アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

痛恨の5ミリ

 

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(2017年4月15日 アルツハイマー認知症の診断から約10年2ヶ月)

 

harienikki.hatenablog.com

スマホの中に眠っていた貼り絵

   夏休み中ということもあり、私はここ数日ボンヤリと過ごしております。

いい機会なので、スマホに貯まっているおママの貼り絵の写真を眺めていますと、

「あれっ!何でこれ、アップしなかったんだろう?」

と思う作品に出くわします。

 

  今まで何ヶ月もブログでおママの貼り絵を紹介してきましたが、

自分なりに貼り絵をアップしていく決まり事みたいなものはあります。

写真撮影が月に2回から3回程度なので、どうしてもタイムリーに昨日の貼り絵を今日アップするみたいな事は出来ません。

 

それでも、

おママが貼り絵を続けられている間は、新しい作品をアップする。

なるべく、

前月の作品を消化してから今月にする。

 

これが決まり事です。

その中で、取り立てて理由もなく「そのうちアップしよう」と思いつつ、

出しそびれて、眠っている貼り絵がかなりあります。

今日アップの貼り絵もそうです。眠っておりました〜。

 

おママのこだわり

  今日アップのは制作日は違いますが、過去記事「暗示にかかってしまった‼️」の貼り絵と対を成す作品でした。

 

  両方とも天秤を思わすデザインです。

 

過去記事の方は、本人手放しで気に入っているようですが、今日アップの方はちょっと文句があるようです。

 

  私が写真撮影をする時に、おママは言っていたのです。

「これは失敗だわ。」

「そうですか?素敵ですよ。」

「これはね〜、青い三角の下と赤い三角の上が揃ってないのよね。」

「……? 余白がってことですか?」

すると、おママは直定規を持ち出して青い三角の底辺の下と赤い三角の頂点上の余白を測り始めました。

そして、唸ってから、

「全体的に5ミリ上に移動したら良かったのに」

と悔しがりました。

確かに…、おママの言う通りでしょう。作ってる時は見えない事ってありますよね。おママは記憶がないから、このように、後日客観的(第三者的)に自作を批評する事があるのです。

でも、直定規で測って私に説明するとは…、驚きでした。

 

  この貼り絵は4月の作品。

まさに今年の春くらいまでは、おママは直定規を使って正確なシンメトリーを試みていました。

しかし、最近(8月現在)は定規を使わなくなっているようです。

だから、左右上下の余白が均等にならない事が増えているように思います。

ある意味、それは能力の後退かも知れません。

でも、アルツハイマー認知症が少しずつ進んでいる事を考えれば、これも自然の流れと思います。

おママが自分なりに考えて、切って貼るという行動をしている。

そこに意味があるんではないか⁉️

 

と、思いつつ…。

なんで、この様な記録メモまで有ったのに、私は今迄アップしていなかったのか?

自分でも分からない…。(笑)

 

おママの貼り絵を見て下さり、有難う御座います。