アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

単語の置き換え

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(2017年10月22日  アルツハイマー認知症の診断から約10年8ヶ月

小津和紙の包装紙、ゑり祥の包装紙、千代紙)

 

 台風が近づいています。関東もだいぶ風雨が強くなってきました。

全国的にこれ以上のお被害が出ませんように。

 

何を指して言っているのかな?

  雨ばかりだった先週のことです。

シルバーカーが使えないので、ジジは外出を控えておりました。

雨の止み間を狙って買い物に行きたいのですが、それでも滑りやすいですね。

そんな時は私がおママとお買い物に出掛けました。

商店街を2人でのんびり歩いておりますと、おママは突然言いました。

「あら、細かい人が2人いるわ〜。」

「……?細かい…?」

子供でもいるのかとおママの視線の先を見ましたが、

2匹のトイプードルを連れて店から出て来る高齢女性お一人だけです。

う〜〜ん。どう解釈するべきか…。

 

私の推測

アルツハイマー認知症歴10年を超えたおママは、この1年で相当語彙が減った気がします。とっさに言葉が思い浮かばないようです。

「細かい人が2人いるわ〜」のおママが言わんとするところは、下記のようだと思います。

 

細かい→→小さい

犬→→人

2匹→→2人

 

言い間違いだとすれば、確かにそうですね。

「お母さん、あれはワンちゃんよ。」

すると、おママはきゃは!と笑い、

「そうだわ。犬が2人だったわ。いやね〜〜私ったら。」

「いえ、2匹よ。」

しきりと、きゃはきゃは笑うおママ…。

「ワンちゃん」「犬」と認識できた事は賞賛に値するでしょう。(^O^)

 

 語彙が減っているから…。

  語彙が減ってきたから、最近のおママの会話では「あれ」「これ」「それ」「どれ」が増えてきたと思います。

本人もうまく言い表せないもどかしさがあるようです。

何かを表現する時、頭に浮かんできた意味の近い単語に置き換える。

今回はその典型でしょう。

そう考えると、「言い間違い」ではなく「言い換え」ですね。

 

  一生懸命、おママが奇想天外な言い換えをしたら、なるべく笑わないで正しく訳さなくちゃいけませんね。

そう思いながら、今回も商店街で吹き出した私。

今後、頑張ります❗️

 

以前のエピソードの一つです。⬇️

 

harienikki.hatenablog.com

 

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。