アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母が作った貼り絵たち。

「グッ」がお好み

f:id:harienikki:20171001234453j:plain

(2017年8月4日アルツハイマー認知症の診断から10年6ヶ月

貼り絵を拡大していただくと見えるのですが、上下の辺の中央に鉛筆で付けた点があります。この中心位置の印を頼りにおママはパーツの配置を決めていったようです。)

 

  こないだの金曜日。

私は「月末企画」を選ぶために、おママと貼り絵ファイルを見返していました。

「どれが良いかしら?」

どうせなら御本人の希望通りにしたいものです。

それなのに…。

 

「どれでも良いわよ。分からないし。」

 

そんな、どうでも良いような口ぶりです。

「お母さんは、この中でどれが一番好きなの?」

その聞き方のほうが、おママは分かりやすいかと思ったのです。

 

しかし、超絶難解な答えが返って来ました。(笑)

「私はね、グッとしたのが好きなの。」

具体的にファイルの中で、どれかを指差してくれればいいのですが…。

 

おママは単語が急速に失われてきているとはいえ、もう少しヒントがないとね…。

「グッ…って?」

すると、おママは両手の平を胸の前で近付ける動作をしながら

「グッ…❗️」

と言いました。左右の幅が詰まった構成という事でしょうか…。

「つまり縦長ってこと?」

今度はおママの方が首を傾げます。そして、指で四角を作って言いました。

カチッ❗️としたのが好きよ。」

「あぁ〜〜、なるほど。」

それならイメージ的に分かりますわ。

 

確かに、おママはシンメトリーのような、統一感のある構成が好きです。

それを「グッ❗️」と言われてもね…。(笑)

でもさ…。

私が聞きたいのは、おママの好みではなく、好きなのを1枚選んで欲しいのに。

(笑)

具体的な物の名前が分からなくなっている昨今、

当然ながら、おママは抽象的な内容は表現しきれません。

 

おママの好きなシンメトリーの貼り絵は、左右上下を揃える必要があります。

定規で位置関係を計りながら構成しているようですが、難しい作業だと思います。

最近は、それが上手くいかない事が増えてきました。

 

これは漠然とした私の杞憂かもしれません。

でも、お好きな「グッ❗️」「カチッ❗️」が上手く出来なくなると、

おママの制作意欲が下がらないと良いけれど…。