アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

片方だけの草鞋(わらじ)

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(2017年9月26日  アルツハイマーの診断から約10年7ヶ月)


今週、おママはデイサービスで草鞋を作りました。

 可愛いミニサイズの草鞋です。

でも、片方だけなんですよ〜。


  ジジは自分で履ける大きさだったら作ってみたかったので、なぜ小さいのか聞いてみたそうです。

実際に履ける大きさを作ったら、誰でも履きたくなります。ナイロンの梱包紐が材料だから、万一、履いて滑って転んだら大変です。

だから、飾り物のミニサイズにしているのだそうです。

なるほど❗️確かにそうですよ。絶対滑りそうですもん。

 

おママは出来ました。
  その日は他に希望者もなく(ジジは結局やらなかった)、指導してくださるスタッフが先生となり、ほぼマンツーマンで作業しました。

編み上げて、鼻緒を挿げて1時間で片方が完成したそうです。
なかなか目が揃っていて上手よ〜。⬇️

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午前中にこれを余裕で拵えたから、先生は午後にもう片方をと考えて下さってたようです。


ところが…‼️
昼食後にお声を掛けて下さった時、

おママったら…。(^。^)

すでに午前中の事は忘却の彼方。

 

「私はこういう物はとても出来ませんので…」


そう言って固辞してしまいました。

全く…、これは一体誰が拵えたんでしょうね〜。

ジジの話では、先生も一瞬、固まったそうです。


  しかし、こんなに片方を上手に拵えているのです。

先生は是非もう片方を作って1足に揃えましょうと、重ねて勧めて下さったのですが、頑としてやらなかったそうです。


それで片方だけなのです。


先生は残念がって下さり、
「もう片方は私が作っておきますね。」
すみません。m(_ _)m

 

褒められて…。

翌日、この草鞋を手にしたら、当然おママに自覚はありません。


「私は作ってないわよ。」
「あら、でもデイサービスでお母さんが作ったそうよ。ねぇ。」
「上手、上手。


それでも褒められると、やったのかも知れないと思いたくなるのでしょう。
「昨日、デイサービスであなたが作ったんだよ。」
ついに最後には
「そんな気もするわね〜」
と笑っていました。


本当におママが作ったのよ〜。(^O^)v

 

裏側です。⬇️

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おママの貼り絵を見て下さりありがとうございます。