(2021年11月15日 アルツハイマー型認知症の診断から約14年9ヶ月)
*大好き
2019年の春ごろまで、おママは貼り絵に使う殆ど全ての紙を自分で選んで決めていました。しかし、その「選ぶ」という行動が段々おママには難しくなり、メインに使う紙は私が用意するようになりました。これが「お題方式の貼り絵」です。
それからというもの、私はチラシや広告、そして包装紙を見ると、
「おママが興味持つかな?」
と考える癖がついてしまいました。
世の中は素敵な紙が溢れています。
その中でも、私が大好きなのは上野風月堂の包装紙です。
色も模様も全てが大好きです。夢が溢れていて、本当に素敵。
おママに関係なく、私はちょっとした御使い物を選ぶ時、この包装紙に包んであるゴーフルを買いに、わざわざ上野の本店まで行くほどです。
(↓)こちらのページに包装紙の全面写真があります。
おママもこの包装紙を見るとかなりテンションが上がります。
今までも幾つか貼り絵作品に使わせていただいています。
*メインピースを作る
2021年11月15日
いつもながら「お題」選びに窮したチャーコは久しぶりにこの包装紙を手にしました。
おママも見る度に「これ、いいわね」と喜びます。
そして、どのように切り進むか、おママも直ぐに直感が呼び覚まされてきます。
<貼り絵制作動画①>
2021年11月15日 14:57〜(2分43秒)
「ちょんちょんちょん♫」
いつもながらおママはハサミに合わせて口ずさみます。
カットされたピースはどれも素敵です。だって、元が素晴らしいんですもの。(^O^)v
チ「お❗️キレイ、キレイ❗️」
マ「これがおとーちゃんだった…。」
おママが何を思って切り取ったピースを見て「おとーちゃん」と言ったのか不明です。
語彙力も落ちて、単語の意味がわからなくなっているので、おママは状況に合わない言葉を口にすることが多くなりました。
チャーコは訳はわからなくても、一応相槌は打っています。
チ「おとーちゃんだったか…。」(^◇^;)
幾つかピースが出来上がりました。
*1作目
おママは斜めの流れがある構成はお手のものです。
直ぐに完成しました。
(2021年11月15日 アルツハイマー型認知症の診断から約14年9ヶ月)
*2枚目
<おママの貼り絵制作動画②>
2021年11月15日 15:33〜(4分37秒)
おママはピースの配置に悩んでいます。
一度は右側のメインピースを千代紙に変えてみたり、そして戻してみたりしています。
大体、構成が決まったところで(約2分54秒後)、おママは画面中央部が物足りないと感じたようです。指を指しながら言いました。」
マ「これで何かないかね。」
チ「手元に3角がありますよ。」
マ「わかんないって、どれ?」
チ「さっき切った、これだよ。」
なかなか話が噛み合わない2人です。(^◇^;)
もうすぐ出来上がりですね。
*3作目
<おママの貼り絵制作動画③>
2021年11月15日 16:13〜(2分16秒)
水色の三角形を糊付けしながら、おママは決定したデザインプランをどんどん忘れていきます。
それでも、おママの頭の中では新しい構成が浮かんできて、おママは楽しんでいるようです。
この先、更に変化していきました。
(2021年11月15日 アルツハイマー型認知症の診断から約14年9ヶ月)
1作目、2作目、3作目、完成して並べてみた時、私はおママに聞いてみました。
「どれが一番いいですか?」
するとおママは迷いなく答えてくれました。2作目です。
「これが、ぎゅっとしていて、いいわね。」
おママの言いたいことを意訳してみますと…、
「これが一番、デザインがぎゅっとまとまって充実していて良いわね」
だと思います。
それでトップの画像にしました。(^O^)
(↓)他の紙について。
関連作品
おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。