アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

月末企画❗️今月のイチ押し‼️(2020年5月版)昔の名残が大活躍!

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(2020年5月29日 アルツハイマー認知症の診断から約13年3ヶ月)

 

『月末企画❗️今月のイチ押し』とは…。

 このシリーズはその月におママが制作した貼り絵の中で、私やオネコが1番気に入った(面白いと思った)作品をご紹介するものです。

「月末企画❗️今月のイチ押し‼️」というカテゴリーがあるので、もし、ご興味があれば、他の月の「イチ押し」もご覧下さいませ。m(_ _)m

 

おママは今月5月29日現在で22枚の貼り絵を制作しました。

その中から「今月のイチ押し‼️」を選ぶ判断基準は⬇️こんな感じ…。

 

①綺麗もしくは興味深い作品。

②制作エピソードがある。

③制作途中の写真があれば尚良し。

④おママの独自性が強い作品 

 

今回も①②③④に該当します。(^O^)v

 

5月も先月に引き続き、私は週2回しか実家へ行っていません。

いえ、実際は義母クレバァの闘病サポートもあり、週1.5日くらいでした。

オネコさんも在宅ワークや孫ちゃん達の事があり、何かと忙しい。

そんなこんなで、今月はオネコと「イチ押しミーティング」をする機会もなく、

私の独断で「今月のイチ押し‼️」を決定致しました。

 

今月も先月と同様に、おママは自分から貼り絵に取り組む事ができなくなっています。

そして、やはり「お題方式」も上手く機能していません。(^◇^;)

 

 しかし、私が実家へ行った時に、おママが興味を持ちそうな紙を用意して、切り抜く作業から始めれば、自然と貼り絵に進んでいきます。つまり、おママと一緒に「お題」となる紙片を作っていけば、まだ制作が可能です。(^O^)

 

 (注)「お題方式の貼り絵」とは…。

昨年の夏ぐらいから、おママは貼り絵に使う紙を自分で1から探して選ぶ事が難しくなってきました。それが出来ない時が増えてきました。それで、あらかじめ私が作業机に何種類かの紙や切れ端を出して置き、まるでおママが貼り絵をやり掛けていたと思えるようにお膳立てをする事が増えました。私はこれを「お題方式の貼り絵」と呼んでいます。

 

18年前に、おママの歴史を感じる

私が「今月のイチ押し」に選んだ作品ですが…、

2枚のマーブルペーパー以外は、全て薄く削いだ皮革です。

 

前々から古くて妙なクリアケースが、おママの作業机の上で埋れていました。

その中身が何かというと、薄く削いだ革の切れ端です。

昔、50代後半から60代にかけて、おママはルリユール(ヨーロッパの伝統的な製本技術)を習い、その技法の一部である革のモザイクと工芸金箔に取り組んでいました。

これはその時の名残なのです。

 

5月29日金曜日の午後、私は「お題」にするべき材料に窮して、このクリアケースを手に取り、開けてみました。

(↓)こんな感じです。

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harienikki.hatenablog.com

 (↓)ひっくり返してみると、こんな感じでした。

あら…⁉️ディズニーシーのパスポートがありました。それも、2002年6月11日の日付。今から18年前です。

おママは68歳。ちょうど革のモザイク技法や工芸金箔の技法に取り組んでいた時期と一致しますね。

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( おママ…、この日、誰とディズニーシーに行ったのかしら?)

私は以前、千葉県に住んでいました。わりと浦安には行きやすかったので、娘のアズキが小さい頃はよくディズニーランドやディズニーシーに出掛けたものです。

ジジとおママを誘って出掛けた事も2度くらいありました。

(その時のかしら? それとも、オネコの家族と行ったのかしら?)

恐らくね…。

ディズニーランドは体力的には疲れるけど、おママも楽しかったのだと思います。だから、入場券を記念に残していたのでしょう。(^O^)

 

この「お題」に夢中!

 そんなノスタルジーに浸っている場合ではありません。

「お題」にするんだから…。(^O^)

おママと2人で中身を出してみると、

「あら、いろいろあるわね、これ、どうしたのかしらね。」

おママさんよ…。

どうしたもこうしたも…、クリアケースに切れ端を貯め込んだのは貴女でしょう。

「ほら、触ってみると分かるけど、これは革よ。紙じゃないの。」

「へぇ〜、そうなの?」

イマイチ、自分が大事にとって置いた事はお忘れのようですが、すっかり「お題」は気に入ったみたいです。(๑˃̵ᴗ˂̵)

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 「これをああして、こっちはこうしてみて…、どうかしらね…。」

試行錯誤中です。

切れ端は文字通り、必要な物を切り取った残りです。だからこその特有な形をしているから、思いがけない面白さがあります。

 革だから紙と違って、多少伸ばしたり開いたりしても千切れません。

円形を型抜きした物も有りますね。

おママは夢中で構成を考えていました。

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これに決めます

ものの4〜5分で、おママはデザインを完成させました。

「これで糊付しますか?」

「これに決めます。」(↓)

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 「面白いですね。カッコイイですよ。」

「そうかしら。」

おママは嬉しそうに顔を綻ばせました。

 

でもね…。糊付をする時に、大きく変わってしまうのはいつもの事です。

なにせアルツハイマー認知症歴13年のおママですから。

せっかく配置しても、糊をつける為に画面から持ち上げたら最後、何処に貼り付けるのか忘れてしまいます。(°▽°)

 

問題発生❗️

貼り絵の左半分を糊付けし終わった時、問題が発生しました。

中央のメインパーツである肌色の舟形を、おママが持ち上げて裏に糊をつけようとした時、実はこれは赤い革の裏面だった事が判明したのです。(^◇^;)

おママは、肌色を念頭に置いて他の配色を決めました。だから、これは大問題❗️

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(↓)舟形を表面の赤にするとこんな感じ。 

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 (↓)当初の配色はこんな感じ。

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 「どうしよう。どっちがいい?」

流石のおママも困惑気味です。何度も舟形をひっくり返して赤にしたり肌色にしながら悩んでしました。

「どっちでも良いわよ。おママの好きな方を決めてよ。」

こんな事を言うと、アルツハイマー認知症の人は余計に悩みそうですが、これは私の作品ではないから、おママに決めてもらわないといけません。

私は内心、肌色の方がいいと思いましたが…。

 

おママが選んだのは、赤い表面でした。

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 そして、何を思ったのか、小さな黄色い革にハサミを入れ始めました。

鳥のような、花びらのような、フォークのような⁉️

不思議な形を切って、赤い舟形と三角の間に貼りました。

これが画面に緊張感をもたらしているようで、結果的には良かったのではないかしら?

(^O^)

 

紆余曲折ありましたが…。

兎にも角にも、昔の名残が宝物に変じたような作品を、

「今月のイチ押し」に決定‼️

👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏


おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。