在庫の紙の中にマーブル染が何枚かあります。
それを使ったのですね。懐かしい。
おママは皮工芸ををやっていた頃からマーブル染が好きでした。
(2017年2月10日 診断から約10年)
この貼り絵に使ったマーブル紙は、恐らく15年くらい前に、おママが自分で染めた物だと思います。
ヨーロッパの職人さんが染めたマーブル紙も買っていましたが、
それはもっと精緻で、マーブルには統一のとれたリズムと美しさがあります。
おママのマーブル染はすこし乱れがあるのですが、そこがまた魅力。
マーブル染は自宅で染められるのですよ。
大きいバットに水に溶いた専用の糊を張り、そこに染料をポンポンと落します。
針金で手作りした目の荒いクシで染料をマーブル模様にします。
それから、紙を乗せる。
ある程度、プランを立てて染料を落して、動かすのですが、
紙を被せる時に、思う通りにいかなかったり…。
そこがまた、楽しかったみたい。
認知症の診断を受ける前年の夏に、私の娘のアズキはおママとマーブル染めをして、それを夏休みの自由研究にしました。アズキには楽しかった良い思い出です。
下の写真のマーブル紙もその頃に染めたものです。
和紙に墨汁と桃色の染料で染めました。
あの頃は「失敗したわ」と嘆いていたのも懐かしい…。
マーブルを専門になさっている方から見れば、拙いかもしれません。
でも、なかなか面白い。私はそう思います。