アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

aibo どうですか? AIどうですか?

 

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(2018年11月 14日  アルツハイマー認知症の診断から約11年9ヶ月)

 

これは昨年(2018年)9月のこと。

昼食後、私は眠気に襲われてボンヤリしていると、ジジが突然言いました。

ソニーで新しく出したあの犬のロボット知ってる?」

私、ちょっと目が覚めました。

「アイボでしょ。知ってるわよ。新しくと言っても、発売から半年以上経つし。」

「そう、知ってるか…。」

「見かけも犬っぽくて可愛いよね。」

「あれ、買ったらどうかと思うんだが…。」

「高いわよ。」

「知ってる。調べたよ。」

 

ほほぅ〜。知った上で言うのね…。本気度は高いなぁ。(^_^;)

 

「何のために買いたいの?」

「パソコンをやっていると、おママがすぐにやって来て、あーでもない、こーでもないと言うから、あれにおママの相手をさせようかと思って。」

「…………(笑)」(^O^)

 

気持ちは分かるけど、私は思わず笑ってしまいました。アイボちゃんにおママの相手をさせようと思ったわけね。

 

「今のアイボはAIで人に慣れたりコミュニケーションが取れるようになってくるんだよ。」

「それで、この件はオネコに相談したの?」

「いや、まだ…。」

「私が良いわねと言ったら、直ぐにでもポチッとしようと思ったんじゃない?」

ジジはバツが悪そうに笑いました。

 

⬇︎aiboの公式サイト

aibo.sony.jp

 

おママにどうなのか?考えてみる。

aiboの詳しい性能は上の⬆︎公式サイトを御覧頂くのがベストだと思います。

新型のAIが搭載されたaiboちゃんはとても可愛くてお利口さんです。

成長してできる事がだんだん増えます。そして、人と関係を築いていかれます。

 

例えば人がaiboちゃん対して頻繁に話しかけていると、aiboちゃんの方も積極的にその人に懐いて来るそうです。その反対に人がaiboちゃんを放っておくと、aiboちゃんの方も懐かず寄ってこないそうです。

公式サイトの動画を見ると、私も俄然、欲しくなりました。

(この子が我が家に居たら良いなぁ。)

しかし、私の家にはaiboちゃんが歩き回るほどの広さがありません。σ(^_^;)

 

それで、おママにはどうでしょう。

 

ジジと私がこの会話をした2018年9月の段階では、「見廻り機能」や、御主人様の異変を遠くにいる家族に知らせる機能が搭載されていませんでした。(注1)

もし、ジジやおママが急病で倒れたとして、

「それを察知してオネコや私のスマホにメールをくれる機能があればまだしもだけど…。それがないなら、私としては要らないかなぁ。」

 

それにですよ…。おママは新しい家電製品に慣れる事が出来ません。(注2)

実は2年前に購入した電気ケトルすら未だにその存在を認識できていません。

記憶障害、認知機能障害は重くなっているのですから、

aiboを見る度に、おママは始めて見る謎の物体と感じるでしょう。

しかも勝手に動く❗️怖がるかもしれません。

かえって『あれは何なの?どうして動くの?急に後ろから吠えたわよ❗️』ってずっと問い詰められ続けるわよ。」

 

そして、私がおママには無理だと判断した1番の理由はaiboの動作音です。

公式サイトの動画を見ると、そんなに大きな音ではありませんが、それでも機械が動くような動作音があるのです。おママは音に過敏なので、かえってaiboがストレスになる可能性もあります。

 

オネコに相談して見ると、ほぼ⬆︎上の意見と同じでした。

aiboの本体価格は198’000+消費税

アップデートや成長していくために必要な通信費は3年契約で1ヶ月2,980円

これだけの出費に見合う効果があるかは疑問よ。」

オネコにそう言われて、この件は沙汰止みになりました。

 

(注1)

aiboの「見廻をする機能」は2019年2月中旬にリリースされるそうです。

どんどん進化してaiboちゃんはお利口さんになりそうですね。(^O^)すごいなぁ❣️

⬇︎見廻りをする機能

aibo.sony.jp

 

介護の未来に

現在のおママにaiboは向かないと思いますが…。

私は将来絶対にAIはもっと身近なものになると思います。

犬型だけでなく、高度な人型ロボットも普及していたら良いなと思います。

そして私が高齢者になる頃にはAI搭載「介護補助用ロボット」になっているかも知れません。

 

一人暮らしになっても、何とか自立した生活を送りたい…。私はそう思います。

もし、私が足腰が弱くなり動けなくなってきたら…。

人型ロボットの腕に掴まり、支えられながら、ゆっくり家の中を動けたらいいな。

いつも私の側にいて、家事をする時に手助けをしてくれたらいいな。

私の血圧や脈拍などのデータを記録して、かかりつけ医に送信してくれたらいいな。

薬を服用する時間を教えてくれたり、薬の情報や個数を間違いなく指示して欲しい。

ちょっとした話し相手になってくれたら嬉しい。

私の聴きたい音楽を流して欲しい。

などなど…。

そして倒れた時は、離れて暮らす娘に知らせて、救急車を呼んで欲しい。

 

ロボットと暮らす。そんな老後も悪くないんじゃないか。そう思います。

でも、認知症になったらどうでしょうか?

記憶障害と認知機能障害が重くなったら、ロボットの存在やその能力が理解できなくなるかも知れません。

認知症になる前から一緒に暮らしていれば、何とか上手くやっていけるでしょうか?

その時、認知症の私は人型ロボットを見てどう反応するかしら?

ロボットも私の言動に困惑して動かなくなちゃうかしら?

AIと人間の関係もまだ始まったばかりです。

未知数な分、楽しみでもあります。

 

相互読者のかこさんのブログ記事です。

今回の新作漫画には、とても考えさせられ、感じる事が多かったです。是非ご覧くださいませ。⬇︎

kozikokozirou.hatenablog.com

 

(注2)

電気ケトルの経緯は⬇︎(。-_-。)

 実はいまだに古い魔法瓶と電気ケトルは共存しております。(^。^)

harienikki.hatenablog.com

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おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。