アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

柿レッスン・2019

 

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(2019年10月2日 アルツハイマー認知症の診断から約12年8ヶ月)

 

今は柿 

季節を彩る果物の数々。

おママは果物が大好きです。

私が実家に行った時はおママに果物の皮剥きをしてもらうようにしています。

おママにはなるべく出来ることは続けて欲しいから。

これは家でできる簡単な機能訓練だと考えて、私は取り組んできました。

 

 冬はリンゴ、春からはオレンジ、キウイ。夏は梨。

そして秋、特に10月からは柿に取り組んできました。

でも、柿って滑るんです。

俎板の上でおママは頑張っていますが、「ヌルっ」と手を滑らして落としそうなので、おママもおっかなびっくりでした。

harienikki.hatenablog.com

 

 ( ⬇︎おママは頑張っています。)

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おママと柿(今年の特徴)

私が子供の頃は種のある柿が主流でしたが、昨今のスーパーでは種なし柿が多いですね。(東京だけかしら?)

 

種なし柿は熟れてまいりますと、元々種のあった辺りや中央が柔らかく透明になり、それがまた甘くて美味であります。

 

果物が好きなおママにとって、柿もたまらなく好きだったようです。

私がまだ実家にいる時に、おママは剥く時に崩れそうなくらい柔らかく熟れた柿を

「甘くなって美味しいのよね〜」

と喜んで食しておりました。

剥けないほど熟れたら、包丁で半分に切り、果実をスプーンですくって食べていたほどですから。(^O^)

 

それがですよ…。

今年のおママは柿を剥く時に、その熟れて透き通ってきた、あの甘い部分を、

「ここはダメよね」

と切り捨てようとするのです。

まるでリンゴの芯の部分のように切り取ってしまいます。

(⬇︎下の写真手前の2切れがそうです。)

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おママは毎回これを繰り返すので、私は柿を剥くおママの側に立って、見張っていなければなりませんでした。

 

「あーーーっ、お母さん‼️リンゴと違って、そこは芯じゃないのよ。甘くて美味しいところだから、切り取らないで❗️」

「リンゴって何?」

「………。」

 

「あーーーっ、お母さん‼️リンゴと違って、そこは芯じゃないのよ。甘くて美味しいところだから、切り取らないで❗️」

「ここはダメになっているのよ。昔から私は取ってます‼️」

「………。」

 

何を言っているんですか…。おママさん…。(^◇^;)

 

おママと柿(思い出)

私がまだ子供の頃の事です。

おママは朝食のトーストの上に剥いてスライスした柿を載せて食べていました。

私の感覚では、生の果物をトーストに挟んで食べるという事が斬新すぎて、目が点になってしまいました。

 

「お母さん…、どうして柿をトーストに?」

「だって、甘く柔らかくなって、ジャムより美味しいわ❗️」

 

まず、トーストにバターかマーガリンを薄く塗ります。

次に、トーストの面積の半分にスライス柿を載せます。

そして、載せた柿を挟むように、トーストをパタンと二つ折りにするのです。

 

確かに不味くなる要素はないかも知れません。

私は試した事はありませんが、

おママの美味しい顔は今も眼に焼き付いております。

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チャーコは試してないから、お味に責任持てません。(^○^)/


 本日アップの貼り絵

柿のイメージに合う貼り絵を選んでみました。

最近には珍しく、複雑で貼るのも一苦労でした。

 

 ⬇︎おママは頑張ってます。

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⬇︎お悩み中。

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 ⬇︎よく登場するティーパックの個別包装袋。これを使っています。

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グレー系の紙は四葉のクローバー模様の中に「KYOSAI」という文字が同居しています。共済保険から届いた封筒の内側の模様かしら?

 

ママの貼り絵を見てくださり、ありがとうございます。

「お題」ですよ。

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(2019年9月2日 アルツハイマー認知症の診断から約12年7ヶ月)

 

風邪をひいたかな?

東京も朝晩はめっきり肌寒くなってきました。

昼間はわりと暖かいのですが、寒暖の差が大きいのですね。

毎年この時期に、ジジとおママはインフルエンザの予防接種をします。

今年は流行が早かったそうですし、2人とも風邪気味になる前に、予防接種を済ませることが出来てホッとしております。

事、風邪を引くひかないでは、ジジとおママは娘達より耐性があるようです。

オネコは先週まで数週間喉が痛かったし、私もいやーな感じがします。

喉が痛い。鼻がズコズコいって詰まり気味。

こんな時は、あまり夜更かしをしてはいけませんもの。(^O^)

そんなこんなで、本日はちょっと短めに…、貼り絵作品の紹介のみとなります。

m(_ _)m

 

本日アップの貼り絵

この夏ぐらいから、おママは貼り絵に使う紙を自分で1から探して選ぶ事が難しくなってきました。それが出来ない時が増えてきたのです。

 

作業机の周りには、これまでおママが貯め込んだ包装紙や千代紙などが、まだ沢山あります。おママがこれまで切り抜いたり分割した紙の切れ端も眠っています。

 

それは恐らく記憶力の低下のせいだと思います。

おママは自分が何のために何を探したり選んでいるのか、分からなくなるのかも知れません。

しかし、調子の良い時は、稀に自ら紙を選んで制作できる時もあります。人間の脳は本当に不思議です。

 

それでも、切ったり貼ったりする作業は、まだおママの生きる力になっているように思うのです。デザインを考えるのは頭を相当使うと思います。

もう少し続けて欲しい…。

おママが食事と排泄の自立が保てますように…。

 

そのため最近では、あらかじめ私が作業机に何種類かの紙や切れ端を出して置き、

まるでおママが貼り絵をやり掛けているたと思えるような、お膳立てをすることも増えました。

 

私はこれを「お題方式の貼り絵」と呼んでおります。

 

⬇︎これが9月2日の「お題」でした。

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私は作業机の引出しの中に可愛らしい紙を見つけました。カラフルな三角が連なって印刷されている帯状の紙です。

おママが何処から切り抜いたのかは不明ですが、「いつか使おう❗️」と思って仕舞い込んでいたのでしょう。

私は台紙にする葉書と手近にあった千代紙などと一緒に、これを広げておきました。

 

おママは「お題」を作業机の上に発見して、構成を考え始めました。⬇︎

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「お母さん、葉書の上にして下さいよ。」

「えっ?そんなの無いわよ。良いのよこれで…。」

私は慌てて葉書を出しました。そして、作業机の上に並べられた正方形3つをその上に並べてあげました。

 

暫くすると、デザインが決まりました。⬇︎

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あらっ?この写真(⬆︎)とトップに貼り付けた写真とでは微妙にデザインが代わっていますね。(^O^)

 

そして、もう1枚製作しました。

 

「お題」以外の紙や切れ端はおママ自身が見つけたものです。

 

きっかけさえ作ってあげれば、おママはまだ暫く制作できるのではないかと思っています。私の用意する「お題」はそのきっかけになれば良いなと思います。


おママの貼り絵を見てくださり、有り難うございます。

高齢者の体調不良は連鎖していく…。

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 (2019年9月1日 アルツハイマー認知症の診断から約12年7ヶ月)

 

本日の記事の内容に若干、尾籠な話がございます。

忘備録であり、先週に起こった事に対する、100%私の愚痴であります。

気分を悪くされそうな場合は「*本日アップの貼り絵」までスルーしてくださいませ。

 

踏んだり蹴ったり…。

 先月10月の15日に転んだジジは1週間近く経って右手首に強い痛みを感じて整形外科に行きました。

レントゲンではっきりとした骨折は確認できませんでしたが、手根骨が痛んだ事は確かです。それで、ギブスをすることになりました。⬇︎

harienikki.hatenablog.com

本人が心配していたデイサービスでのマージャンは、いつも通りに出来たそうです。

それでも右手首の痛みが気になってか?

勝てなかったとか…何とやら…。(^O^)

 

ギブスはその後1週間で取れたのですが、高齢のジジの場合、何処かを庇っていれば必ず他が痛くなるという負の連鎖が起きがちです。現に、痛くした手根骨の上の腕が痛んできたり…。

 

その他にもちょっと深刻な問題が…。

実はジジは、内痔(脱肛)と長年付き合い続けてきました。

あの…柔らかい粘膜が排便やオナラの度に飛び出してしまうという、面倒くさいやつです。これまでは何とか出血しながらでも指で押し戻せていたのですが、今回の転倒とギブスの影響でどうも利き手である右手の指が上手く使えなかったのです。

その結果、飛び出した粘膜は擦れて、立っていても座っていてもかなりな痛みを伴いました。ジジの脱肛は悪化の一途を辿ってしまいました。

 

全く以って、踏んだり蹴ったり。

「何処かが悪くなると、ガタガタっと全部が崩れていくんだな…。」

流石のジジも気が滅入ってしまいました。

daichou.com

出来ない…。(°_°)

先週、この件でジジは随分苦しみました。

自分では飛び出した粘膜を肛門の内に戻せない状態が何日も続いたのです。

デイサービスに行った時は看護師さんのお世話になり、とても感謝しております。

しかし、オナラをするだけで出てしまうとなると、何度お世話になっても焼け石に水状態です。

どうにもならない…。

 

それで、内科で痔も診てくれるクリニックに行く事にしました。

タクシーを使ったのですが、おママを連れて痛がるジジを庇いながらです。私はもう疲労困憊になりましたよ…。

 

そのクリニックの先生に飛び出した粘膜を入れてもらえたし、飲み薬や塗り薬も処方されてホッとしました。しかし、私には医師の言葉が重く感じられました。

「家で御自分で出来ない時は、やはり御家族が入れてあげるしかないでしょう。」

 

おママには出来ない…。オネコは仕事が忙しいし…。

やはり、私がやるしかないんだ…。

 

介護といっても、ジジとおママはまだ排泄の自立が保てているので、私達は下の方はまださほど関知していませんでした。

だから余計に気が重い。

 

脱肛している粘膜を戻すのは不慣れなので困難を極めました。

症状は痛々しく、私が指で押し戻そうとすれば、ジジは激しく痛がります。

気の毒でついつい手加減してしまうと、粘膜は戻らない…。

私、日頃は鬼娘ですが、生来の気弱で優しい性格(?)が災いして、上手く出来ずに落ち込んでいるところへ、

「もっと力を入れて押せばいいのに、チャーコさんはだらしない…。」

当のジジにまで言われて、私もプチッと切れました。

「はぁ?痛がって気の毒だから手加減したのに、『だらしない』ですって?

この事、ブログに書いてやるから‼️」

キーッ‼️ ᕦ(ò_óˇ)ᕤ

 

そんなこんなで、次に実家に行った時は、私も力任せで押し込もうとしてみました。

しかし、悪い予感通りの流血騒ぎではないか‼️

(親が少しでも楽になればと、やってみたはいいが…。更に状態を悪くする事になるとは…。)

確かに私は意気地の無い「だらしない」人間かもしれないし、

それを克服しようとすれば、このザマだ…。自責の念に駆られました。

(/ _ ; )

 急遽夕方遅く、おママをオネコに預けて、ジジとクリニックに駆け込みました。

その時、処置に立ち合い、医師からちょっとしたコツを教わるきとができました。

それをジジに伝えたら、自分でも少しはやり易くなったそうです。

やはり、自分で出来る方がいいものね。

本人が自信を持てるようになったのは良かった…良かった…。(。-_-。)

 

今後どうするか…。

内痔に関しては、今後も苦痛が続くなら手術も視野に入れなければなりません。

しかし、91歳という年齢では、余り医師もお勧めではないようです。

薬を付けながら自分で飛び出した粘膜を押し戻すことができれば、現状のまま暮らせるかもしれません。ジジはこれを希望しています。

 

そして、今回の踏んだり蹴ったりは、ジジが自分の体を支えられずに転んだ事に起因しています。

治る見込みのない脊柱管狭窄症と骨が弱くなっており、ジジは頑張っているのですが、全体的に家の中でも思うように動けなくなっています。

今までは一人で入浴やシャワーを浴びていたのですが、ちょっと今後こわいです。

ケアマネさんに装弾して、介護認定区分の変更を申請しようと検討中です。

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お疲れ様です…。

本日アップの貼り絵

ちょっと見は…よく言えば大胆。悪く言えば大雑把⁉️

いえいえ、とんでもない。(^O^)

この作品は私が全く知らない間に制作されました。同じ大きさの正方形の千代紙を3枚使っています。

千代紙の正方形と三角形が、見事に余白でシンメトリーを拵えました。

おママはきっと、中央の白い正方形を強く意識して千代紙を配置したのでしょう。

頑張りました❣️*1

 

おママの貼り絵を見てくださり、ありがとうございます。

*1:o(^∇^)o

お誕生日おめでとう❗️

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(2019年7月15日 アルツハイマー認知症の診断から約12年5ヶ月)

 

ケーキを食べる日

おママは86歳になりました。

とは言っても、ご本人は全くピンとこない様子です。

86歳になったのよ」

と言われたら、

「へーー、そうなのかしら……。」

何が何だか、分かりません。

 

おママに誕生日という認識がないのなら、何もしなくても良いような気がします。

 

でも、そうはいきません❗️

おママの誕生日は、家族でケーキを買って食べる日なんですから❗️(笑)

 

おママは86歳、ジジは91歳。

今年も4人でケーキでお祝いできたのは、とても幸せな事だし幸運だと思います。

 

ジジは足腰弱ってきました。先日の右手のギブスは外れましたが、何処かが悪くなると他に影響が出てしまうという、負の連鎖は段々に避けられなくなっているようです。

おママは更に認知症の症状は進んでおります。

いつ何時、この暮らしが完全に崩れても不思議はないのです。

だからこそ、今を感謝したい。

そして、来年も4人揃ってケーキでお祝いしましょうね。

 

⬇︎昨年のお誕生日。

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お誕生日プレゼント

そして、この日、おママに思いがけず素晴らしいプレゼントがありました。

それはジジとおママにとって曽孫にあたるイッセイ君(オネコの息子の子)がお母さんのマーサちゃんと遊びに来てくれたのです。

 

本当のところ、おママはイッセイ君を曽孫と認識できていないと思います。

でも、赤ちゃんや小さいお子さんが大好きですから、おママはとても嬉しそうでした。

おママ❗️会えて本当に良かったね。(^O^)

マーサちゃんとイッセイ君、ありがとう。

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本日アップの貼り絵

上野風月堂の包装紙を使っております。

⬇︎制作途中です。おママは珍しくおやつを食べながら思案中です。

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⬇︎こちらがその包装紙です。上野風月堂さんのHPを見てもデザインした方のお名前は見つかりませんでした。m(_ _)m

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 ⬇︎同じ包装紙を使っています。

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www.fugetsudo-ueno.co.jp

おママの貼り絵を見てくださり、ありがとうございます。

月末企画❗️今月のイチ押し‼️(2019年10月版)メリハリは肝心よ!

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(2019年10月9日 アルツハイマー認知症の診断から約12年8ヶ月)

 

「月末企画❗️今月のイチ押し‼️」とは…。

このシリーズはその月におママが制作した貼り絵の中で、私やオネコが1番気に入った(面白いと思った)作品をご紹介するものです。

「月末企画❗️今月のイチ押し‼️」というカテゴリーがあるので、もし、ご興味があれば、他の月の「イチ押し」もご覧下さいませ。m(_ _)m

 

 おママは今月10月30日現在で26枚の貼り絵を制作しました。

いつもの月よりちょっぴり少なめでした。

10月の前半はとても意欲的で、私が実家に居ない時でも制作に励む日が多かったように思います。しかし、後半はやる気も少々減退した感がありました。

それでもオネコが「少数精鋭!」というだけあって、全体的に綺麗な作品が多かったと思います。

 

その中から「今月のイチ押し」を選ぶ判断基準は⬇️こんな感じ…。

 

①綺麗もしくは興味深い作品。

②制作エピソードがある。

③制作途中の写真があれば尚良し。

④おママの独自性が強い作品。

 

オネコと私で毎月末に「イチ押しミーティング」を行います。

今月はほとんど意見の相違もなく決定出来ました。

① ②③④に該当します。あら⁉️ 全部じゃないですか。

 

おママにとってはお気に入りの千代紙、そして自分で染めた墨流し染を使い、

更に究極の奥の手まで繰り出しての力作⁉️

美しい作品は他にも有るのですが、認知症歴12年になるおママが、頭を捻って生み出した、今月一番の異色作ででございます。(^O^)

 

懐かしいお気に入り

10月9日水曜日

私は実家へ行く前に日本橋小津和紙にいきました。おママが貼り絵の台紙に使う「越前耳付はがき」を買うためでした。

このお店に行くと大判の綺麗な千代紙が沢山あり、ついつい欲しくなってしまいます。

おママが貼り絵に使えそうな柄はないかしらと物色していますと、懐かしい千代紙を見つけました。

これって、おママが十数年にわたる貼り絵制作の中で繰り返し使った、大のお気に入りでもあります。 そして今殆ど残っていない…。

 

(この千代紙はやはり小津和紙のだったんだ…。)

おママは⬇︎この柄を色違いで4色持っていました。でも今回お店に有ったのは青色だけです。

「それでも、買うっきゃない❗️」

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早速始めました。

この千代紙を見て、おママは「あら、まぁ❗️」と歓声をあげました。やはり今でも、おママにとって好ましい柄なのでしょう。

 

早速、2人で1列を5本ほど切り出しました。

そして、おママは和紙のはがき(越前耳付はがき)に斜め方向で貼り付けました。⬇︎

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⬆︎上の写真でおママが切っているのは、15年くらい前におママが自ら染めた「墨流し染」の和紙。

多分、この2日前に私が作業机の上に出して置いた⬇︎これだと思います。

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 ⬇︎切り抜いた墨流しの不思議な形を上に配置しようと画策中。(^-^)v 

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究極の奥の手

私が少しの間、台所仕事で目を離した間に、おママは切り抜いた墨流し染の配置を決めたようです。既に糊付も済ませていました。

ところが、私が覗いてみると、おママは何だか変な事をしているのです。

ボールペンを手にして、貼り絵の上に何か書いているような…。⬇︎

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私はビックリしましたよ。

 

「おママ‼️ 何をしている⁉️」

「こうしているのよ。」

 

(「こう」じゃわからん…。)

 

やはり、おママが自分の行動を言語で表現するのは難しいようですね。

仕方なく私はおママの手元をよくよく観察してみました。

 

黒いボールペンで縁取りをしていたんですね。(°▽°)

つまり、薄墨のラインに黒を描き加えて、墨流し染の不思議な形を際立たせたかったようです。

 

しかし…。

パーツをぐるっと単調に縁取ってしまわずに、強弱を付けているのは何故かしら?

そこがこの作品の面白い点だと思います。

おママなりにメリハリを考えたのか?

 

しかも…。

⬇︎下の写真の赤丸を付けた箇所を見ていただきますと…、

貼り付けた墨流し染の紙は途中で切れているのに、

縁取りだけしっかりと延長されているではありませんか❗️

(おママ…、やってくれるよ…。)

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そして、小さなパーツを配置して出来上がりました。(^O^)

この作品は一気に仕上げたので、所要時間は約30分ほどでした。

 

見ていると興味の尽きない作品です。

だから、この「メリハリが肝心」な貼り絵を、

「月末企画❗️今月のイチ押し‼️」に決定!👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏

 

 

 ⬇︎かつて、おママはこの作品も作っています。

harienikki.hatenablog.com

 

www.ozuwashi.net


おママの貼り絵を見てくださり、ありがとうございます。

可愛い転生

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(2019年8月19日 アルツハイマー認知症の診断から約12年6ヶ月)

 

裏に謎が…。

この貼り絵、扇に見えます。

実際扇のように折り畳んだ折り紙を使っているのだと、私は思いました。

「これ、元は何だったの?」

とオネコに聞かれた時、私は制作途中を見ていないので定かではなかったのですが、

「デイサービスで作った折り紙? 御扇子でも作ったのかもね」

と、適当に答えました。

のちに分かるのですが、この私の言は半分しか当たっていません。

 

実は制作された8月の時点で、私の興味は裏面にあったのです。

⬇︎こんな感じ。 

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 おママは何故に突然、日付の上に「東京都民共済生(都」なんて紙を貼ったのかしら?

おママはこれを貼った時、何を思ったのか?

考えると不思議でなりません。(^O^)

 

正体は如何に?

この黄色い扇は以前も見た記憶がありました。それも今年。

過去の記事を探していたら、ありました。こちらです。⬇︎

harienikki.hatenablog.com

やはり、過去記事でアップした貼り絵も扇状の構成ですね。

 こちらを読んでも、「おママがデイサービスで御扇子を作った」という記述がないので、既に元は謎になっていたのでしょう。

 

しかし、今月(2019年10月)になって、タブレットの中に保存されている写真データを物色していたら、偶然にも手掛かりを見つけました。

それが下の写真です⬇︎。

写真の下方、赤い丸で囲まれた所に見えていますね。おそらくこれが、本日アップした貼り絵の扇だと思います。

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(おママはやっぱり、デイサービスで御扇子を作ったんだね。)

私は能天気に納得していましたが、そうではなかったのです‼️

⬆︎上の文章で当たっているのは「デイサービスで〇〇を作った」という点だけでした。

 

 

昨年撮影した写真データを順に遡っていたら、

なんと‼️

黄色い扇は、扇ではなく傘だったのです。⬇︎

私の記憶も相当曖昧ですわ。

 

昨年夏にデイサービスで、おママは上手に折り紙の傘を作りました。

これを見て、私はとても感動しました。そして、写真を何枚も撮ったのに、すっかり傘の存在自体を忘れてしまうとは…。

私は申し分なく認知症予備軍ですね。(^O^)

 

それにしても…。

2018年7月に拵えた黄色い傘を、おママはいつ分解したのでしょう。

1月21日の貼り絵を制作する直前でしょうか?

あれこれ思い巡らすのは楽しいものです。

 

1月以前に分解された傘が、7月に扇に転生した。

 

私にしてみれば、それはまさに「事実は小説より奇なり」ですわ。(^O^)

 

あ、謎がまだ一つ残っていました。

それは…。

青い傘は何処へ行ってしまったのしょう…。

 

⬇︎傘というのは、これ。撮影は昨年2018年7月です。

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おママの貼り絵を見てくださり、ありがとうございます。

外野はお静かに

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(2019年9月27日 アルツハイマー認知症の診断から約12年7ヶ月)

 

やりません❗️

週2回お世話になっているデイサービスで、時々おママはスタッフがやるように勧めてくださる事を

「私はそういう事はやりません」

と、断るそうです。

 

昼食時のお手伝いは良くやるのですが、例えば塗り絵とか折り紙、パズルなど気が進まない時も多いようです。

 

勿論、気が向けば取り組みます。

昨日(24日木曜)は朝から小さいパズルを3つ仕上げて、とても冴えていたそうですから。

 

デイサービスのスタッフさん達もおママが家で貼り絵をしているのはご存知です。

何を勧めてもやる気がない時に、

「それなら、材料などを持ってきて、ここでもやってはいかがでしょう。」

そんな風に勧めて下さったそうです。

ところが、おママはこう答えたとか。

「私はたくさんの人が見ているところではやりません。」

 

チャーコ、胸に手を当てて考えてみる

確かに…、色や形を吟味しながら構成を決める時に周りに人が大勢いて、

もし、なんだかんだと言われたら、せっかく上昇したやる気も萎んでしまいそうです。

外野は静かにしないと創作活動って難しいですね。

 

私もちょっと反省しました。

なるべく邪魔にならないようにしていますが、制作途中の写真を撮ったり、

「この真ん中のパーツの位置を先に貼って決めちゃいなよ」

なんて言ってみたりしますから。

 

私としては、貼り絵を少しでも長く続けて欲しいという思いなのです。

おママにしてみたら、大きなお世話ですわ。

 

取り敢えず、反省。(^。^)

 

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おママ、背中が丸くなったね。(^。^)

本日アップの貼り絵

 「ゆかり」という味わい深いえびせんで有名な坂角総本店の紙袋を使って制作していました。

直線が基本になって四角い桝で構成されているデザインなので、おママは切っていく時に気持ち良かったでしょう。

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www.bankaku.co.jp

 おママの貼り絵を見てくださり,ありがとうございます。