<四角の細かいパーツの配置にはものすごくこだわっていました。>
(2017年3月6日 診断から約10年1ヶ月 )
貼り絵のファイルを開いて、おママと新作を眺めながら話していると、
「あれっ?」
貼り絵ではない葉書が混ざっているではありませんか。
それは年賀状3枚です。80歳を過ぎると頂く枚数も少なくなりますね。
女学校時代のお友達と知人からでした。それも3年前の…。
これ…。
葉書は葉書でも、私の頭ではちょっと分類が違います。
「これは年賀状ですね。」
「あら、そう?」
「おママの作った貼り絵とは違うし…。」
「そうかしらね〜?」
(2017年3月16日撮影)
このファイルは貼り絵用だから…。
「年賀状は引出しに仕舞いましょうね。」
私がそう勧めても、あまり納得いかない様子でした。
しかし、おママは取り出した年賀状を撫でながら、
「あ、そうかも〜」
と、ようやく納得してくれました。
おママのなかでは自分の作った貼り絵と年賀状の区別が付かないのね。(笑)
この時は開いた場所に、2人で新作の貼り絵を移動させました。
しかし、後で考えると、私は余計な事をしてしまったのかも知れません。
おママが自分で年賀状を貼り絵ファイルに納めた時、
おママなりの思いや考えがあったはずです。忘れてしまったとしても…。
もしかしたら、お友達からの年賀状をファイルに入れて眺めたかったのかも…。
何もおママの目の前で入れ替えなくても良かったのではないか?
私はそこに思い至らず、自分の尺度を押し付けたような気がしてきました。
アルツハイマー型認知症のおママに寄り添っている気になってましたが、
私もまだまだだな〜と、思うこの頃です。(笑)