時。

 

皮膚科の診察室で、おママは下着姿になりました。

「私は大丈夫よ。なんでもないわよ。どうにもなっていないわよ。」

そう、ささやかな抵抗をしたおママ…。

左側の耳から首、顎、肩あたりに赤い湿疹が出ているのはわかっていたにですが、

脇から胸にかけてもかなり広範囲に広がっていました。

それも、身体の中央からパッキリと左半分だけです。

帯状疱疹ですね。」

私もジジも一瞬絶句してしまいました。

おママの帯状疱疹がここまでひどくなるまで、見過ごしてしまった私達…。

 

この日の昼食の後、おママは一度だけ湿疹に触れながら呟きました。

「痛いわ。」

それって…、まさか…と思ったのです。その一言がなかったら、私も真剣に皮膚科への受診は考えなかったかもしれません。

 

だって、年末です。本当にクリニックは混んでいるんですもの。

しかもジジとおママの足だと歩いて20分は掛かります。御神輿をあげるのも一苦労ですわ。

ジジの足に昨年同様しもやけができてしまいました。それで年内、ひどくならないうちに皮膚科のクリニックに行きたいらしい。

「行こうか。」

結局、私はジジの決断に従いました。

 

帯状疱疹とは⬇︎こちらの解説がわかりやすいと思います。

左右どちらかの神経の連なりに沿って、痛みを伴う赤い湿疹が出るのです。

この痛みは人によって感じ方が違い「ヒリヒリ」「ジンジン」「ヅキヅキ」人によっては「ハンマーで殴られたような」と形容する例もあるそうです。

その湿疹は水泡を伴い、その水泡が潰れて瘡蓋になった頃、湿疹自体は治ります。

しかし、早期に抗ヘルペスウイルス薬を服用しないと悪化してしまい、神経の一部が痛む場合があります。そうなると、帯状疱疹後神経痛が後遺症となり、長期に亘って痛みが残ることがあります。

www.maruho.co.jp

 医師はかく語りき…。

「ここまで広がってしまうと、点滴の薬で治療した方がいいと思います。こちらではその点滴治療は出来ないので、大きな病院を紹介します。ただし、この点滴治療は入院での処置となるでしょう。点滴ではなく、在宅で服用薬のみという方法もありますが、状態を考えると、年末年始に激しい痛みが出る恐れもあります。」

 

「 点滴ですか…。入院ですか…。おママが入院…。」

私は目眩がしました。

認知症患者の入院は家族にとってハードルが高いものです。余程緊急を要する病状ややむを得ない場合は仕方ないのですが、まず、本人はなぜ入院をしているのか理解できません。何度説明されても記憶できないから、本人も周囲も大変なのです。

認知症のおママが、あまり自覚症状もないのに入院すれば、「なぜ?どうして?」「大丈夫だから、家に帰ります」攻撃で看護師さん達を困らせるかもしれません。

入院が認知症の症状をさらに進行させる恐れもあります。

 

翌28日土曜日はこの皮膚科クリニックも大学病院も、年内最後の診察です。

どうする、どうする…。

ジジは大学病院に行く派です。自分が連れて行くと言いました。しかし、シルバーカーでようやく外出できるジジには荷が重すぎないか…。

 

この時、オネコは息子宅で孫ちゃんのお世話をしていました。

私は電話で相談しましたが、なかなか決断できませんでした。

 

だからと言って、ここまで見過ごして悪化させ、ただでも帯状疱疹後の神経痛が出る可能性が高いのです。現時点で、入院による点滴治療を最初から排除して良いものなのか?

ジタバタしながら悩んだ末に、私は大学病院宛の紹介状を書いて頂くことにしました。

考えてみれば、紹介先の大学病院でどのような治療法が良いか判断してもらうのです。

もしかしたら、入院の線は無いかもしれない。

とりあえず、行ってみるか…。

 

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大学病院での診断

翌12月28日土曜日は朝からバタバタと致しました。

実家の近くに住んでいるオネコがおママを連れて行く事になりました。

私は現地で二人と合流し、ジジは留守番です。

 

大学病院の医師の見解では、

やはり帯状疱疹

このくらい湿疹が広がってしまうと、入院して点滴という選択は妥当である。

しかし、服用薬でもきちんと飲めば点滴と同じくらいの効果はある。

ただし、帯状疱疹後神経痛は起きる可能性はある。

高齢者は特に神経痛が残りやすい。(覚悟しろよという事か…)

 

認知症の患者の場合、入院しても自分では事情や状況を忘れて結局帰りたがり、所定の回数の点滴が出来ない例も多い。そして、入院中に認知症の症状が悪化してしまうケースも見受けられる。

家庭で薬の管理をする人がいるのか?

安静にさせておけるのか?

今後、年末年始に赤い湿疹は水泡となり潰れていくが、痛みが強くなる可能性は高い。

入院しないのであれば、充分痛み止めは処方しておきます。

 

結局、上記の事を総合的に考えて、医師と私達は在宅での治療を選びました。

そして、飲み薬や塗り薬を処方されました。

(アメナリーフ200mg、メモバラミン500、鎮痛剤はアセトアミノフェン錠200mg、ノイロトロピン錠4単位、塗り薬はアズノール軟膏0.033%)

 

この年末年始におママがどのくらいの痛みや苦痛を訴えるかは分かりませんが、手厚い鎮痛剤があるのですから、なんとか耐えて欲しいです。

年が明けて1月4日に次回の大学病院の予約を取りました。

 

帰宅してから、薬を飲み、塗り薬を飲み、少し赤みが引いた気もしました。

しかし、患部を触りながら「痛い…」という回数が増え、

「頭が痛い」とも言い出すわけで、不安は尽きません。

 

なぜ、おママの帯状疱疹に気が付けなかったのか?

帯状疱疹は一般的に赤い湿疹が出る前から何らかの違和感やピリピリするような痛みがあるそうです。

 

私の身体にはヘルペスウイルスの親戚のような奴が潜んでいて、毎年季節の変わり目に「多型紅斑」という湿疹に悩まされています。普通、「多型紅斑」は痛まないそうですが、私は非常な痒みとピリピリした違和感、ハンマーで殴られるような痛みを感じる時があります。

だから、帯状疱疹はの痛みがなんとなく想像がつきます。

 

おママの帯状疱疹がここまで広がるまでに、必ず痛みがあったと思うのですが、

おママはほとんど訴えませんでした。

完全に言い訳ですが…。

家では入浴しないおママです。朝の着替えもジジが手伝うよりは自分でゆっくり時間をかける方が好きなのです。だから違和感を訴えないと気付いてあげられません。

 

感じなかったのか…⁉️

もう、痛みや痒みに対する感覚が衰えてしまったのか⁉️

そこまで認知力が衰えたのか⁉️

 

その点も衝撃的でした。

 

忘備録、どこで見過ごしたか…考えてみる。

なるべく早期に気が付いて、抗ヘルペスウイルス薬を服用しないと、湿疹が治っても神経痛が長期に亘って残るかもしれない帯状疱疹

 

こんなに広範囲に湿疹が広がるまで、私達は何日間を無駄にしてしまったのだろう。

(このロスが重い神経痛となって、後々おママを苦しめることにでもなったら❗️)

本当に気の毒です。

 

反省も込めて、忘備録的に経緯を残しておきます。

 

 12月24日火曜日

おママが入浴サービスを受けた時、スタッフさんは、「湿疹が出ているのでお医者さんに見せたほうがいいですよ」とジジにアドバイスをして下さったそうです。

夕方帰宅したジジからその話を聞いたオネコが確認すると、おママの左耳の下から首にかけて赤い湿疹が出ていました。しかし、湿疹は赤いけれどさほど広がっておらず、おママは痒がるでもなく、あまり気にしてなかったようです。

近所の皮膚科はとても混んでいて、本人さほど辛くないんだったら様子を見ることにしました。

 

12月25日水曜日

私が実家に着いて、ジジから初めてこの話を聞きました。それで、おママの湿疹を見てみると、左の耳の下から首にかけて、湿疹で赤くなっていました 。

「なんかここにできているのよ。おかしいわね」

ママは湿疹の患部に触れながら不思議そうに言っていました。

 

セーターの首周りが湿疹にあたりを時々痒そうにしているので、私はママの下着を取り替えようと着替えを手伝いました。

「あまり辛そうじゃないし、何か合わないものでも食べて蕁麻疹を起こしたのかな。」

私は単純にそう思いました。

しかし、ジジとおママの食べるもので私が把握していない物なんて。そもそも少ないでしょう。

 

12月26日木曜日

夕方、2人がデイサービスから戻ってきた頃に、オネコは夕飯を実家に届けに行きました。オネコがおママの湿疹を確認すると、左耳の下から顎、肩や脇の方まで前日より広がっているではありませんか!

この時すでに夕方だったので、オネコは手持ちの市販のステロイド入りクリームをおママの湿疹に塗りました。

「少し良くなってくれると良いのだが。」

オネコは私にLINEでこのことを伝えておいてくれました。

私はスマホを握って、漠然と不安になりました。

 

12月27日金曜日 午前中

孫の待つ息子宅へ出かける前のオネコ、ジジ、私。

おママの湿疹は良くなるどころか悪化しているので、皮膚科に行くかどうか相談しました。

 

あとは、前述の通り。

 

 

今となっては仕方ありませんが、書きながら自分でも反省すること頻りです。

 

あまり、おママが辛くないといいなぁ。

帯状疱疹水疱瘡をまだやっていない小さな子とは接触しない方がいいらしい。

年末年始は可愛いひ孫ちゃん達と遊べる機会だったのに。 

でも、顔を見るくらいなら良いかなぁ。(TT)

 

 本日アップの貼り絵

 2018年8月28日にサントリー美術館で開催された「まるごといちにち こどもびじゅつかん!」のチラシを使いました。

 

おママは過去に同じチラシを使って2点の素敵な作品を制作しています。

下のチラシが素晴らしいので、おママの貼り絵はとても綺麗です。

久しぶりにその残りがおママの作業机周辺で見つかったのでしょう。

 

www.suntory.co.jp

 

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 ⬇︎仲間です。

harienikki.hatenablog.com

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おママの貼り絵を見てくださり、ありがとうございます。