アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

これも、こだわってます!

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(2019年7月15日  アルツハイマー認知症の診断から約12年5ヶ月)

 

harienikki.hatenablog.com

 

 前々回⬆︎の続きです。

前々回の記事ではおママのこだわりのお話でした。

真っ直ぐ‼️ ピチッと‼️ 

そして、しっかり揃える。

元々几帳面な性格でしたが、それに輪をかけたような今日この頃…。

実はこんな写真を撮っておりました。⬇︎

買い物をするとお馴染みのレジ袋。それをおママは畳むのです。

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レジ袋は私が若い頃には一般化していました。だからまだ独身親と同居時代から、私はおママとレジ袋の付き合いは見てきたけど、こんなにピチッと畳んでは居なかったと思います。

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大雑把な私からすると、ここまでピチッと畳まれたレジ袋は芸術だと思います。

溜息…。(°▽°)

 

あちこちから、出てくる出てくる…。

今年、顕著になってきたおママのこだわりがもう一つあります。

それはトイレットペーパーをミシン目に沿ってちぎり、折り畳んであちこちに貯め込んでいるのです。

おママは四季を問わず、よく鼻をかみます。

くしゅん、くしゅんとすることが多いのです。

だからかしら?

「でも、トイレットペーパーは鼻をかむのに向いてませんよ。」

そう言っても、おママは全く意に介しません。言われても瞬時に忘れそうです。

 

食卓の上にも、タンスの中も、引出しを開ければ必ず畳んだトイレットペーパーの束が見つかります。

それは使うためと言うよりは、貯め込む事に快感を得ているようにも思います。

 

⬇︎あちらこちらにこんな形態でも貯めています。

なんとも不思議。トイレットペーパーの芯の穴にトイレットペーパーを詰め込んでいるのですから。(^◇^;) 私の感覚では理解できません。

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貯め込んだトイレットペーパーは使われるより増える方が多いようです。

この筒状の物体は増える一方です。

 

お煎餅などのお菓子を入れた缶の中も、お菓子と折り畳まれたトイレットペーパーが混在します。

 

貼り絵の台紙に使っている「越前耳付はがき」(注1)の箱はおママの作業机にあります。私が開けてみると、いつもこんな感じです。

その都度、私は畳まれたトイレットペーパーを取り除いて手すき和紙の葉書を見えるようにしておくのですが、すぐに元どおり溢れんばかりになります。⬇︎

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これでは、おママは台紙にするハガキを見つけられない…。

自発的に貼り絵ができなくなっても無理はないか…。

「おママの貼り絵制作も風前の灯火!」

そんな絶望感に襲われますが、私がハガキを出しておくと、おママは何気に始めるので、もう少しできるかも知れません。

 

チャーコ、キレる。

先日、駅前のスーパーにおママと出かける時、おママが困った顔をしていました。

どうしたのかと聞いてみると、おママは自分の頭を両手で撫でつけながら、

「クシないの、だから、こう、できないのよ。」

言葉では表現できなくても、出かける前に「クシ」という物で髪を溶かして身支度をするという意識が残っている事に私は感動しました。

 

「鏡台の引出しにあると思うけど…。」

「ないのよ。」

 

私が徐に鏡台の引出しを開けようとすると、何かが引っかかってすんなり開きません。

えいっ!と勢いつけて開くと、溢れんばかりのトイレットペーパーが表れました。

3つある引出し全部が似たような状態でした。

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 こうなったら、櫛が見つからないのも頷けますし、実際紙を取り除いても引出しに櫛はありませんでした。辛うじて口紅とアイブローはありましたが、なんだか化粧とは無縁のものが入っていました。

 

この日は私も少し体調が悪く、精神状態が良くなかったのだと思います。

トイレットペーパーだらけの鏡台を見て、頭の中でブチっと堪忍袋の緒がキレる音がしました。

どうしても至る所にトイレットペーパーが備蓄されている現状が耐えられなくなったのです。

食卓の近辺にある束を手にして、私は情け容赦もなく拭き掃除に使ってやりました。

「ちょっと、なんで、そんなことするの?」

おママに咎められましたが、

鬼娘を止めることなんて、出来ないんですよーーーだ!

 「沢山あるから、お掃除に使います。」

「えーーー。」

困惑の表情を浮かべるおママを尻目に、私は⬆︎上の写真に写っている、4本のトイレットペーパーの芯に突っ込まれたトイレットペーパーの束を使い切り、芯を潰してごみ箱に投げ入れたら、気分がスッキリしました。

 

それでも微々たるものですわ❗️

 

敵もさるもの

昨日(10月23日)に、私は実家で怪しげな物体を発見しました。

洋服ダンスの下、畳の上に布巾に包まれた何かが転がっているのです。

おママは都合の悪いものを丁寧に隠す傾向があります。

 

(おママったら、汚れた紙パンツを丸めて、固く布巾で包んだのか?)

そう思いました。

 

恐る恐る私が布巾を開いていくと…、

うわっ❗️

ミシン目でちぎられ、丁寧に畳まれたトイレットペーパーの束が、こぼれ落ちるように布巾の中から現れたのです。

 

もしかしたら、私が沢山使ったのが余程お気に召さなかったのか?

おママは新手の備蓄方法を考えたのかも知れませんね。

 

ま、出てきたのが汚れた紙パンツでなくて良かったです。(^◇^;)

 

(注1)日本橋小津和紙で購入している手すき和紙です。

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トイレットペーパーで鼻をかんだらイカンよ。

本日アップの貼り絵

上野風月堂さんの包装紙を使っています。

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www.fugetsudo-ueno.co.jp


 

おママの貼り絵を見てくださり、ありがとうございます。

ジジ、ギブスをする。(°▽°)

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(2019年8月30日 アルツハイマー認知症の診断から約12年6ヶ月)

 

一寸先は…

高齢になりますと、いつ何時、何が起こるか分かりません。

ましてやジジのように91歳にもなりますと、とかく身体を支えるのも大変でございます。

 

先週の火曜日(10月15日)の夕方、ジジはキッチンに敷いてある古いマットに躓いて転んでしまいました。めくれないようにテープで固定していたのですが、経年劣化で一部めくれていたんですね。そこに足を引っ掛けたようです。もっと早くオネコの進言通り引っぺがしておくべきでした。

 

幸い?床に手をついて身体を支えられたので、頭や腰は打たずに済みました。

 

折良く夕食を届けに来てくれたオネコがマットを剥がしてくれたそうです。

そのマット…いつから敷いてあったのでしょう。もう、わからないほど前です。

マットを取り除いたら、ゴミがいっぱい溜まっていたそうで、オネコは掃除もしてくれたそうです。

ありがとう。お疲れ様です。m(_ _)m

 

そのマットの下から、思わぬものが出てきました。それは今年の初め頃から行方不明になっていたおママの箸のかたわれです。

諦めていた赤い箸が揃って、夕食時にはおママも嬉しそうだったとさ。

ジジに大きな怪我もなく、お箸も見つかったよ。

良かった、良かった。めでたし、めでたし。

 

そんな呑気な話じゃなかった‼️

しばらくは何ともなかった…。至って元気でした。

ところが20日の日曜日あたりから、ジジの右手が痛んできたのです。

 

指を動かすだけで右手の甲の下(手首の上)が激しく痛みました。左手の甲に比べて腫れているし、熱ももっていました。

「転んだ時のが今頃になって痛み出した。」

このまま右手が使えなくなるんじゃないかと不安や恐怖も感じてようです。

 

そのため、私が21日月曜日の昼前に実家へ行きますと、ジジはすぐに言いました。

「午後は整形外科に行く❗️」

脊柱管狭窄症で薬を処方されている状況ですが、日頃まじめに整形外科に行こうなどと言わないジジです。それが自主的に「行く」と言うからには、行かないわけにはいきませんわ。

 

おママも連れて3人で出掛けました。

予約を取っていないし、30分以上は待ったと思います。おママにはちょっと辛かったと思うけど、家に1人で置いてはおけないので致し方ありませんでした。

いつもの整形外科の先生は右手から肘まであれこれ触診し、痛む状況を確認した上で仰いました。

「レントゲンを撮りましょう。」

すわ、骨折なのか⁉️

ジジも私も頭をよぎるのはそればかり。

 

先生がレントゲンの写真を見ると、ハッキリと折れたりヒビが入っているようには見えなかったそうです。私達が先生の説明を聞きながら写真を見てもイマイチ判別出来ませんでした。

しかし、先生のお話では、手根骨(手首の付け根の骨、8つの小さな骨の集合体から成る)が痛んでいるのは確かである。

高齢だから骨も弱くなっているし、普通に酷使していると本当に骨折してしまうかも知れない。現に転んで床に手をついてから日数が経って悪化していますしね。

「だから、ギブスをして固定させましょう。」

 

ギブス⁉️

えーーーー。

 

ジジも私もちょっと慌てました。

「右手ですよ。使えなくなるんですか⁉️」

 

利き手なんです。それが使えないとしたら、日常生活に支障が出るし、食事だってトイレだってどうすりゃいいんだぁーーーー。(°_°)

 

「指が使えないと、困るんです。指先まで全部固定するんならギブスはちょっと無理です。」

我儘な患者とその付き添いは食い下がりました。

おママでさえ分からないなりに、「そうよね、そうよね」と同調していました。

 

「でも、無理をして完全に骨折状態になったら、もっとギブスをしている期間が長くなりますよ。」

それでも難色を示していたら、

「手の甲と手首を固定しましょう」という事になりました。

 

とてもシンプルだった。

ギブスと言ってもジジや私が想像していたような、完全に固めて首から吊るのではなく、とても手軽な物でした。

「ライトスプリント」というグラスファイバーが入っているギブスです。これを水で湿らすと化学反応を起こして軟化します。その状態で固定する必要のある部位に当て、その形状に合わせます。グラスファイバーはすぐ硬化を始めて、硬いギブスになります。

ジジの右手甲には貼り薬が貼られ、ギブスを当てて厳重に包帯を巻かれました。

「指を動かしてみてください。」

さっきは動かすと手首周辺に激痛があったのに、手根骨が固定されたせいか、痛みはほとんど感じなくなりました。

結果として、ギブスは正解だったようです。

1日1回は貼り薬を取り替えなけれなならないから、包帯とギブスを外さなければなりません。右手だし、ご本人にはできないし、おママにも無理そうです。

取り敢えず、明日はオネコさんに頼まなきゃぁ。

 

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 (⬆︎ジジの腕の隣にあるのがギブス。この上にジジの腕を載せるとピタリと嵌ります。)

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(⬆︎包帯をしっかり巻いておく。)

手根骨が固定されれば、軽く指が動いても痛みを感じなくなりました。

ホッとして、笑顔になったジジの一言。

「これなら、明日のデイサービスで、いつも通りにマージャンが出来るよ。」

 

そこか⁉️

それか⁉️

 

長生きをする人は…精神構造が違うんだな。

そう実感した1日で御座いました。(^O^)

 

本日アップの貼り絵

8月30日

私が実家へ着くと、おママは作業机でこんな小さな貼り絵をしていました。

台紙は黄色い付箋です。その上にパーツを構成したのですね。(^O^)

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「折角だから、これが失くならないうちに作品にしたらどうですか?」

「そうね…。」

⬇︎そして、おママは始めたのです。

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おママの貼り絵を見てくださり、ありがとうございます。

こだわってます。

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(2019年8月15日 アルツハイマー認知症の診断から約12年6ヶ月)

 

 最近のおママのこだわり

〈Example1〉

 オネコが封書の端を手でちぎって開けたら、

「そんなのダメよ。やだわ〜」

と非難した上、自らハサミで切りなおしたとか。

オネコにしてみれば、

「そんなに酷くビリビリとちぎった訳ではないのにね。」

 

 〈Example 2〉

私が模様のついた包装紙をその模様が切れないように蛇行して切れば、大変ご不満でした。

「こんなひどい切り方はないわー」

とムッとする。

⬇︎私が切ったのはこんな感じです。直線に切ったら、風船のいくつかが切断されてしまいます。貼り絵に使うとしたら模様の風船は完全に残った方がいいと思って、私は黒線のように蛇行して切りました。

それがおママにはだらしなく感じたようです。

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はい、おママ。だらしない娘で済みません。(^O^)

おママはそれがどうしても許せなかったので、自分で直線に切り直して、整えていました。



〈Example 3〉

デイサービスのスタッフさんも

「芙貴子さんがお手伝いしてくださると、お皿拭きも綺麗に出来て、お皿を積むのも枚数までピチッと同じに重ねてくれます」

とのこと。

 

 〈Example 4〉

洗濯物はバッチリ角と角を合わせて、几帳面に畳みます。そして種類ごとに綺麗に重ねます。

側で私がいい加減にやっていると、露骨に嫌そうな顔をします。

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元々の性格?

現在のおママの、こだわりはこれ。

真っ直ぐ‼️ ピチッと‼️ 

そして、しっかり揃える。

 

夏になる前まで、おママ自身はこれを意識してやっていましたが、側の人間の大雑把には、さして文句は言いませんでした。

おママには、いつまでも他者に寛容であって欲しいです。(^◇^;)

元々、几帳面な人でしたから、症状が進んでその傾向が強く出ているのでしょうか?

 

私もおママを少し見習って、「真っ直ぐ‼️」「ピチッと‼️」を心掛けてみた方がいいですね。

いえ、やはり私には無理かも。

目が悪いし、いい加減な性分は変えられそうにありませんわ。(^O^)

 

あと20年くらいして私が認知症になった時、私はどの様な事にこだわるのかしら。

案外、おママのように「真っ直ぐ‼️ ピチッと‼️ しっかり揃える」となり、

ズボラな娘のアズキを叱責しているかも知れませんね。(°▽°)

 

本日アップの貼り絵

真っ直ぐ‼️ ピチッと‼️ 

そして、しっかり揃える。

そんな感じの貼り絵を選んでみました。

何度も登場している⬇︎この千代紙(日本橋小津和紙で購入)が使われています。

平紐は頂き物の包装に使われていたのではないかと思います。

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ママの貼り絵を見てくださり、ありがとうございます。

おママ、次大夫堀公園でミニ草履を作りましたとさ。

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(2019年9月23日 アルツハイマー認知症の診断から約12年7ヶ月)

 

台風19号の爪痕

被災された方は多く、地域も広範囲で広がっております。

避難所にいらっしゃる高齢の方々中には認知症の患者さんも少なくないと思います。

この病気ではない方とは、どうしても同じように出来ないことがあります。

そして、避難所を運営している方々にとっても、その支援は難しく感じるのではないでしょうか。

⬇︎下記のサイトの下の方に分かりやすい「支援ガイド」があったので、貼り付けさせて頂きます。

www.dcnet.gr.jp

 

ちっちゃい‼️ (°_°)

8月から、おママは土曜日に1人で認知症患者専門のデイサービスに通所するようになりました。

通い始めて丁度1ヶ月くらい経った時、おママは作品を持ち帰りました。

それは⬇︎下の写真です。(^O^)

ちっちゃい‼️

一緒に写り込んでいる一般的な楊枝と比べても、実に小さい。

 

9月16日月曜日に、私が実家へ行くと、ジジが嬉しそうに私に見せました。

「土曜の午後に民家園に連れて行ってもらって、作ったんだって。」

えっ…。おママがですか…。私は暫し絶句してしまいました。

「お母さん、すごいですね。これ、作ったんですか…。」

 

まぁ、そんな事をおママに聞いたところで、ご本人は「そうかしら?」と、キョトンとするばかりです。

記憶がないと、「作ったのよ!」と自慢もできないわけですから、ある意味、気の毒ではあります。

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 ⬆︎きちんと編めています。もしかしたら、鼻緒を付けるのは講師の方だったかもしれません。それでも、よく頑張ったと思います。

連絡帳にはデイサービスのスタッフさんのコメントがありました。

 

「午後は外出で次大夫堀公園に出掛けました。ミニ草履作りをしました。小さな作品作りでしたが、結構集中して出来ていました。」

 

そして、⬇︎下の写真はデイサービスのスタッフさんから頂いたもの。その時の様子ですね。確かに集中しているようだわ

 次大夫堀公園は世田谷区にある民家園です。

連絡帳のコメントによると、おママは古民家を見て周りながらしきりに「いいところね」と言っていたそうです。

おママ、楽しめて良かったね。

そして車でとはいえ、結構遠くまで連れて行ってくださり、感謝しております。

 

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www.city.setagaya.lg.jp

 

この草履を見て思った事

このミニ草履を見て、私は感心するより先に思った事があります。

それは…。

(おママ!眼はかなり見えているんですね。

私より 絶対見えているんだわ!)

おママはよく「もう、よく見えないの」とか「ダメよ、見えないわ」とか言っておりますが、それはわりと気分に左右されての発言だったのかしら。

でも、こんなに小さい草履が編めるんですもの。眼自体の機能はそれほど悪くないのかも知れませんね。(^。^)

ちょっと、安心しましたよ〜。(^◇^;)v

良かった、良かった。

 

⬇︎ジジと一緒に通っているデイサービスでも、おママは草鞋を編んだ事があります。

これもとても上手でした。

harienikki.hatenablog.com 

本日アップの貼り絵

私が実家に着く前に、おママはこの作品を制作しました。

だから、制作途中の写真もありません。

全部、千代紙で構成された和風の作品です。

民家園のイメージに合うかもしれないと思って選びました。

 

おママの貼り絵を見てくださり、ありがとうございます。

姉妹の姿

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(2019年8月5日  アルツハイマー認知症の診断から約12年6ヶ月)

 

猛烈な勢力で上陸した台風19号。

実家も我が家も無事にやり過ごすことができました。

しかし、広範囲に多くの方々が甚大な被害を受けていらっしゃいます。

我が家もそうであった可能性もありました。

亡くなられた方々の御冥福を御祈りいたします。

被災された方々にお見舞いを申し上げます。

1日も早くライフラインが回復しますように…。

 

その見つめる先に

お散歩がてら、おママと駅前のスーパーや郵便局に行くのは結構楽しいものです。

おママは目に映る様々な物に興味を示すのですが、指を指しても言葉にするのは難しいようです。

「あ、あれ、ああしているわね。」

一緒に歩いていれば、大体おママが何を見て何を言わんとしているのかが解ります。

「お花が咲いていて、白くてキレイね」

とか、こちらが補えばいいのです。

普段おママは通りに面した他所のお宅の塀から顔を出している植物に注目します。

そして、お母さんと一緒に歩いているお子さん達の姿を見るのも好きです。

 

丁度あのくらいの姉妹だったね

これは8月のことでした。

学校は夏休み中でしたから、毎日商店街も駅前もお子さん達の姿が多かった…。

 

豆腐屋さんの前で、小学生の女の子がまだ小さな妹を連れています。お母さんは買い物中かしら。スタスタ行ってしまおうとする姉の後を、妹がピーピー言いながら追いかけてジャレつこうとしていました。

「待ってよー。待ってったらーー!」

その声におママは足を止めて、笑顔で見つめていました。

「あの子達は何ていうのかしら?あれよね。」

「お姉さんと妹。姉妹ね。」

 「そうね。」

その姉妹がジャレあいながら去っていくのを、おママはしばらく見送っていました。

 

私にはおママの脳裏に浮かんだ光景は解りません。

でも、あのお子さん達は丁度オネコと私くらいの年齢差だったように思います。

(もしかしたら、オネコと私があんな年頃だった時のイメージを浮かべていたのかしら?)

 

それで、私はおママに言ってみました。

 

「昔、お母さんも女の子を2人産んだのよ。丁度あのくらいの年齢差の姉妹だったのよ。」

 

しかし、おママはピンと来ないようで、私の言葉をスルーしながら又歩き始めました。

 

嗚呼…、やっぱり女の子を2人産んで育てた認識はないのね…。(^O^)

ま、そんなもんよね…。

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⬆︎小学生の頃のオネコは水色が好きでした。何であんなに水色が好きだったのか?私には分かりませんでした。清涼感が有って心地良いと感じていたからかしら?(^O^)

 

 本日アップの貼り絵

おママは同じ2019年8月5日に⬇︎こちらの貼り絵も制作しました。

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 ちょっと趣が違いますね。

一番上にアップした貼り絵とこの貼り絵は、共にテッシュボックス(エルモア)を使っています。

⬇︎の写真をご覧いただくと、ピンク、緑、黄色のアーチ型がどこから切り取られたか、写っていますね。

 

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⬇︎2枚とも一緒に製作されました。

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 ⬇︎以前にもおママが気に入って使っていた広告チラシです。

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plus-lumber.com

 

 ⬇︎こちらもお仲間。

harienikki.hatenablog.com

 

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

台風19号が来るーーー!

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(2019年8月21日  アルツハイマー認知症の診断から約12年6ヶ月) 

 

恐怖です。

史上最強と言われる猛烈な台風19号が関東に上陸しそうです。

甚大な被害が出る予想もあり、戦々恐々としております。

現在、935hPa⁉️ (°_°)  最大瞬間風速65m/s って⁉️ (°_°)

このままの勢力で来られたら…、どうなるか想像もできません。

きっとこれは想定外の、私が経験したことのない台風なのではないかしら?

先月甚大な被害のあった千葉県南部のことを考えるとつらいです。

 

恐怖に震えていないで、最低限の対策はしなければなりません。

 

窓ガラスに飛散防止に養生テープを貼る。

ポリタンクに水を組んでおく。

風呂桶に水を張っておく。

非常用懐中電灯が点くかどうか確認。電池も買っておく。

ベランダの物干し竿を下ろしておく。飛ばされそうな物は家屋内に入れておく。

カセットコンロのボンベも買っておかなきゃ…。

非常用ロウソクも出しておこう。ライターに火が付くかしら?

スマホやパソコン、タブレットに携帯バッテリーはちゃんとフル充電しておかなきゃね。

保険証など大事な物はひとまとめにしておこう。

などなど、考えると何か漏れがありそうで不安になります。

 

火を使わずに食べられる缶詰や、お湯さえあれば何とかなるカップラーメンを買わなくては…。

 

しかし、非常用にカップラーメンが欲しくても、11日の午前中にはスーパーの棚は空でした。何軒か回ってようやく5個買えましたが、3人家族で2食にもなりません。

昼に食パンが買えたから良かったけど、夕方にはどこもパンは売り切れ。水やお茶のペットボトル飲料も無くなっていました。取り敢えず、火を使わずに食べられるお菓子で残っているものを籠に入れた人々の列が長く伸びていました。

 

 

ジジとおママも

私は娘のアズキの医者通いに付き合って、実家には昼過ぎに到着しました。

いつもより私が遅かったので、ジジとおママは雨の止み間に2人で買い物に行ったそうです。

「帰りに雨が降ってきたから、ビニール傘を買ったんだ。」

「でも、お父さんはシルバーカーを押していたんでしょう。傘はどうやってさしたの?」

「おママが差し掛けてくれたよ。」

協力して頑張ったようです。

 

「パンがほとんど無かったんだよ。」

それでも1斤半のぶどうパンだけが残っていて、買うことができました。

缶詰は以前から実家にありました。それでも心細いかな?

調理しないで食べられるチルドの鶏肉の燻製や、袋に入った日持ちのするサラダなど私が買い足しました。

午後、オネコが実家へ来るときに、牛乳も追加したし、食べる物は揃ったようです。

それでもライフラインが長く停止すると心配です。

 

「雨戸は全部閉めてね。

停電になるといけないから、明日、ご飯を炊くのは昼頃にしたら?

古い家だから屋根が飛ばないといいね…。」

 

お互い不安は尽きませんが、何とか持ちこたえられますように。

台風が通過する地域に、甚大な被害がありませんように。祈るばかりです。

 

www.jma.go.jp

 

台風19号への対応で、10月12日(土曜日)の午後から、関東は交通機関の多くが計画運休となります。

一部動く鉄道会社もありますが、少ないと思います。

兎に角、外出しないのが一番ですね。 

 ⬇︎10月11日のニュースです。常に最新の情報を得るようにしてくださいませ。

www3.nhk.or.jp

 もし、避難所で認知症の方が居たら…。⬇︎

harienikki.hatenablog.com

 

本日アップの貼り絵

渦を巻く風のイメージで選んでみました。

アズキには「台風と言うより目出度い感じがする」と言われてしまい、人によって感じ方が違うのだなぁと、しみじみ思いました。

よく見ると、右上に貼り直した跡がくっきり見えます。おママは悩みながら完成させたのですね。

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 この貼り絵に使われている左3つのパーツは、⬇︎下の包装紙の残骸から切り出しています。

実は、この包装紙…。一昨年の一時期、おママが盛んに貼り絵に使っていたものです。でも、その時は、何の包装紙か分からなかったのですが、今回ようやく分かりました。おそらくカルディで買ったチョコレートだったようです。

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https://www.amazon.co.jp/gavarnie(ガヴァルニー)-ガヴァルニー-プレミアムトリュフ-ココア-170g-【季節限定販売】/dp/B00P1UOGLS

 

 ⬇︎一昨年、こんな作品をおママは制作しました。

harienikki.hatenablog.com

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 他には…、⬇︎これらも使っています。

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 ⬆︎日本橋小津和紙で購入した千代紙です。

www.ozuwashi.net

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

トイレ事件簿

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(2019年9月29日アルツハイマー認知症の診断から約12年7ヶ月)

 

詳細を省いて一気に核心を突けば、これは粗相の話です。気分が悪くなりそうな方はどうぞ『*本日アップの貼り絵』までスルーして下さいませ。(^◇^;) 

 

早く気が付いてくださいな…。

9月30日(月曜日)

昼前に実家に行きますと、ジジが

「昨日は参ったよ…」

と何やら深刻な顔をしていました。

 

前日の9月29日は日曜日。私が実家へ行かない日です。

この日に何があったかと言いますと…。

 

朝、二人はいつも通りに起きて、2階のダイニングで朝食を済ませました。

そして、ジジはこれまた普段通りに1階に移動して1階のトイレで用を足し、パソコンを開きました。暫く経って2階に上がってみると、何か謎の異臭がしたそうな…。

 

ここでこの話のキーポイントをお話ししましょう。

それは実家には1階2階と各1箇所づつ、計2つのトイレがあるのです。

そして、ジジとおママには前提となる習慣のようなものがありました。

それは、主にジジは使い慣れた1階のトイレを使用し、おママの方も通常は馴染んだ2階のトイレを使用するという、「夫婦別トイレ制」が長らく続いている事です。

因みに私は主に2階のトイレを使っています。

 

異臭は昼になっても午後になっても収まりません。しかし、2階のトイレを使わないジジはその異臭の元が分かりませんでした。

流石におかしいと思ったジジが夕方近くなってから2階のトイレのドアを開けてみたところ…。

「………えっ⁉️」

という驚愕の事実を発見したのです。

なんと便器の真ん前に大便が落ちていたのです。落ちているというか、少し緩めだったので広がっていたというべきか…。(下記絵の赤い渦巻きの辺り)

手すりを固定している鉄板の上には足について広がったと思しき汚れがチラホラ見受けられたとさ…。

つまり、おママの粗相の汚れは、29日朝から夕方近くまで、放置されていたのであります。(°_°)

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無理しないで早く知らせてくださいな。

それからジジは必死でその始末をしたそうです。

「便はなんとか便器に入れて流し、あと周りは洗剤で拭いておいたよ。」

ジジ…、大変だったね。91歳足腰弱い身体で必死だったでしょう。。゚(゚´Д`゚)゚。

 

でも、娘の詰問は続くのでありました。

「それで、その洗剤って?」

「トイレの洗剤だよ。トイレにおいてある…。」

「おママの服や下着は汚れてなかったの?」

「不思議と汚れていなかったんだよ。紙パンツを履いていたし…。ただ、ベランダにウンチが付いてたから手洗いしたらしい靴下が干してあったよ。その靴下は捨てた。」

ここでチャーコは白目を剥きました。(°_°)

「つまり、靴下を洗ったとしても、トイレの外でも2階の床はかなり汚れが広がっているかもね。」

「トイレの前の床は拭いたよ…。」

拭きながら汚れを広げたんじゃないの?去年みたいにさ。」

「……………。」

「この事はオネコに知らせたの?」

「昨日は出掛けて居なかったはずだよ。知らせてない。」

まぁ、居たんだけど、オネコは具合が悪くて寝込んでいたのよね。

「なんで、気が付いた時点で私に知らせてくれなかったの?」

「だって、休みの日だし、夕方だし…。」

昨年の騒動の時を思い出して、ジジは私に遠慮したんですね。

「せめて、朝のうちに連絡をくれたら、それなりに掃除や消毒に必要な物を揃えて来たのに‼️」

しょげ返るジジは気の毒なのですが、私もキツイ娘なんですみません。(^◇^;)

 

⬇︎昨年起きた事件。この時もジジは奮闘むなしく、汚れを拭き広げてしまいました。

それで私に散々言われてしまったのよね…。

harienikki.hatenablog.com

 

嗚呼、なんたる事‼️

ここで全く悪くないジジを責めても仕方ないと思い直して、私は階段を上がりました。全部上がりきる前から異臭がしたので、私は大急ぎで2階のトイレのドアをを開けました。一瞬、吐き気を催す臭気でしたが、直ぐにトイレットペーパーで鉄板の上を拭いてみますと、黄土色の汚れが付着しました。

「やっぱり❗️ちょっと〜❗️汚れを広げてんじゃん‼️」

しかも手摺を固定している鉄板を手摺ごと倒してみますと、その裏面にもバッチリ汚れが残っております。私も必死で先ずはトイレの洗剤で何度も拭きましたが、やはりこの場合は消毒が必要です。

私はオネコに電話をし、Help me❗️

「そちらに次亜塩素酸ナトリウムの消毒液が有ったら、直ぐに持って来てーー!」

 

オネコが到着する前に、実は一悶着あったのです。

「お父さん、ウエスあるかしら?」

私はジジに訊ねました。

「あるよ。この古いパジャマはもう薄くなって痛んでいるから使っていい。」

ジジよ…。パジャマをそのまま出されてもね…。ある程度分割してくれないと使いづらいでしょう…。

「頼むわ。私は手が汚れているから、お父さん、いくつかに切り分けてよ。袖と身頃を分けるとかさ。」

すると、ジジはおママに「これをここから切ってよ」などと説明するのですが、

おママは「はいはい」と返事をしながら、しっかりパジャマを畳んでしまいました。

「違うってば、畳むんじゃなくて、ウエスにするから切り分けるの!」

ジジが言ってみたところでおママは理解できないらしく埒があきません。

なんで、ジジは自分で切らずにおママに頼んだのかしら?

この時点で私はほぼキレました。

 

「かして❗️私がやる‼️」

そしてパジャマに切り込みを入れてから素手でビリビリビリーーと裂くと、

「なんて事するの❗️どうしてそんな事するの❗️ダメじゃないの❗️」

と私の耳を割くような金切り声で叫んだのです。

 

嗚呼、この状況は誰のせいなのか?

 

「そんな事するんなら、私はもう、どうなっても知らないわよ❗️」

目を三角にして怒るおママに、私は心底呆れましたわ。

いやいや…、それはこっちのセリフだよね。(^O^)

私は実家についてから貴女の粗相の始末をしているんですよ。

 

それから間もなくオネコが消毒液を持って到着しました。

更にトイレの内全部と周辺の床などを、オネコと2人で消毒液を霧吹きしながら何度も拭きました。拭いたウエスやトイレットペーパーに汚れがつかなくなった時点で掃除はお終いにしました。(°_°)

 

深まる謎

しかし、ジジも私も今ひとつ解らない事があります。

便座の真正面に粗相をするには、一体どうすればできるのでしょう。

靴下以外、スカートにほんの少し汚れが付いていたくらいで、おママの衣類はほとんど汚れていませんでした。

もしかして、便座に向き合うように座ったのか?キュロットや下着を下ろした状態で跨ぐような体勢になれるとは思えません。

慌てていて、服や紙パンツを下ろして直ぐ出てしまったとか?

今も謎のままです。(^◇^;)

 

これから、こんな事は増えていくのかもしれません。

だからこそ、ジジよ。

遠慮して全部自分で対処しようとせずに、直ぐにオネコや私に連絡して欲しいですわ。その方が処理する私達も楽だと思うから。

 

 本日アップの貼り絵

まさに上記の事件(?)のあった9月29日におママが制作した貼り絵です。

おママはこの日一日中機嫌が悪かったそうです。そりゃぁ、そうですよね。

トイレに入るたびにビックリしたでしょう。自分でやった事とは認識してなかったでしょうから、その度に動揺し不快感に襲われたでしょう。悲しいことにそれは直ぐ忘れてしまうので、自らジジに言うこともなかったのでしょう。

それか、自分でやったかもしれない不安と羞恥心から言えなかったのかしら?

そんな状況でも、おママは貼り絵には取り組んでいたのですね。

大まかな作品ですが、おママはそれなりに考えて構成したと思います。

粗相の記憶は数分で消えてしまうとしても、

おママが

どんな気分でこれに取り組んでいたかと思うと、切ないような、複雑な気分です。

 

風船はオネコが持って来てくれた包装紙から取りました。

⬇︎この写真の右上です。

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おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。