(2021年4月16日 アルツハイマー型認知症の診断から約14年2ヶ月)
(2021年4月16日 アルツハイマー型認知症の診断から約14年2ヶ月)
*準備万端
ハラハラ、ドキドキしながらも
昨日、ジジとおママは1回目のワクチンを接種しました。
とはいえ、本人達はケロリとしており、ドキドキハラハラは付き添いの娘たちだけだったかも知れません。
先週の金曜日にオネコさんと問診票を記入して準備をしました。
問診票の中で「現在治療薬投薬を受けている病気はありますか?」
と言う項目があり、その中で「血液をサラサラにする薬」を飲んでいたら、チェックと薬の名前を記入する欄がありました。
「たしか、ジジは飲んでるよね。」
「この項目が『はい』なら、医師にワクチン接種をして良いか確認しろだって⁉️」
私が時計を見たら、クリニックの診察時間終了10分前です。
即、電話しました。
先生に事情をお話しすると、ワクチン接種はOKでした。
「1回目はそれほどではないと思うのですが、2回目で高い熱を出したり頭痛が起きたりする方が稀にいらっしゃいます。念のために解熱剤を出しておきたいのですが…。」
確かにお薬はあったほうがいいですね。有難いことです。
でも、その日は時間切れでダメですし、当日は午後イチで接種会場に出かけるのに、午前中もクリニックに行くなんて❗️ジジとおママには無理ですから。
「では…2回目の接種までに伺えば良いですね。」
接種後に様子を見て行けば良いかなぁと思いました。
しかし、
「だから…ですね❗️ あの〜」
受話器の向こうで先生の苛立ちを感じました。
ですよね…。分かりました。
「接種前に私が代理で伺います。」
当日、私が代理でかかりつけ医に赴き、解熱剤(カロナール)を4日分頂きました。
私が実家に着いた時、ジジはすでに半袖姿。
腕がまくりやすく、すぐにでも接種できそうな出立ちで、行く気満々です。
でも、寒かったらダウンを着ていくつもりだったらしい。気温は24度よ。
やめてくれーーーっ。(°_°)
おママは長袖だったので着替えてもらいました。(^◇^;)
早めの昼食を済ませて、問診票と接種シール、保険証、の必要書類。
そして念の為、お薬手帳。
おママが機嫌を損ねた時に食べてもらおうと思い甘いマシュマロ、そして水筒を持って出かけました。
接種会場までは通常徒歩十分。でも、私達は時間がかかるから受付35分前に出ました。
いつもより早く歩いたため、ジジはヘトヘト。
私は途中で坐骨神経痛が痛みだしてヨタヨタ。
オネコは少々体調不良もあり、一番元気なのはおママでしたわ。
*接種会場
両親に娘2人が付き添う。
その方が会場スタッフの方の手を煩わせないと思いました。
しかし、冷静に考えてみれば、これが密を引き起こしかねないですね。
幸い、予約した会場は大きくて、同じ時間帯の定員は二十人ほどでした。
他に付き添いの方も少なからず居ましたが、密にはなりませんでした。
椅子に座って待つ時間も短く、受付、体温測定、問診、接種とスムーズに流れました。接種後の15分の待機時間を含めても45分くらいですから、自治体の接種会場はしっかり考えて設営されていました。
*何が一番大変だったか?
オネコはジジに付き添い、私はおママに付き添いました。
とにかく、おママは気分が完全にハイになっていたとしか思えません。
会場となった施設は数年前にできたばかりでとても綺麗です。まずそれがお気に召したようです。
そして隣に並んで座っている高齢女性に話しかけるわ、自分の席を人に譲ろうとしたり、果ては受付の若い女性スタッフのピチピチした手の綺麗さを褒めちぎり、自分の手を見せて卑下してみたり…。(°_°)
側から見れば「あの人、どうして、はしゃいでいるのかしら?」という感じでした。
でも、マシュマロの出番が無かったのは良かったです。
そして、一番大変だったのは、
受付と体温測定の後、
問診票に接種者が自署しなければならない時でした。
この自署がなかなか認知症にはハードルが高い❗️
私が別の紙におママの氏名を見本で書いて、おママに書き写してもらいました。
おママは必死で見ながら、なんとか書き写してくれましたが、かなり手間取りました。
問診をしてくださったのは若い男性の医師でした。
そこでもまた、先生の若い手の綺麗さを褒めそやかし、マスクは取るわ、きゃっきゃっと話すわで、おママはちょっとした困った子ちゃんでしたわ。
でも、私には意外でした。
会場で緊張のあまり不機嫌になったり、「帰る❗️」と言い張られるよりは良かったですが、はしゃがれてもね…。
お薬手帳を持参してよかったです。
問診の時、飲んでいるお薬もすぐお医師さんが把握できますから。
血圧の薬は問題ないようでした。
実際注射をするのは、問診に同席していた女性の看護師さんです。。
「聞き手はどちらですか?」
「右です。左にお願いします。」
「少し痛いかもしれませんが、腕をだらんとして、楽にしてくださいね。動いたら危険ですから。」
と言われた途端、おママは身体を強張らせました。
「えー?なんですか?」
危険を感じてか、医師と私でおママの肩と腕を軽く抑えて、ブスリ。
「イターーーーーイ❗️」
おママが叫び声をあげた瞬間に終わりました。
気の毒に…。おママ、痛かったのね。
後は別室で15分待機していましたが、もうおママは注射の痛みもケロッと忘れていたようです。
渡された説明書に「接種後は過度な運動を避けてください」とあります。
ジジにとっては、歩いて帰るだけでも過度な運動だと思われたので、タクシーで帰ることにしました。
会場の入り口でオネコさんがすぐにタクシーを捕まえてくれたので、順調に帰宅できました。
「会場にタクシーで来る人がいて、すぐに拾えたの。2回目は来る時もタクシーにしようね。」
今回、つくづくオネコさんと二人で付き添って良かったです。
認知症のおママと足弱のジジを、同時に一人で見るのは不可能でした。一人で付き添うなら二人を別々の日にしないと無理でしょう。
今朝(5月25日)、実家に電話をかけたら、ジジもおママもどこも痛みや体のだるさもなく、デイサービスには通常通りに出かけたようです。
2回目の摂取の日も、付き添い二人体制で出かけようと思います。
その時も、おママがご機嫌でありますように。(^_^)
おママとオネコが会場まで歩いているの。
*本日アップの貼り絵
4月16日の夕方。
私は「お題パック」を作っていました。しかし、私が設置しようとする側から、おママはそれに興味を示して、貼り絵を始めてしまいました。
(↓)綺麗なのができそうですね。
(↓)デザインを吟味しております。
(↓)さらにお悩み中のおママ。糊付けの途中で迷走しております。
まだ、おママの糊付けが終わらないうちに、私はタイムアップ。
夕食の支度に取り掛かりました。
(↓)夕食の支度ができたので、私はおママの様子を見にいきました。
「あれからどうなったかなぁ。」
全く別の作品になっているではありませんか⁉️
「お母さん、さっきまでやっていた貼り絵はどうしましたか?確か,糊付けまで進んでたよね…。」
「えー?なに?しらないわよ。」
赤いお花が咲いたような綺麗な貼り絵は、どこに行っちまったのでしょうか。(TT)
(↓)「これでもういいの。」
完成のようです。そこで、私はおママに裏面に日付を書いてもらおうとして、
裏返してみたら‼️
ありました…。
おママは貼り絵を1枚仕上げた後に、裏返したのでしょう。
そして、裏面にもう1回、別の貼り絵をしたのです。
時々、おママはリバーシブルで貼り絵をします。でもそれは間違いでやってしまうわけではありません。
むしろ、おママのコンデションとしては絶好調。
制作意欲に満ち溢れてしまった勢いみたいなものです。
私は両面に構成された貼り絵の隅っこに、小さく邪魔にならないように日付を書きました。(^O^)
おママの貼り絵を見てくださり、ありがとうございます。