(2017年10月9日 アルツハイマー型認知症の診断から約10年8ヶ月)
*おつかい
今日(11月6日)実家へ行く時、私は最寄駅周辺のスーパーで買い物をしました。
「昨夜のおでんが残っているんだけど、具が足りないからシュウマイでも買ってきてよ。」
ジジに頼まれたのです。
ジジ料理ですから、袋入りおでんをお鍋に開けて温めるだけです。寒くなると、そのお手軽おでんも美味しいですね。
ジジは翌日残りおでんにシュウマイを入れるのが好きなんですよ〜。
それで、私はシュウマイを買って実家へ行きました。税込193円也。
*相変わらずのお帳面
お帳面とは…。
このブログで何度も話題にしている、おママの「家計簿もどき」です。
前日の残高から本日の支出を引いて、本日の残高を出すだけのもの。
このお帳面、残高とお財布の中身がいつも若干違ったりしますから、やって意味があるのかといえば、家計管理の面では無駄でしょう。
しかし、長年きちんとした家計簿を算盤を駆使して付けていたおママです。
今でもパチパチやろうとすれば使えるので、おママの能力を保つためには有益だと思います。
私は例によって、おママにお帳面をつけてもらってから、シュウマイの立替を払ってもらわなければなりません。
*冴えてるぞ⁉️
買い物が1つだけだったからか、今日のおママはとてもスムーズに出来ました。
お帳面に「シュウマイ 193円」と記入してから、おママは財布から小銭を出しました。
「あなた、203円上げるから……。」
今日は冴えてますね❗️
おママは私からお釣りとして10円もらいたいのでしょう。
今回のように小銭が不足した場合のやりとりは、最近のおママには難しくなっていたのです。
今日のおママは本当に素晴らしい。
私は自分の財布から10円玉を出そうとしたら…、おママったら…。
「あら、いいわよ。10銭は要らないわ。」
「……、10銭?」
「そうよ、10銭はいいわ。」
「10円でしょ。」
するとおママは小首を傾げました。
「えっ?10円?」
203円は大丈夫だったのに、急に10円は10銭になってしまいました。
今日この時のおママの中では、まだ銭単位が日常生活でも通用していたようですね。
まったく、いつの時代やら⁉️ (^O^)
*調べてみると
私は気になって、銭単位の通貨がいつまで流通していたか調べてみました。
それは昭和28年(1953年)です。
当時はインフレが進み、日常の買い物では銭硬貨は使われなくなって、使用価値を失ったのも廃止の一因だったそうです。(現在でも利息や外国為替の計算には銭単位も使われています。)
おママは昭和8年生まれですから、20歳ごろまでは銭硬貨を手にしていました。
新しければ新しい事ほど全く記憶のないおママです。
物心ついて20歳くらいまで使っていたのですから、おママの認識では小銭は円より銭なのかも知れません。(^。^)b
(11月7日追記)思い出したのですが、おママは20代後半で結婚するまで、銀行員でした。配属されたのは外国為替の取引を扱う「外為(ガイタメ)課でした。この課は銭硬貨が廃止されても「銭」「厘」単位を扱っています。一般より長く、おママは「銭」に馴染んでいた可能性もありそうです。
でも夕方の買い物から帰った時のお帳面付けの時、おママは円以下の単位を言う事はありませんでした。
昼はたまたまの事だったようです。ホッとしました。
ちなみに、1円は100銭ですって。
1円未満のお金が使えなくなったのはいつからですか? : 日本銀行 Bank of Japan
⬇️この韓紙を使いました。
おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。