アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

わかっちゃいるけど…。

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(2018年6月11日  アルツハイマー認知症の診断から約11年4ヶ月)

 

自戒の念

私はなるべくおママには丁寧な言葉使いで接しています。

忘れた事、見当識障害でおかしな事をやってくれた時、

声を荒げたり責めてもマイナスな感情だけが残って、お互い精神衛生上良くありませんもの。

それに、おママは私を娘(つまり家族)と認識していない可能性もあります。しかも、おママは直前の記憶も失われます。

他人から急に強い口調で何か言われたら、誰だって嫌ですよねー。

 

しかしながら…。(溜息)今週の水曜日、私は自分のを上手くコントロール出来ませんでした。反省‼️

 

おママ、マグカップを割る

食器棚を開けて、お菓子を出すのに丁度いいお皿を探していたおママ。

「いいのないかしらね〜。」

ガチャガチャ食器を触っているうちに、ガッチャーーン‼️

マグカップが1つ床に落ちて、木っ端微塵に破片が散らばりました。

 

「あーー、大丈夫よ。こんなのは、大丈夫。」

おママは自分に言い聞かせるように、私と一緒に大きい欠片を拾い始めました。

「お母さん、いいから、私がやるから。」

親指を切ってたくさん血が出たら気の毒だし、後で何故怪我をしたのかを忘れて、ジジに「この指はどうして?」とシツコク聞くでしょう。あくまで、こちら目線ではありますが、できる事なら極力面倒は回避したいものです。

「いいの、いいの。私は大丈夫。こんなのよくやっているから。」

しかし、おママは数ミリほどの破片まで指で摘んで拾おうとします。しかも、細かい破片が散らばっているところに、わざわざ足を踏み入れてきました。

「お母さん、破片が散らばっているから、来ないで‼️」

「平気よ。大丈夫だから。」

大丈夫じゃないわ‼️ 

 

おママは靴下を履いていますが、その足で細かい破片の上に乗ったら足の裏は保証の限りではありません。(°_°)

それに、靴下に付いた微細な破片が家中に広がったらどうするの〜❗️(T_T)

 

私、切れました。

「いいから‼️お母さん‼️どいてよ。あっちに行っていて‼️」

ジジに見張っていてもらい、私はすかさずガーッと掃除機を引っ張り出しました。

それでも、おママは踏み込んできそうなので、私はもうひと叫び、

「あっちに行っていて‼️」

黄色い声でおママを追い払いました。

 

ジジにはコードレスハンディータイプの掃除機で使ってもらい、2台で念入りに床をかけました。おママは少しの間、しょげていました。

 

片付けだけでなく怒鳴った事で、私は随分消耗してしまいました。その日は帰宅してからも、後味の悪い感触が残っていたものです。

はぁ〜。(溜息)やはり、怒鳴らないようにしよう…。

 

去年は「ユマニチュード」を意識して ⬇️ の記事も書いていたんですが…。

上手くいかない時もありますね…。自戒を込めて貼り付けます。m(_ _)m

harienikki.hatenablog.com

 

 本日アップの貼り絵

以前ご紹介した「カエルまんじゅう」の包装紙を使っています。

と言っても、今回カエルちゃんは登場しません。笑笑

こういうのは抜け殻って言うのでしょうか?

いえいえ、とんでもない!オタマジャクシからカエルに成長する間、脱皮しませんもの。(^。^)a

これは「幸福・大吉・福カエル」の名残ですね。おママにはカエルちゃんを切り抜いた跡の形も面白かったのでしょう。

作業机の上に残っている細かい切れ端を宝物みたいに、内にも外にも貼り込んで、

縁起の良さそうな貼り絵となりました。

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青柳総本家「 カエルまんじゅう」については⬇️にも包装紙を使った作品があります。

 

harienikki.hatenablog.com

 

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。