(2017年11月12日 アルツハイマー型認知症の診断から約10年9ヶ月)
*塗り絵はキライ
7月から週に1度、2人で通うようになったデーサービス。生活サイクルに組み込まれて順調に続けております。
12月はクリスマス会など行事があるようですね。
毎月、スタッフの方はカレンダーの塗り絵を勧めてくださるようですが、ジジに言わせれば、
「おママは塗り絵を嫌がるんだよね。」
どうして、こんなに貼り絵をしているのに、塗り絵は嫌いなのだろう。
ちょっと不思議でした。
*なぜキライ?
それでも、12月に入って最初のデーサービスの時、
おママは頑張って⬇️の塗り絵をやったそうです。
相変わらず、綺麗に塗っていますね…。
「色はおママが自分で決めたの?」
私が聞くと、ジジは首を横に振りました。
「いや。どうしたらいいか分からないって言うから、こっち(ジジ)で決めて指示したよ。正反対の配色にして見たんだ。」
トナカイのソリやサンタクロースもだいたいジジが配色を決めて上げたそうです。
それで、塗ったのはおママ。
(なるほど…。)
白地に黒い線で描かれた塗り絵に、1から色をつけていくのが辛いのかも知れません。どこからどう塗ったものか?途方にくれるおママの姿が目に浮かびます。
しかし、8月にデーサービスでやった時は自分で色を決められたそうなのです。
ちょっと症状が進んだのでしょうか?
でも、向き不向きの問題かも知れませんね。
実は、才能のない私も子供の頃はそのクチでした。
お絵描きと言えば、白い画用紙を前に途方に暮れ、
塗り絵をしようとすれば、何から何色で塗ったらいいか迷っていました。
おママの貼り絵は、初めから色のついた紙を使っています。
包装紙や広告写真などを、切ったり貼ったり色合わせをして構成しています。
塗り絵の沢山ある白い枠の中に、1から配色していくより楽しいのかも知れません。
思えば、おママの貼り絵は、おママにとって気軽にできる最も向いた技法(?)。
だからこそ、おママの貼り絵なのですね。
⬇️8月の塗り絵はこちら。
*本日の貼り絵について
久しぶりに、私がGWに行った 草間彌生展 「わが永遠の魂」で買った折り紙を使っています。
左下の四角に「しのびがたい愛の行方」と書いてありますね。
それから考えますと、折り紙ではなく、折り紙の表紙でした。⬇️これです。
この貼り絵にも「きびだんご」の包装紙がちょっとだけ使われていています。
おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。