アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母が作った貼り絵たち。

言語の壁を超えていけ⁉️

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(2018年9月30日  アルツハイマー認知症の診断から約11年7ヶ月)

 

運んでくださいな

昼食の準備は余裕をもってやりたいのですが、私はいつもバタバタです。

もう少し早く行けばいいのですが、買い物をして実家にたどり着くのは11時を大分回っている事が多いものですから…。

 

9月下旬の話ですが…。

この日もそんな感じで台所に立っておりました。

 

汁物は食べる直前に熱々を出すのが正しいのでしょう。高齢になると、それだと取り落としそうだから、私は少し温くなった加減でお椀によそいます。

(熱々でないから、おママに運んでもらおう。)

3つのお椀に味噌汁をよそいながら、

「お母さん、すみませんが、お味噌汁を運んでくださいな!」

と声掛けすると、食卓に居たおママは「はーい!」と元気にお返事をしてくれました。しかし、おママはピンとこないらしく、ジジに訊ねていました。

「お味噌汁って?どれ?」

嗚呼、おママよ。味噌汁が分からなくなったのね…。(°_°)

「向こうでチャーコさんが運んでって言ってるよ。」

ジジが付け加えても、おママはピンとこないらしい。

「お母さん、台所から食卓にお味噌汁を運んで下さい。」

私がそう言ったら、おママはなおさら混乱したようです。

「台所って?」

嗚呼、おママよ。長年、あなたが料理をしてきた場所は「台所」なんですよ。(°_°)

私は手を止めてもママの様子を見に行きました。右往左往しながら、反対方向の作業机に向かおうとしているではありませんか…。

それにはジジも慌てて、

あっちに行けば、分かるから❗️」

台所を指差しておママを促しました。

この後すぐに、おママはお盆で無事にお椀を運ぶことが出来ました。v(^O^)v

 

「こ・そ・あ・ど」が頼り

最近のおママは簡単な言葉が出てきません。

「台所」「お味噌汁」は主婦にとって馴染み深いものなのに…。

分かる時は分かるのでしょう。

でも、この日のように、咄嗟に口から出ないだけでなく、何を指す単語なのかも分からない事があります。

そのような時は「こっち・そっち・あっち・どっち」「これ・それ・あれ・どれ」などの 「こ・そ・あ・ど」を多用して、最後は「指差し」などの身振り手振りが最も有効な意思疎通手段になってしまうのかしら。

これこそまさにボディランゲージですね。

 

ふと、思ったのですが…。

言葉の通じない外国人同士がボディランゲージで必死に会話しているのと、どことなく似ているような気がしました。

もしかして、おママは日本語という言語の壁を超えつつあるの⁉️  (^_^;)

いやいや…。(^。^;)

 

 本日アップの貼り絵

 第52回キャノンフォトコンテストの募集要項の表紙を使ったと思われます。 

⬇︎は このコンテストの入賞作品集です。文字の配置は違うでしょう。でも背景のデザインは同じです。色合いがとても素敵なので、おママも触発されて、数点の貼り絵に使われています。

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cweb.canon.jp

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。