アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母が作った貼り絵たち。

これは何でしょう?

f:id:harienikki:20171207215757j:plain

(2017年11月13日  アルツハイマー認知症の診断から約10年9ヶ月)

 

珍しく台所で右往左往

   最近、台所に立つ気もなくなってきたおママ。

あ、おママだけではありませんね。私もです。

 

しかし、おママは元々食いしん坊だから、アルツハイマー認知症が進んできた昨年の夏頃までは、率先して昼食も夕食も野菜たっりのスープを作っていました。

それを思うと、寂しいものです。

 

昨日のおママは珍しかった…。

「何か、やるわ」と言いながら、昼食の準備をしていた私の後ろをウロウロしておりました。

すでに私はデザートの林檎を切ってむいていおりまして、白いお皿に盛り付けていました。

「これ、どうするのかしら?」

「あ、これをテーブルに持って行ってくださいな。」

「あっち?」

「はい、お願いします。」

「あー、これ、これ、何だっけ、あっちにやるのね。」

今年はおママの頭に中から、沢山の単語がこぼれ落ちたように思います。

せめて林檎くらい言えて欲しいです。私は無常感に襲われました。

 

クイズ

それで、酷だとは思うのですが、

私は林檎の盛られたお皿を両手で持つおママに

「これは何でしょう?」

と聞いてみました。おママは案の定、答えられません。

「あー、これはあれでしょう。ほら、あれあれ。」

そうです。あれですわ。ヒントを差し上げましょう。

「これって、ご飯かな?お菓子かな?果物かな?」

するとおママはピンときたようです。

「くだもの!」

そして、少し間を置いて「りんご!」と答えたのです。

「あたり!」

おママは「私って、しょうがないわね〜」と言いながら。嬉しそうに笑いました。

 

でも…。

  忘れていたのに、おママはよく導き出せたなと思います。

手掛かりがあれば、このように記憶の回路がつながる事もあるのかも知れません。

 

でも、でも…。

今回は、たまたま運良く単語が出てきたから、おママもスッキリしたと思います。

出てこなくても、おママはその事もすぐに忘れるとは思います。

しかし、やはりモヤモヤした不快感は残るでしょう。

忘れたものを無理に掘り起こさせる事は、おママを混乱させるだけかも知れない。

 

あまり考えもせずに、クイズもどきをしてしまいましたが、

どんなもんだか…。

私はちょっと反省してみたり、考えすぎだと思ってみたり…。

 

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。