(2017年8月3日 アルツハイマー型認知症の診断から約10年6ヶ月)
私はブログのアップなどの作業をタブレットで行なっています。
スマホで写真を撮ってタブレットで共有すれば、写真の貼り付けも簡単ですもの。
でも、パソコンのキーボードに長年親しんだ世代なので、タブレットって文字入力しにくい…。その悩みも、最近タブレット用のキーボードを導入したので(娘のアズキから拝借しただけですが)かなり不便さから解放されました。(笑)
*おママにブログを見てもらう時は…
それはさておき…。
私は貼り絵の写真撮影の後には、
なるべく直ぐおママにブログを見てもらうようにしています。
それは、何のために写真を撮るのか、写真がどう使われているのかを、おママに説明するためです。
おママには記憶能力はありませんから、その都度、時間が許せば見せます。
でも、これはなかなか…、気を使うものです。特に次の点です。
☆ブログタイトルは見せない。
おママはアルツハイマー型認知症の診断を受けて10年以上経ちます。
当然ながら自分がアルツハイマーであるという自覚がありません。
すぐに忘れるとはいえ、現実を突きつけられると、一時的に心が乱れるでしょう。
ただでも、混乱して頭痛を起こしやすいおママの脳ですもの。
そうなると、私達周りの者も大変だし…。
でも、おママがアルツハイマー型認知症という言葉の意味を解しているかというと、それも定かではありません。私の老婆心かもしれませんね。
幸い、たくさん並んだ文字列をじっくり読む事はしないから、おママは内容までは読みません。(ホッとしている私)
☆主に写真を見てもらう。
基本的におママに見てもらいたいのは貼り絵の写真ですから、
1記事に2枚以上の写真が含まれているものを選ぶと、おママは喜びます。
特に制作途中の写真があると、会話が弾みます。
そうなると、カテゴリー『貼り絵の制作について』の記事が無難かしら。
*パソコンで見てもらうか?タブレットにするか?
これまで何回か、おママをデスクトップ型パソコンの前に連れて行って、ブログを見てもらいました。
貼り絵を入れているファイルを開きながら、
「あ、これはこれと同じ! あっ、これもある」
たいそう喜んでくれるのは良いのですが、
「どうしてここに(ファイルに)あるものが、こっちに(パソコンに)入っちゃうの?」
そう何度も聞かれると、説明が大変でした。
ひとしきり説明すると、また最初に返って
「どうしてなの?」
となるからです。
でも、おママの感覚からすると、自分が越前和紙のハガキに様々な紙を切り貼りした貼り絵が、なぜテレビみたいなパソコンという額縁の中に映し出されているのか。
大いなる謎でしょう。
おママにとってパソコンは遠すぎる存在でした。
それで…、
先週の金曜日はタブレットで見てもらいました。
手に持って見られるし、おママには身近に感じられるかなと、私は考えました。
「ほらお母さん、私がやっているブログで、お母さんの貼り絵を毎日紹介しているのよ。」
「あら、本当だわ。きれい!良いわね〜、同じものが載っているわ。」
感嘆して喜んでくれるのは良いのですが、
どうもおママはタブレットの形状から、本か雑誌だと思ったのでしょう。
嬉しそうに貼り絵の写真を指でなぞり始めました。
「あれ?あれ、やだ、動いちゃう。」
そうです、タブレットは紙ではないので、触れば動いちゃうんでした〜。
「ちょっと待って、私が動かすから。」
でも、触って動くとなるとおママも触りたい気分になるようです。
しかし、触れば触るほど、画面はおママの意図とはかけ離れていきます。
写真が大きくなりすぎたり、写真を見ていたのにスクロールされて見えなくなったり。
その結果としてタイトルをバッチリ目撃してしまったり…。
「ねぇ、アルツなんとかって書いてあったわよ。」
あぶあぶ…、あぶない…。
慌てて私がスクロールして隠したら、おママは今度は広告を触ったらしく、ブログ自体が画面から消えてしまいました。
「あ〜っ」
パソコンで見てもらうより何倍も疲れました。
パソコンだと自分でマウスを持って操作しようとはしませんから。
タブレットはパソコンより身近で、おママにも楽しめるかと思ったのですが、
それが逆効果だったようです。
おママもタブレットに触り慣れれば良いのかも知れません。
でも、前回の経験が記憶に残らないから、
同じ事の繰り返しでしょう。
教訓…。
当分、おママにブログを見てもらう時は、パソコンにしよう…。
おママの貼り絵を見て下さり有難うございます。