(2020年1月10日 アルツハイマー型認知症の診断から約12年11ヶ月)
*初蔵出し?
年が明けて10日あまり過ぎました。あっという間です。
この分だと1月もすぐに終わってしまうかも?
令和2年になってもこのブログでアップする貼り絵は昨年のものばかりです。
なにせ、令和元年におママが制作した貼り絵で、ご紹介出来ていない作品がまだまだあるのです。それらから出していかないと…。
でも、ここらでちょっと今年の作品をアップしてみないと、私としても年が明けた気がしません。
それで、出来立てほやほやの貼り絵をアップいたしました。
*おママ、大丈夫か⁉️
1月10日の昼前に私が実家に着くと、おママの気配がありませんでした。
「お母さんは寝ているんだよ。頭が痛いとか、帯状疱疹の跡が痛いとか言ってね。それで横になっちゃったんだ。」
私が様子を見に行くと、おママは白い顔をしていました。熱はないようです。
枕元には脱いだセーターとズボンが几帳面に畳んで置いてあります。その点おママはまだしっかりしていると思います。
「お母さんは具合はどうですか?お昼ご飯を作りますが、食べられそうですか?」
するとおママは蚊の鳴くような声で言いました。
「たぶん、食べない方がいいと思うわ。」
食欲なし❗️大丈夫だろうか…。その血の気のない顔色を見て私は不安になりました。
おママも高齢ですから、このまま…なんて不吉な事が、私の頭をよぎりました。
昼食の支度の合間に私は何度もおママの様子を見に行きました。
その都度、呼吸があるかどうか確認していたのです。
*おママ、食べるのか⁉️
ジジの話を総合すると、
朝食はいつも通りに食べたとさ…。
やはり、左耳の下から肩、胸、腕まで広がった帯状疱疹の跡に、しばしば神経痛が起きていているようだ。
その神経痛が元で、痛む時は頭痛にまで発展してしまうらしい。
そうなると、やはり少しでもお腹に何か入れて、処方された鎮痛剤を飲んだ方が良いと思われます。
「ご飯できたよ。食べよう。」
30分余り眠っていたおママにジジが声をかけると、案外素直に身体を起こしました。
「さっぱりするからリンゴだけでも食べて、お薬を飲みましょう。」
おママはご機嫌で食卓につき、「こんなに食べられないわ❗️」とか言いながら、
下記のメニューを食べ始めました。
炒飯だけは半分残しましたが、他は完食でした。
リンゴは一個分を16切にしていて、おママは7切くらいは食べたのではないかと思います。
私は抜かりなく鎮痛剤を飲ませましたが、先程まで息が止まりそうだった様子を考えると、狐につままれた感がありました。
なんでしょう。コロコロ変わるではないか?
変わりやすいのは「乙女心と秋の空」ですがおママの体調もそうなんですね。(^O^)
*おママ、貼り絵するのか⁉️
食後のおママはご機嫌でした。でも、やはり薬が効いてくるまでは神経痛はあったようです。
ぼんやりしていると痛みを意識してしまうだろうし、気を紛らわせた方が良いのではないか?
ジジの計画では、3時過ぎにかかりつけ医のクリニックへ行き、お薬を処方してもらいたい。それまでの時間、私はおママの大好きな切抜き作業を提案してみました。
まず、おママに見せたのは⬇︎資生堂パーラーの包装紙。そしてネピア(テッシュボックス)の空箱でした。以前もおママはこれらを気に入って、貼り絵の材料に使っていました。今回も見せたら喜んでいました。
最初にやったのは空箱の解体作業。⬇︎
⬇︎以外とやりだせば、拘って細かく切抜くおママ。
ぶつぶつ言いながら構成し、思うようなパーツを切り出しているところです。
⬇︎糊付けする間に変化してしまうのは毎度お馴染みの事です。その原因は糊を付けているために持ち上げると、そのパーツをどこに貼るか忘れてしまうからです。
*おママ、痛みは残ってしまうのか⁉️
おママったら…。昼前はあんなにぐったりしていたのに…。
元気にジジと私と3人で、かかりつけ医の元へ出掛けました。
年末年始の帯状疱疹騒動を報告し、その跡を見て頂きました。
そして、昼前の体調不良をお話ししました。
血圧は104と70。おママにしては低めですね。
「ここまで帯状疱疹が広がってしまうと、もしかしたら痛みはずっと残るかもしれません。」
「ロキソニンを飲んでからは痛みを訴えませんから、効いていると思います。でも、鎮痛剤をずっと飲み続けるわけにはいかないでしょうし…。」
「帯状疱疹の神経痛のお薬があるのでそれを2週間飲んで様子をみてみましょう。」
処方されたのはタリージェ錠5mgです。
昨年発売されたばかりの新しいお薬です。市販胃腸薬との飲み合わせと、アルコールを含む食品は避けるようにとの事でした。
神経痛のお薬が順調に効いてくれると良いのですが…。
11日土曜日は、おママは1人で認知症専門のデイサービスに行く日です。
朝、機嫌よく出掛けられれば良いけど、少し心配です。
痛みを訴えた場合の為に、ロキソニンを内服薬の袋に入れて持たす旨、デイサービスのファイルにお手紙を付けておきました。
神経痛がしばらく残ってしまうとなると、おママにとって熱中出来る貼り絵が気散じになるのかも知れません。
今回のように、その前段階のパーツの切抜きなどは積極的に一緒にやった方が良いように思いました。
本日アップの貼り絵は、こんな体調に大きな波のあった日に制作されました。
私にとっては神経をだいぶ消耗させた日の感慨深い作品であります。(^◇^;)
おママの貼り絵を見てくださり、ありがとうございます。